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2025 ツアー・オブ・アルプス第4ステージ サバイバルレースで大逃げが~

海外情報
Photo credit: Arend Jan Wonink on Visualhunt.com
この記事は約19分で読めます。

第3ステージでは、Israel – Premier Techのマルコ・フリゴが72kmもの独走を決めた。

これほどの力がありながらプロ初勝利。昨年のジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャでも何度も逃げを見せていたが、ついに逃げが成功となった。

これからクライマーとしてワールドツアーレースでも勝利する日がくるかもしれない。

 

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第4ステージ ジリアン – オーバーティリアッハ 162.7 km

コースプロフィール photo tourofthealps

 

第4ステージも全く平坦のない山岳ステージ。総合順位を変えるならば、このステージが最後となりそうだが、果たして上位陣は動いてくるだろうか。

 

  1. スプリントポイント Toblach/Dobbiaco
  2. スプリントポイント Sillian
  3. 2級山岳 Anras Oberried (4.6 km・8.3%)
  4. 3級山岳 Kartitscher Sattel (7.6 km・5.8%)

 

スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

インタビューは山岳賞のBahrain Victoriousのフィンレイ・ピッカリング。

 

マルコ・フリゴは今後の山岳で注目の選手だ。

 

Tudor Pro Cycling Teamは勝負どころ。

 

リーダーはマイケル・ストーラー。かなり寒そう。

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタート。

 

4人の逃げ

4人が逃げていた。

  1. レナート・ヤッシュ Red Bull – BORA – hansgrohe Rookies
  2. アンドレア・ピエトロボン Team Polti Kometa
  3. フェリックス・エンゲルハルト Team Jayco AlUla
  4. キム・ハイドック  INEOS Grenadiers

 

放送はここから。

 

逃げは捕まり、 INEOS Grenadiersのテイメン・アレンスマンが単独で逃げている。

 

追走は二人。残り53.5kmでテイメン・アレンスマンと1分29秒差。

  1. クーン・ボウマン Team Jayco AlUla
  2. デレク・ジー Israel – Premier Tech

 

テイメン・アレンスマンは1分18秒遅れの総合12位。ちょっと逃がして貰えるとは思えない。

 

テイメン・アレンスマンはどんどん補給している。炭水化物取らないと。

 

Israel – Premier Techは、マルコ・フリゴに続いて今日はデレク・ジーが逃げを狙う。

 

テイメン・アレンスマンは、2回連続でボトルを取るのを失敗。持つ側はかなり強くもっていないとスピードがあるので取れない。

 

残り45.3kmで集団と4分3秒と開いた。

 

デレク・ジーは56秒差に。テイメン・アレンスマンは追いつかれてもタイム差なしでゴール出来れば総合順位が上がる。

 

集団もそれほど人数はいない。Red Bull – BORA – hansgroheとDecathlon AG2R La Mondiale Teamが引いている。

 

こちらは第2追走。2分45秒差。

  1. マックス・プール Team Jayco AlUla
  2. Emanuel Zangerle(Team Vorarlberg)

 

2級山岳 Anras Oberried (4.6 km・8.3%)

ここをテイメン・アレンスマンは単独で乗り切れるのか。

 

2022 ジロ・デ・イタリア山岳賞のクライマー、クーン・ボウマンが切れた。

 

テイメン・アレンスマンとデレク・ジーのタイム差は1分と変わらない。豆粒のように小さくデレク・ジーが見える。

 

集団からマイケル・ストーラーが抜け出す。

 

マイケル・ストーラーは3分15秒差とタイム差を詰めてくる。

 

テイメン・アレンスマンか山岳ポイントを越えた。

 

後方はフェリックス・ガルとマックス・プールが2人で追走。

 

マイケル・ストーラーは、自分の足でタイム差を縮めないとテイメン・アレンスマンに総合を逆転されてしまう。

 

テイメン・アレンスマンはいち早く下っているので、タイム差がデレク・ジーと1分12秒まで開く。

 

残り27.4km。デレク・ジーと58秒。マイケル・ストーラーと3分4秒。テイメン・アレンスマンはバーチャルリーダーだ。

 

メイン集団は5人。ジュリオ・チッコーネ、ダミアーノ・カルーゾ、ジェイ・ヒンドリー、ロマン・バルデ、ジェフェルソン・セペダオルティス。

 

デレク・ジーは45秒差に。

 

フェリックス・ガルとマックス・プールが追いつかれる。集団は7人に。

 

マイケル・ストーラーは半そでに。

 

マイケル・ストーラーがクーン・ボウマンに追い付く。

 

2人は合体。

 

残り22.9kmで、マイケル・ストーラーと3分8秒。かわっていない。このままいけるか。

 

マイケル・ストーラーからクーン・ボウマンが切れていく。

 

デレク・ジーが22秒差となり見えてきた。

 

フェリックス・ガルが集団を引く。2番手はジュリオ・チッコーネ。

 

マイケル・ストーラーが2分10秒までつめてきた。ボーナスタイムがあるので、あと1分つめないといけない。

 

ここから一旦下ってから、さらに登りが続く。

 

残り19.1km。マイケル・ストーラーと1分57秒差。

 

3級山岳 Kartitscher Sattel (7.6 km・5.8%)

残り14.4km。デレク・ジーは24秒差。後ろにチラチラと見えるのだけどテイメン・アレンスマンは粘っている。

 

マイケル・ストーラーも1分56秒差とあまり変わらない。バーチャルで38秒負けている。雨が降ってきた。

 

フェリックス・ガルが集団から抜け出す。

 

残り12.1km。デレク・ジーは28秒差。マイケル・ストーラーは1分41秒差。3年振りの勝利となるか。

 

残り10.7km。マイケル・ストーラーがタイム差を縮めた。これでリーダージャージの死守となるか。だが、トップでゴールするとボーナスタイム10秒がある。

 

この勢いだと、マイケル・ストーラーはデレク・ジーも捕まえるかもしれない。

 

残り8.3km。テイメン・アレンスマンはデレク・ジーに追い付かれることはなくなった。あとは、マイケル・ストーラーとの戦いとなる。1分23秒あるので逃げ切りは可能だ。

 

こちらは表彰台争い。ガルにジュリオ・チッコーネとダミアーノ・カルーゾが追いつく。

 

いよいよ勝利が近づいてきた。残り3.6kmに。

 

最後の力を振り絞る。

 

さあ、ゴールエリアに。

 

テイメン・アレンスマンが80kmの独走を決めてしまった!

 

テイメン・アレンスマンの勝利は2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ以来だ。

これがキャリア3勝目。ようやく、テイメン・アレンスマンが実力を発揮した感じだ。

 

あとは、ステージ優勝に加えて総合トップも奪えるか。マイケル・ストーラーの到着を待つ。

 

デレク・ジーが粘る。マイケル・ストーラーに追い付かせない。

 

デレク・ジーが2位を確保となった。

 

マイケル・ストーラーのゴールタイムは、テイメン・アレンスマンから1分23秒遅れ。なんと、テイメン・アレンスマンに逆転されてしまった。最後の追い込みが効かなった。

 

これは大誤算だろう。Tudor Pro Cycling Teamにとっても残念な結果に。さすがにアシストがいなくなってはどうしようもない。明日は11秒差の総合2位でスタートとなる。

 

4位はフェリックス・ガル。5位はジュリオ・チッコーネ。6位にダミアーノ・カルーゾ。ジュリオ・チッコーネは総合順位を4位に下げてしまった。

かわってデレク・ジーが総合3位に浮上となっている。雨のステージはまさにサバイバルレースとなった。

 

リザルト

優勝した INEOS Grenadiersのテイメン・アレンスマン

本当に信じられない。スタートはすごく寒かったけど、普段なら大丈夫だって分かってる。Lidl – Trekが下りで集団にプレッシャーをかけてきて、集団がかなり細くなってきたから、思い切って攻めてみようと思ったんだ。

みんながちょっと飛び上がっていたので、私も挑戦してみた。実際に行ってみると、『ああ、一人ではまだまだ遠いな』と一瞬思った。

でも、本当に調子が良くて、天候のせいでみんなが大変だってことが分かった。だから、うまく分けて、しっかり食べ続けた。

マイケル・ストーラー選手に11秒のリードを保っている。最終ステージでは、守備をしなくてはならない。

2022年のステージを覚えている。チームメイトのロマン・バルデ、そして偶然にもマイケル・ストーラーと共に、優勝候補集団から抜け出したんだ。そして3位に入り、新人賞ジャージを獲得した。

今年はグリーンジャージを獲得したいと思っているが、非常に厳しい戦いになるだろう。誰にとってもそうだろうが、今日は全員が脚の調子を気にすることになると思う。

 

第4ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI   Time
1
 ARENSMAN Thymen
INEOS Grenadiers 20
10″
4:17:04
2
 GEE Derek
Israel – Premier Tech 15
6″
1:18
3
 STORER Michael
Tudor Pro Cycling Team 10
4″
1:23
4
 GALL Felix
Decathlon AG2R La Mondiale Team 5   3:44
5
 CICCONE Giulio
Lidl – Trek 3   ,,
6
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious     ,,
7
 POOLE Max
Team Picnic PostNL     4:29
8
 PIGANZOLI Davide
Team Polti VisitMalta     4:35
9
 BARDET Romain
Team Picnic PostNL     ,,
10
 CEPEDA Jefferson Alexander
EF Education – EasyPost     ,,
11
 RICCITELLO Matthew
Israel – Premier Tech     ,,
12
 HINDLEY Jai
Red Bull – BORA – hansgrohe     4:40
13
 DOUBLE Paul
Team Jayco AlUla     4:45
14
 BOUWMAN Koen
Team Jayco AlUla     5:03
15
 SEIXAS Paul
Decathlon AG2R La Mondiale Team     10:16
16
 COVILI Luca
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè     ,,
17
 LÓPEZ Juan Pedro
Lidl – Trek     ,,
18
 DUNBAR Eddie
Team Jayco AlUla     ,,
19
 BAIS Mattia
Team Polti VisitMalta     16:04
20
 ENGELHARDT Felix 
Team Jayco AlUla     16:16
21
 FRIGO Marco
Israel – Premier Tech     16:19
22
 HERZOG Emil
Red Bull – BORA – hansgrohe     16:43
23
 HEIDUK Kim
INEOS Grenadiers     17:46
24
 BORREMANS Kasper
Bahrain – Victorious     19:11
25
 PRODHOMME Nicolas
Decathlon AG2R La Mondiale Team     21:16
26
 ROJAS Vicente
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè     21:42
27
 MESSNER Martin
Austria     24:01
28
 HOFBAUER Philipp
Austria     ,,
29
 TOLIO Alex
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè     24:09
30
 GEISMAYR Daniel
Team Vorarlberg     ,,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 12 ▲11
 ARENSMAN Thymen
INEOS Grenadiers 5
10″
16:47:43
2 1 ▼1
 STORER Michael
Tudor Pro Cycling Team  
14″
0:11
3 15 ▲12
 GEE Derek
Israel – Premier Tech  
10″
2:15
4 2 ▼2
 CICCONE Giulio
Lidl – Trek  
10″
3:17
5 5
 GALL Felix
Decathlon AG2R La Mondiale Team  
6″
3:21
6 10 ▲4
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious     3:41
7 6 ▼1
 BARDET Romain
Team Picnic PostNL  
4″
4:14
8 7 ▼1
 POOLE Max
Team Picnic PostNL     ,,
9 4 ▼5
 HINDLEY Jai
Red Bull – BORA – hansgrohe  
6″
4:17
10 8 ▼2
 CEPEDA Jefferson Alexander
EF Education – EasyPost     4:23
11 9 ▼2
 PIGANZOLI Davide
Team Polti VisitMalta     4:27
12 11 ▼1
 RICCITELLO Matthew
Israel – Premier Tech     4:41
13 14 ▲1
 DOUBLE Paul
Team Jayco AlUla     5:45
14 3 ▼11
 SEIXAS Paul
Decathlon AG2R La Mondiale Team  
10″
9:49
15 13 ▼2
 LÓPEZ Juan Pedro
Lidl – Trek     10:31
16 19 ▲3
 DUNBAR Eddie
Team Jayco AlUla     11:53
17 21 ▲4
 COVILI Luca
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè     12:25
18 24 ▲6
 FRIGO Marco
Israel – Premier Tech  
10″
20:44
19 26 ▲7
 BAIS Mattia
Team Polti VisitMalta     20:59
20 20
 PRODHOMME Nicolas
Decathlon AG2R La Mondiale Team     23:06
21 45 ▲24
 BOUWMAN Koen
Team Jayco AlUla     23:40
22 16 ▼6
 STORK Florian
Tudor Pro Cycling Team     25:31
23 18 ▼5
 TOLIO Alex
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè     25:40
24 17 ▼7
 MARTINELLI Alessio
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè     ,,
25 22 ▼3
 STÜSSI Colin
Team Vorarlberg     26:57
26 25 ▼1
 OOMEN Sam
Lidl – Trek     28:45
27 29 ▲2
 ROJAS Vicente
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè     29:33
28 39 ▲11
 ENGELHARDT Felix
Team Jayco AlUla     31:10
29 27 ▼2
 GEOGHEGAN HART Tao
Lidl – Trek     31:51
30 28 ▼2
 GARIBBO Nicolò
JCL Team UKYO     34:02

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 CICCONE Giulio
Lidl – Trek 45
2 4 ▲2
 STORER Michael
Tudor Pro Cycling Team 44
3 12 ▲9
 GEE Derek
Israel – Premier Tech 36
4  
 ARENSMAN Thymen
INEOS Grenadiers 35
5 2 ▼3
 FRIGO Marco
Israel – Premier Tech 35
6 3 ▼3
 SEIXAS Paul
Decathlon AG2R La Mondiale Team 35
7 6 ▼1
 GALL Felix
Decathlon AG2R La Mondiale Team 30
8 5 ▼3
 HINDLEY Jai
Red Bull – BORA – hansgrohe 28
9 7 ▼2
 BARDET Romain
Team Picnic PostNL 23
10 8 ▼2
 MIHOLJEVIĆ Fran
Bahrain – Victorious 20

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 PICKERING Finlay
Bahrain – Victorious 24
2 2
 FRIGO Marco
Israel – Premier Tech 16
3 3
 BOUWMAN Koen
Team Jayco AlUla 12
4 4
 AUGUST Andrew
INEOS Grenadiers 10
5  
 ARENSMAN Thymen
INEOS Grenadiers 9
6 5 ▼1
 BAIS Davide
Team Polti VisitMalta 8
7 7
 CEPEDA Jefferson Alexander
EF Education – EasyPost 6
8  
 GEE Derek
Israel – Premier Tech 6
9 8 ▼1
 HAMILTON Chris
Team Picnic PostNL 6
10 10
 MIHOLJEVIĆ Fran
Bahrain – Victorious 6

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 2 ▲1
 POOLE Max
Team Picnic PostNL 16:51:57
2 3 ▲1
 PIGANZOLI Davide
Team Polti VisitMalta 0:13
3 4 ▲1
 RICCITELLO Matthew
Israel – Premier Tech 0:27
4 1 ▼3
 SEIXAS Paul
Decathlon AG2R La Mondiale Team 5:35
5 5
 ROJAS Vicente
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè 25:19
6 6
 DONZÉ Robin
Tudor Pro Cycling Team 30:17
7 7
 ZERAY Nahom
JCL Team UKYO 31:53
8 11 ▲3
 HERZOG Emil
Red Bull – BORA – hansgrohe 33:31
9 8 ▼1
 HOFBAUER Philipp
Austria 34:08
10 9 ▼1
 VANHUFFEL Matteo
Team Picnic PostNL 37:56

 

 

コメント

  1. 毎日読者K より:

    連日の逃げ勝利、なかなか面白い大会となってますね。ジャージを明け渡したとはいえ、マイケルストーラーもほとんど単独で追い掛けてかなりの差を詰めたことを考えるとすごい力あるなぁと思いました。

    冒頭のインタビュー、山岳賞ジャージはバーレーンのPICKERING Finlayですねー、
    SEIXAS Paulは新人賞ジャージのはずです。

    • ちゃん より:

      最終ステージも2022年には、雨で大変なレースでした。元チームメイト同士の争いとなりそう。テイメン・アレンスマンは全く安心してないようです。

      山岳賞のフィンレイ・ピッカリング、新人賞はポール・セイシャスでしたね。まだ、顔が覚えられてないので、間違えそうです。いつもながらありがとうございます

  2. べるげん より:

    しかし、こんなレースして最終ステージ、その先のジロ本番は大丈夫なんですかねぇ…?

    • ちゃん より:

      計画ではなかったと。キム・ハイドックがうまくアシストしてくれて発射できたようです。放送開始時点ですでに30km近く逃げており凄い走りを展開。

      シーズン前から、攻撃性のある走りをしようとチームと話していたようですね。ジロではエガン・ベルナルとエース争いとなるのかな?

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