総合で3分リードしても、タデイ・ポガチャルの攻撃は止まらない。
第17ステージでは、またもヨナス・ヴィンゲゴーを攻撃。
タデイ・ポガチャルは、「なぜそれを試みたのか分からない。時々自分自身を理解できないことがある。でも、ヨナスから2秒タイムを稼げたし、それには満足している。」
自分でも、なんでアタックしたかよくわからないと言うほど。
この走りについて、ランス・アームストロングとトム・デュムランが批判している。
ランス・アームストロング 敵をつくることになる
Lance diz que as atitudes do Pogacar como a de hoje faz com que ele tenha inimigos no pelotão, o ciclismo além de ser uma corrida é também um esporte “político”#TDF2024 #ciclismonaespn pic.twitter.com/XX3YNVuphM
— O País Do Ciclismo #tdf2024 (@opaisdociclismo) July 18, 2024
ランス・アームストロングは、ついものポットキャストThe Moveでタデイ・ポガチャルの第17ステージの走りについて言及。
「あのように攻撃する必要はまったくなかった。これはポガチャルへの注目を高めるだけだ。
彼のパフォーマンスについて何らかの憶測があったとしても、それは確かに役に立たない。また、彼と友達になることもできない。
集団にもいないし、メディアにもいない。ポガチャルにアドバイスできるとしたら、もっと目立たないように努めてくださいというしかない。
時には、人々があなたに対して抱いている認識やイメージを考慮に入れる必要がある。ライダーは、ツールが単なるスポーツ競技会ではないことを覚えておく必要があるんだ。
これは政治的な出来事でもある。自分も彼の立場だったが、人々も私の肩をたたき、そんなことは必要ないと言った。これは本当に役に立たないと思う。
彼は残りのステージをバイクに乗り続けなければならない。いずれにしても彼はツールで優勝するだろう、それは決まっている。」
トム・デュムラン ヨナスを怒らせるためにしている
Tom Dumoulin ci va giù pesante con Tadej Pogacar 🥶
L’ex ciclista della Visma non ha apprezzato l’attacco della maglia gialla sul Col du Noyer 🗣️#EurosportCICLISMO #TDF2024 #TourdeFrance pic.twitter.com/r8NecBxpol
— Eurosport IT (@Eurosport_IT) July 18, 2024
2017 ジロ・デ・イタリア優勝者で、2022年までJumbo-Vismaで走っていたトム・デュムランは以下のように語る。
「これは純粋なハッタリで、単なる強さの誇示だ。ポガチャルは3分前にいるのだから、こんなことをする必要はない。ヴィンゲゴーを困らせるためにやっているんだ。それは傲慢さと関係がある。
ポガチャルは2年連続で負けたことに耐えられない。ようやくボスの座に返り咲き、ヴィンゲゴーを再び痛めつけるだけの力を手に入れた。
彼の考えは、今度はすべてが自分に返ってくるということだ。」
タデイ・ポガチャルは、爆弾を予告
一方タデイ・ポガチャルは、彼らの批判なんて気にしていない。まあ、慣れているというか。
それよりも、タデイ・ポガチャルは、まだ攻撃をやめるつもりは全くないのだ。第18ステージのゴール後のインタビューで、はっきりと明日の走りについて語っている。
今日のレースについては?
今日のような日は気分が良いが、本当にリラックスすることはできない。その割にはアップダウンが多すぎて、それでもかなり厳しい一日だった。
でももちろん、すべてをコントロールできたので満足している。
明日は、イゾラ2000のフニッシュですが。
そこはよく知っている。明日は自分にとってのクイーンステージだ。ボネット峠が大好きで、イゾラ2000ではツールの前の1か月間、たくさんのトレーニングをした。
そこでレースができるのを楽しみにしている。
それにどのようにアプローチしたいのでしょうか？
3分のリードがある。これを基にして、同じ差を維持できるかどうかを確認してみよう。まずは防御面を考えてから、最後の登りで足の感覚を確認する
でも、期待しないといけない、クイーンステージだ。勝ちたいステージなんだ。花火が打ち上げられ、もしかしたらランキングに何らかの変化が起こるかもしれない。
タデイ・ポガチャルは、堂々と攻撃することを予告している。また、ランス・アームストロングやトム・デュムランが不要なアタックを批判しているけれど、タデイ・ポガチャルの場合にはあまり当てはまらないかもしれない。
タデイ・ポガチャルは、勝利に関係なくてもアタックするからだ。2023 ツール・ド・フランス最終日のシャンゼリゼでも、タデイ・ポガチャルは、アタックをした。勝てるかどうかなんて関係ないのだ。
タデイ・ポガチャルがアタックするのは、傲慢でもなんでもなくDNAに刷り込まれている本能というべきものだ。タデイ・ポガチャルが走る限り、花火が打ちあがるのは間違いない。
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