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2022 バンシュ〜シメイ〜バンシュ アルカンシェルを着たレムコ・エヴェネプールの走りは?

海外情報
Photo credit: ines s. on VisualHunt
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ベルギーのエノー州で行われる1クラスのワンデイレース。Binche – Chimay – Binche / Mémorial Frank Vandenbroucke(1.1)

レースには、メモリアル・フランク・ファンデンブルックの名前がついている。

フランク・ファンデンブルックは、ベルギーのサイクリストで、51勝をあげたが晩年は膝の痛みなどでうつ病に。2007年に亡くなっている。

1931年から途絶えていたが、1984年に復活。2010年になってメモリアル・フランク・ファンデンブルックの名前がついている。

 

過去10年の優勝者は

  • 2019  トム・ファン・アスブロック
  • 2018   ダニー・ファンボッペル
  • 2017 ジャスバー・デブイスト
  • 2016 アルノー・デマール
  • 2015 ラモン・シンケルダム
  • 2014 ゼネク・スティバル
  • 2013 レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ
  • 2012 アダム・ブライス
  • 2011 リュディガー・ゼーリッヒ
  • 2010 エリア・ヴィヴィアーニ

今年は、何と言っても世界王者となったレムコ・エヴェネプールがアルカンシェルを披露するレースとして注目されている。

 

 

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バンシュ~バンシュ  198.6km

コースプロフィール photo binche-chimay-binche.be

 

レース名の通り、パンシュからシメイ、そしてパンシュにゴールするコース。

バンシュのグロートマルクからスタート。比較的フラットなコースを走り38kmでシメイに到着。

ゴール前は、16.2kmのローカルラップを5周。ゴール手前900mには410mの石畳の登りペピニエールがある。ゴール前はカーブも多く、位置取りが大事となる。

 

  1. スプリントポイント シメイ
  2. 石畳 バンシュ
  3. 石畳 バンシュ
  4. 石畳 バンシュ
  5. 石畳 バンシュ

 

注目されるライダーは

  •  Quick-Step Alpha Vinyl Team レムコ・エヴェネプール、
  •  Lotto Soudal アルノー・デリー、フィリップ・ジルベール、ヴィクトール・カンペナールツ、フロリアン・フェルメルシュ
  •  Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux ビニヤム・ギルマイ、アレクサンダー・クリストフ、タコ・ファンデルホールン
  •  AG2R Citroën Team グレッグ・ファンアーヴェルマート、オリバー・ナーセン
  •  Groupama – FDJ ジェイク・スチュワート
  •  Cofidis ブライアン・コカール、アクセル・ジングル
  •  Israel – Premier Tech セップファン・マルク
  •  Team BikeExchange – Jayco ルーク・ダーブリッジ
  •  Jumbo-Visma クリストフ・ラポルト
  •  Trek – Segafredo エドワード・トゥーンス
  •  UAE Team Emirates フェルナンド・ガビリア、パスカル・アッカーマン
  •  Team Arkéa Samsic アモリ・カピオ、ユーゴ・オフステテール、コナー・スウィフト
  •  Alpecin-Deceuninck ティム・メルリエ
  •  TotalEnergies アントニー・テュルジス、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

寝不足という世界チャンピオンのレムコ・エヴェネプール。今日は、フィリップ・ジルベールとチームメイトのイーリョ・ケイセと最後にレースするために来たと言う。今シーズン最後のレースだ。

 

Lotto Soudalのフィリップ・ジルベールは、ベルギーで走る最後のレースとなる。

 

ここのところ、優勝してないベルギー王者のティム・メルリエ。今日もゴールは石畳の登りゴールなので厳しいか。

 

UAE Team Emiratesのフェルンド・ガビリアは移籍先が決まっていない。チームの話によると意欲の問題だと。

 

Jumbo-Vismaのクリストフ・ラポルトは優勝候補だ。

 

Lotto Soudalのアルノー・デリーは、2日前のファメンヌ アルデンヌ クラシックでは、落車してしまい15位。フィリップ・ジルベールと共にチームに勝利を託されている。

 

AG2R Citroën Teamのグレッグ・ファンアーヴェルマートも勝利に中々な届かない。今年も未勝利に終わるのか。

 

ビニヤム・ギルマイも少し調子を落としているのか、ゴールで姿を見ることがない。

 

レムコ・エヴェネプールとフィリップ・ジルベールが並んでスタート。

 

逃げは6人

逃げているのは6人。

  1. ルーク・ダーブリッジ Team BikeExchange – Jayco
  2. LAUK Karl Patrick(Bingoal Pauwels Sauces WB)
  3.  DE VOS Adam(Human Powered Health)
  4. VANDEVELDE Yentl(Minerva Cycling)
  5. ŠIŠKEVIČIUS Evaldas(Go Sport – Roubaix Lille Métropole)
  6. DEMEYERE Torsten(Tarteletto – Isorex)

 

Lotto Soudalのヴィクトール・カンペナールツがアタックをかけて追走の動きが出来る。

 

ビニヤム・ギルマイが仕掛ける。

 

今度は、レムコ・エヴェネプール。

 

レムコ・エヴェネプールが仕掛けるとビニヤム・ギルマイが後ろにつく。

 

先頭のリードは残り85.4kmで1分まで削られる。

 

集団からTeam Arkéa Samsicのコナー・スウィフトがアタック。しかし、集団を引き離せない。

 

集団は活性化していて、先頭まで14秒と迫る。これは捕まえてしまうだろう。

 

先頭から集団が見えてきた。

 

残り74kmで先頭は捕まってしまう。これはローカルサーキットで勝負か。

 

先頭は、Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのタコ・ファンデルホールンが引いていたのだけど、ヴィクトール・カンペナールツがペースを上げる。

 

残り4周

大集団で残り4周に。

 

登りでペースが上がる。

 

Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのディミトリ・クレイスが接触したのか、チェーンが落ちている。

 

レムコ・エヴェネプールもペースアップに加わる。

 

レムコ・エヴェネプールは逃げを作りたがっている。

 

ここでJumbo-Vismaのクリストフ・ラポルトが攻撃だ。

 

しかし、これはレムコ・エヴェネプールやビニヤム・ギルマイが追って逃がさない。

 

一旦落ち着いてた思ったらスパート。

 

今度は、Cofidisのブライアン・コカールにTeam Arkéa Samsicのコナー・スウィフトが後ろにつく。

 

19人が前にでた。

 

コナー・スウィフトが先頭で石畳の登りを上げる。

 

残り3周

Alpecin-Deceuninckのティム・メルリエも先頭にいる。

 

メイン集団もすぐにフニッシュラインを通過。

 

ブライアン・コカールも引っ張るが集団は3秒まで迫る。

 

アルノー・デリーも先頭で引いて下がる。

 

後ろに集団が見えているので厳しい。

 

先頭は再び15秒まで巻き返す。

 

レムコは集団待機。カメラに気づくと舌をべーと出す。

 

先頭にはノルウェー王者のラスムス・ティレル もいる。

 

集団は25秒差に。

 

残り2周

先頭がフニッシュラインを通過。

 

Israel – Premier Techのセップ・ファンマルクは調子が悪いのか切れている。

 

ヴィクトール・カンペナールツが集団からアタック!

 

あっという間に先頭に追いつく。Lotto Soudalは先頭にこれで4人だ。

 

今年引退となるイーリョ・ケイセは集団の後ろだ。

 

 

残り30.5kmで逃げは捕まる。

 

Trek-Segafredoのトムス・スクインシュがアタック!

 

しかし、集団が伸びるだけだ。

 

コナー・スウィフトも前で攻めるが大集団のままだ。

 

残り25.9km。先頭はヴィクトール・カンペナールツで、抑えにかかっているようだ。

 

レムコ・エヴェネプールは集団から下がっていっている。サポートカーにいくのか?

 

レムコ・エヴェネプールはグータッチしている。これは次で降りるのか。

 

集団はペースを上げるが決まらない。

 

下りでTrek-Segafredoのトニー・ガロパンがアタック!

 

これは少し抜け出したか。

 

どこまで逃げれるだろう。

 

レムコ・エヴェネプールはサポートと話をしている。

 

14秒、トニー・ガロパンは引き離した。

 

集団はタコ・ファンデルホールンが引いている。

 

残り1周

残り1周だ。

 

トニー・ガロパンは15秒差で逃げ続ける。

 

トニー・ガロパンは追走に迫られる。後ろに見えてきた。

 

トニー・ガロパンは捕まり、最後尾に張り付く。

 

少し集団から抜け出したか。

 

レムコ・エヴェネプールはイーリョ・ケイセを待っていた。

 

先頭はいいメンバーだ。

 

これは勝ち逃げとなるのでは。

 

おっと、ここでクリストフ・ラポルトがアタックだ。少し早くないか?

 

クリストフ・ラポルトのアタックに反応出来たのは、ノルウェー王者のラスムス・ティレルだけだ。

  1. クリストフ・ラポルト Jumbo-Visma
  2. ラスムス・ティレル  Uno-X Pro Cycling Team

 

残り10.8kmで、この距離。大集団も見えている。

 

ラスムス・ティレル は、先頭交代が難しい。なんとかクリストフ・ラポルトと交代。

 

レムコ・エヴェネプールは、イーリョ・ケイセを待っていた。プロとなって最初のレース前夜にルームメイトとなったのがイーリョ・ケイセだ。

 

レムコ・エヴェネプールは、イーリョ・ケイセとの最後の走りのためにゴールまで付き合う。

 

クリストフ・ラポルトは、後続と7秒差。

 

後ろは強力なメンバーだが、8秒差が縮まらない。フィリップ・ジルベールも先頭を引くがタイム差が変わらない。

 

残り6.7kmで7秒差。クリストフ・ラポルトは普通にスプリントしても勝てるのに何故逃げを選んだのか?

 

だが、追走は追いつく感じがしない。

 

残り3.5kmで追走と12秒まで開いた。それでも、誰かが捨て身で引けば追いつきそうなものだけど。

 

残り2.4kmで集団は28秒離れている。

 

二人は残り1.4kmで16秒差。これは逃げ切った。クリストフ・ラポルトの引きは凄い。ラスムス・ティレルは、首を振ってもう先頭交代出来ないとアピール。

 

追走が二人に追いつくことはなかった。

 

二人はゴール前の石畳に。

 

クリストフ・ラポルトが前に。もう決まりだ。ラスムス・ティレルに追う足はない。

 

追走の後ろから集団が迫ってくる。

 

クリストフ・ラポルトが単独で駆け上がってきた。

 

ラスムス・ティレルを大きく引き離す。

 

 

クリストフ・ラポルトが完勝だ!

スプリントでも勝てていたと思うけど、あえて逃げて勝ってみせるところがカッコいい。クリストフ・ラポルトは、今シーズンの5勝目を上げることに成功した。

 

レムコ・エヴェネプールは、イーリョ・ケイセと並んで帰ってきた。なんていい奴なんだ。

 

そして、並んでゴール。中々、人の為に一緒にゴールするなんて出来ることではない。レムコがイーリョ・ケイセとの最後の走りを選んだ理由については別記事で。

 

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リザルト

クリストフ・ラポルトのコメント

この成功の年に、また優勝できてとてもうれしい。もし、シーズン前にこの成績を残せるとわかっていたら、すぐに契約していただろう。

序盤からアタックで始まるハードなレースだった。フィナーレでは、コンパクトな集団でフィニッシュしたかったが、予想とは少し違う結果になってしまった。結局、ラスムス・ティレル とともに前に出たが、終盤はふたりとも苦戦を強いられた。

エネルギーは少し残っていたので、フィニッシュまですべてを出し切った。幸いなことに、勝利には十分だった。

ウロンゴンで開催されたワールドカップで2位になってから1週間以上経った今も、好調ですね。

ワールドカップですでに脚は良かったし、今日も脚は良かった。しかも、チームはとても強く、よく働いてくれた。完走できてよかった。

Rnk Rider Team UCI Time
1
 LAPORTE Christophe
Jumbo-Visma 125 4:26:16
2
 TILLER Rasmus
Uno-X Pro Cycling Team 85 0:03
3
 PAGE Hugo
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 70 0:08
4
 VAN AVERMAET Greg
AG2R Citroën Team 60 ,,
5
 SKUJIŅŠ Toms
Trek – Segafredo 50 ,,
6
 GILBERT Philippe
Lotto Soudal 40 ,,
7
 VAN GESTEL Dries
TotalEnergies 35 ,,
8
 STEWART Jake
Groupama – FDJ 30 ,,
9
 DAUPHIN Florian
B&B Hotels – KTM 25 ,,
10
 GALLOPIN Tony
Trek – Segafredo 20 ,,
11
 TURGIS Anthony
TotalEnergies 15 ,,
12
 THEUNS Edward
Trek – Segafredo 10 0:12
13
 TAMINIAUX Lionel
Alpecin-Deceuninck 5 ,,
14
 PENHOËT Paul
Groupama – FDJ 5 ,,
15
 KRISTOFF Alexander
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 5 ,,
16
 CAPIOT Amaury
Team Arkéa Samsic 3 ,,
17
 BIERMANS Jenthe
Israel – Premier Tech 3 ,,
18
 ASKEY Lewis
Groupama – FDJ 3 ,,
19
 HAVIK Yoeri
BEAT Cycling 3 ,,
20
 DE LIE Arnaud
Lotto Soudal 3 0:16
21
 ZINGLE Axel
Cofidis 3 ,,
22
 COTÉ Pier-André
Human Powered Health 3 ,,
23
 TEUNISSEN Mike
Jumbo-Visma 3 ,,
24
 NAESEN Oliver
AG2R Citroën Team 3 ,,
25
 HOOLE Daan
Trek – Segafredo 3 ,,
26
 VANHOOF Ward
Sport Vlaanderen – Baloise   ,,
27
 MAAS Jan
Team BikeExchange – Jayco   ,,
28
 TROIA Oliviero
UAE Team Emirates   ,,
29
 LECLAINCHE Gwen
Go Sport – Roubaix Lille Métropole   ,,
30
 KONYCHEV Alexander
Team BikeExchange – Jayco   ,,

 

 

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