2025年の世界ロードチャンピオンを決めるレース。アフリカでの初開催の選手権は、高地ということもあり展開が各レース共に異なっている。
100%のコンデションでないと生き残れないのは、これまでのレースを見ても明らかだ。
過去の優勝者は
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2024 タデイ・ポガチャル
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2023 マチュー・ファンデルプール
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2022 レムコ・エヴェネプール
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2021 ジュリアン・アラフィリップ
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2020 ジュリアン・アラフィリップ
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2019 マッズ・ピーダスン
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2018 アレハンドロ・バルベルデ
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2017 ピーター・サガン
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2016 ピーター・サガン
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2015 ピーター・サガン
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2014 ミハウ・クフィアトコフスキ
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2013 ルイ・コスタ
キガリ~キガリ 267.5km

コースマップ photo ucikigali2025
男子エリートは、これまでの各レースと違い途中キガリ山を経由していく。獲得標高は実に5,475m。グランツールでも中々見ない凄い山岳コースとなっている。

コースプロフィール photo ucikigali2025
15.1kmのローカルサーキットはかわらない。遅れても下りで戻ってこれるのはこれまでのレースで証明されている。しかし、それも中盤までだ。
サーキットには2つの山岳が含まれている。キガリ・ゴルフは石畳の登り。
- キガリ・ゴルフ 800m・8.1%
- キミフルラコース 1.3km・6.3%
9周134kmを走破した地点で、キガリの壁のサーキットに挑む。42.5kmのループコースだ。
- ペアジュ峠 1.8km・5.9%
- キガリ山 5.9km・6.9%
- キガリ・ウォール 400m・11%
ローカルラップは15周。あまりにも厳しい。世界選手権はナショナルチームで戦うけれど、一応ワールドチームの人数も掲載。
- UAE Emirates XRG 11人
- Soudal Quick-Step 10人
- Lidl-Trek 10人
- Team Jayco AlUla 9人
- XDS Astana Team 8人
- Tudor Pro Cycling Team 6人
- Red Bull-BORA-hansgrohe 5人
- INEOS Grenadiers 5人
- Intermarché-Wanty 5人
- Q36.5 Pro Cycling Team 5人
- Team Picnic PostNL 5人
- EF Education-EasyPost 5人
UAE Team Emirates – XRGが最も多いのは気になる所。
スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
スタート前。ベルギー勢は後ろに。
オフィシャルスタート。
グレナダのレッド・ウォルターズがアタック。
追走が追いつく。ルイ・オリヴェイラがいるぞ。
5人がぬけだした。
- ルイ・オリヴェイラ ポルトガル
- アンダース・フォルダガー (Denmark)
- ファビオ・クリステン (Switzerland)
- メンノ・ハイジング オランダ
- マリウス・マイヤーホーファー ドイツ
登りでは早くも先頭が割れてしまう。
Franceのジュリアン・ベルナールが追走。
残り15周
集団まで1分36秒差で先頭5人が通過。
Franceのポール・セイシャスが集団先頭で絞りだす。
あららっ、しかしポール・セイシャスの引きでジュリアン・アラフリップが切れてしまう。
補給していたトム・ピドコックが抜いていく。ジュリアン・アラフリップは3人目のリタイヤとなってしまった。
スペインのラウル・ガルシア・ピエルナが追走に。
残り14周
先頭が通過。
レムコ・エヴェネプールは、集団に。追走にはヴィクトール・カンペナールツがチェックで入っていたが集団に戻っている。
ルワンダのエリック・マニザバヨが集団からアタック。
残り13周
追走しているスペインのラウル・ガルシア・ピエルナが追いつきそうだ。
あっと下りで落車。
ベルギーのイラン・ファンワイルダーが落車している。
スペインのマルク・ソレルも厳しそうだ。
イラン・ファンワイルダーは走り出したけれど無理だ。マルク・ソレルはリタイヤ。
イラン・ファンワイルダーは、まだ走る。
残り11周
先頭は現在7人。
- ルイ・オリヴェイラ ポルトガル
- アンダース・フォルダガー (Denmark)
- ファビオ・クリステン (Switzerland)
- メンノ・ハイジング オランダ
- マリウス・マイヤーホーファー ドイツ
- ジュリアン・ベルナール France
- ラウル・ガルシア・ピエルナ スペイン
タデイ・ポガチャルが止まっている。
すぐにマテイ・モホリッチとドメン・ノヴァクが引いて集団復帰を目指す。
残り166.5km。ベルギーとスロベニアが引いて2分27秒差。
留目 夕陽が集団から切れてしまった。
残り7周
集団は1分35秒差で通過。ベルギーはティシュ・ベノートが欠場。イラン・ファンワイルダーが落車でリタイヤと人数が減っている。
先頭は4人に。キガリ・ゴルフコースを走るといよいよキガリ山に向かう。
- ルイ・オリヴェイラ ポルトガル
- アンダース・フォルダガー (Denmark)
- メンノ・ハイジング オランダ
- ジュリアン・ベルナール France
先頭から切れた4人が捕まる。
キガリ山
ベルギーのフロリアン・フェルメルシュが外れていく。
先頭はキガリ山を越えられるか。
あらっ、先頭からルイ・オリヴェイラが切れた。
先頭はジュリアン・ベルナール単独に。普段は集団の先頭を引く仕事だが今日は逃げだ。
ドメン・ノヴァク先頭。ポガチャルは2番手。
先頭は50人ほどか。
ドメン・ノヴァクが外れてタデイ・ポガチャルが先頭。レムコが2番手。
あ~、レムコが下がっていく。2番手はフアン・アユソー。
フアン・アユソー、アイザック・デルトロと続く。
レムコはどんどん下がっていく。
逃げていたジュリアン・ベルナールが捕まる。
なんとタデイ・ポガチャルとフアン・アユソーの二人に。
レムコは下がる一方。
タデイ・ポガチャルとフアン・アユソーが2人で抜け出す。
フアン・アユソーが下りで飛ばす。
アイザック・デルトロが後ろからすっ飛んできている。
アイザック・デルトロが飛ばすとフアン・アユソーが切れた。
フアン・アユソーは後続に追い付かれそう。
30秒ほど遅れてバラバラと小集団がきた。
アイザック・デルトロとタデイ・ポガチャルが2人でランデブー。残り約100kmあるので後続を待つかな。
追走は13人だけど48秒に開く。
2人は会話。このままいく気なのか。追走にはプリモッシュ・ログリッチがいる。
2人対大集団に。
レムコは第3集団から第2集団に。ベルギーはシアン・エイテブルックス、クイントン・ヘルマンスが残っている。
レムコはサドルを叩いている。何の問題が?
あっと、アイザック・デルトロが遅れる。
タデイ・ポガチャルはアイザック・デルトロを引く。
レムコはサポートを呼んでいる。サドルを指さしていた。
レムコはShimanoのサポートカーに早くどけと。
脚で地面をけり上げた。
かなりのタイムロス。
残り5周
タイム差は38秒に。
タデイ・ポガチャルは、アイザック・デルトロに声をかけておいていく。
アイザック・デルトロが遅れた。タデイ・ポガチャルは単独で66km走らないといけない。
追走は3人に。
- ベン・ヒーリー アイルランド
- ミッケルフレーリク・ホノレ Denmark
- パヴェル・シヴァコフ France
アイザック・デルトロは追走グループに入る。
タデイ・ポガチャルはタイム差を58秒に広げる。
ヘルメットはTrentaでしたね。
レムコが追走の先頭に立って追う。トム・ピドコックとジェイ・ヒンドリーも加わっている。
残り4周
一人でもタイム差が落ちないのが強みのポガチャル。このまま最後までいくのだろうか。
追走は5人。
- レムコ・エヴェネプール ベルギー
- マティアス・スケルモースイェンセン Denmark
- トム・ピドコック 英国
- ジェイ・ヒンドリー オーストラリア
- ベン・ヒーリー アイルランド
フアン・アユソーとポール・セイシャスが第3集団。タイム差は1分18秒。
残り51.4km。タイム差は1分と全く変わらない。
第3集団にパヴェル・シヴァコフが加わる。このままいくと19歳のポール・セイシャスはトップ10入りとなるがどうか。
残り3周
追走からジェイ・ヒンドリー、そしてトム・ピドコックも切れた。ただ、トム・ピドコックは下りで追いつくはず。
あ~、トム・ピドコックは追いつかない。レムコグループから25秒遅れた。
残り2周
3人は1分18秒離れた。
残り23.4km。表彰台の争いとなる。
あっと、レムコがアタック!
あっという間に二人との差を広げた。
2人のタイム差は全く変わらない。
残り1周
残り1周でタデイ・ポガチャルはギアを上げている。レムコ・エヴェネプールと1分18秒差に。
レムコ・エヴェネプールはペースが落ちているのだろうか。
2人はレムコから29秒遅れ。ベン・ヒーリーは登りでアタックかけないとスプリントでは勝てない。
残り6.9km。2年連続の世界ロード王者は間違いない。
おっと、ベン・ヒーリーのアタックにマティアス・スケルモースイェンセンが遅れた。
ベン・ヒーリーは表彰台が見えてきた。
タデイ・ポガチャルは、最後のキミフルラの登りに。
残り700m。
タデイ・ポガチャルはガッツポーズ。無線なしでタイム差をキープ。
タデイ・ポガチャルは2年連続の世界王者に。
66kmの独走。これはまた殿堂入りの記録達成だ。次はサガンの三連覇に挑むことになる。
レムコ・エヴェネプールは2位。キガリ山での遅れが痛かった。それでも2位となった。
3位はベン・ヒーリー。EF Education-EasyPostは女子はマグドレーヌ・ヴァリエールが世界王者。男子は表彰台と素晴らしい成績を収めた。
4位はマティアス・スケルモースイェンセン。移籍してくるフアン・アユソーよりは優れた記録。
レムコ・エヴェネプールはゴール後に長くうつむいたままだった。キガリ山でのトラブルがなければ一緒にいけていたはずだ。結局2度バイクを交換している。これについては別記事で。
リザルト
優勝したタデイ・ポガチャル
このコースは、ほとんどこのようなソロのために作られていると思う。キガリ山の後、一緒に走れる小さなグループができることを望んでいたんだ。結局、フアン・アユソーとアイザックとそうなった。
でもあるとき、フアンは苦戦し、アイザックは胃の調子が悪くて苦しんでいた。自分との闘いだったけど、なんとかなったよ。
上りはどんどん厳しくなって、下りもたくさんペダルを踏まなければならなかった。そうなると迷いが出てくるけど、プッシュし続けるしかないんだ。最後の数周は体力がかなり落ちてしまった。
そこで自信を失い始めまたが、最後まで頑張るしかなかった。 本当に素晴らしい一週間だった。本当に楽しい経験だった。
3位 ベン・ヒーリー
レムコとタデイと一緒に表彰台に上れたことは特別なことだ。今日はかなり控えめなライディングをした。それが決勝で実を結んだ。
残り3周の時点で、すでに消耗戦だった。明らかにレムコの方が強いと感じた。もう彼についていく意味はなかった。最終ラップ、私はもう1度、全力で追いかけた。かなり深く攻めなければならなかったが、最後にマティアスを降ろすことができた。
4位 マティアス・スケルモースイェンセン
戦術は関係なかった。脚力だけだった。シャッフルがあったとしても、それは誰かが速く走ったからだ。以前はもっといいワット数で走ったこともあったけど、標高を考えれば、ベストパフォーマンスのひとつだよ。
ヒーリーが去ったとき、私は完全に力尽きた。もちろん、選手たちにメダルをあげたかったが、それは変わらない。これからもワールドカップがたくさんあることを願っている。まだ25歳なんだから。
8位 フアン・アユソー
10位 トム・ピドコック
今年一番の不愉快なレースだった。今年一番の不快なレースだった。スタート直後は気分が良くなかったが、最終的にはレースに参加できた。
結局、これ以上のことはできなかった。完全に自爆してしまったんだ。本当に恐ろしかった。まだ5人だったときは、まだ何でも可能だと思っていたのに、足が消えてしまった。まあ、すべてを手に入れることはできない。あの高度で、とてもタフだった。
11位 プリモッシュ・ログリッチ
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