短いながらも多くの山岳ポイントがあった第10ステージは、集団内でも争いが見られた。
全てを作り出したのはTeam Visma | Lease a Bikeだ。逃げには、サイモン・イェーツとヴィクトール・カンペナールツを送り込み、逃げ切りが確定するとサイモン・イェーツがステージ優勝。
後方ではセップ・クス、マッテオ・ヨルゲルソンが何度もアタックをかけてUAE Team Emirates – XRGを揺さぶった。
この激しい攻撃で落ちたのは総合3位だったArkéa – B&B Hotelsのケヴィン・ヴォークリンだ。
ケヴィン・ヴォークリン 全てを捧げた
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ケヴィン・ヴォークリンは、最後から2番目の2級山岳サン・ロベール峠で遅れ始めた。
Team Visma | Lease a Bikeのマッテオ・ヨルゲルソンが猛烈に峠前でペースアップしたからだ。ケヴィン・ヴォークリンにアシストはおらず、ゴールは21位。
レニー・マルティネスが引く形となったタデイ・ポガチャルから49秒遅れでゴール。もうフニッシュラインを越えたところで力尽きてしまうほど、全力で走り切った。
だが、総合では3位から6位に大きく後退。新人賞ジャージも再び、レムコ・エヴェネプールに奪われてしまっている。
ケヴィン・ヴォークリンのコメント
この第10ステージは多くのエネルギーを必要とした。 終日ハイテンポだった。 逃げ集団は本当に強かった。 僕たちは本当によく走った。
全力を尽くしたし、後悔はしていない。 今日のように厳しいレースになることは予想していた。 言った通り最後まで戦った。
頑張ってくれたARKEA-B&B HOTELSチーム全員に感謝したい。 またひとつ経験を積むことができた。 明日は休養日なので良いスタートが切れると思う。
タデイ・ポガチャルのアタックで追従できたのはヨナス・ヴィンゲゴーだけ。最後はBahrain Victoriousのレニー・マルティネスが2人を引く形となり膠着。
このため、レムコ・エヴェネプールは、ゴールでは6秒遅れにとどめることができている。
UAE Team Emirates – XRGは、早くからパヴェル・シヴァコフが不調でアシスト作業ができなかった。ジョアン・アルメイダもリタイヤしており、かなり厳しい状況に陥っている。
マッテオ・ヨルゲルソンとセップ・クスが交互に攻撃するスタイルは2022 ツール・ド・フランスを思い起こさせるような感じだ。タデイ・ポガチャルを丸裸にする作戦は少しずつ具体的になってきている。
休息日でパヴェル・シヴァコフは回復するのか。次の山岳ステージまでに回復しないとまずいことになりそうだ。
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