事の発端は、ベルナルの母国コロンビアのメディアから発信された一つの報道だった。
ベルナルが別のチームと契約する可能性があるという内容が、瞬く間に世界中のサイクリングファンをざわつかせたのだ。
ご存知の通り、ベルナルはあの絶望的な大事故から奇跡の復活を遂げ、INEO Grenadiersというチームの支えなくしては語れない。
その絆は、単なる選手とチームの関係を超越しているはずだ。それにもかかわらず、なぜこのような噂が流れたのだろうか?
移籍については
¡Egan Bernal pone fin a los rumores! 🤯 ¿se va para el Team Visma o se queda en Ineos? 🗣️El pedalista colombiano se alista para encarar el Mundial de Ciclismo en Ruanda.#FotoFinish #ditu #EganBernal pic.twitter.com/nIjfd8EMfz
— ditu (@Ditu_Tv) September 20, 2025
エガン・ベルナルの移籍報道は何度か出ていた。この噂がSNSを駆け巡り、プロトンは騒然。チームの命運をかけて復活を目指すエースに、一体何があったのだろうか?
誰もが「まさか」と思いながらも、その真相に固唾を飲んで見守っていた。そして、ついに沈黙を破り、ベルナル本人が自身の口で真実を語っている。
エガン・ベルナルのコメント
僕はINEOS Grenadiersと2026年まで契約を結んでいて、それを全うするつもりだ。僕はここでとても幸せだし、チームとの強い絆を感じている。
僕が困難な時期を乗り越えるのを助けてくれたチームには、心から感謝しているんだ。
この言葉は、単なる契約の話だけではない。そこには、大事故から長いリハビリを支え、復活を信じ続けたチームへの深い感謝と信頼が込められている。
ベルナル本人が移籍の可能性を完全に否定したことで、この騒動は一旦収束となる。しかし、なぜこのような「根も葉もない」噂が流れたのだろうか。
もしかしたら、ベルナルの動向に対するメディアやファンの関心の高さが、このような誤報を生んだのかもしれない。あるいは、彼が次のキャリアステップを考えるタイミングにいるのではないか、という憶測があったのかも。
いずれにしても、ベルナルがINEO Grenadiersで走り続けることは確定した。
エガン・ベルナルの残りレースは
- 09.28 世界選手権ロード
- 10.05 コッパ・アゴストーニ
- 10.06 コッパ・ベルノッキ
- 10.07 トレ・ヴァッリ・ヴァレシーヌ
世界選手権ロードではコロンビア代表として走る。アシストは
- XDS Astana Teamのアロルド・テハダ
- INEOS Grenadiersのブランドン・スミス
- Medellín-EPMのウォルター・バルガス。
エガン・ベルナルは、決勝に残れるだろうか。かっての世界最高のクライミング能力が戻ればよいけれど、世界最高峰のレベルは数年前よりも格段に進歩している。
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