今年で107回目の開催となるロンド・ファン・フラーンデレン。Ronde van Vlaanderen – Tour des Flandres(1.UWT)
別名ツール・ド・フランドル。クラシックの王様とも呼ばれ、ミラノ~サンレモに続く今年2番目のモニュメントのレースとなる。
過去の優勝者は
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2022 マチュー・ファンデルプール
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2021 カスパー・アスグリーン
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2020 マチュー・ファンデルプール
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2019 アルベルト・ベッティオル
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2018 ニキ・テルプストラ
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2017 フィリップ・ジルベール
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2016 ピーター・サガン
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2015 アレクサンダー・クリストフ
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2014 ファビアン・カンチェラーラ
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2013 ファビアン・カンチェラーラ
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2012 トム・ボーネン
2年連続勝利したのは、ファビアン・カンチェラーラしかいない。今年はマチュー・ファンデルプールが連続勝利、3回目のモニュメント制覇の歴史に挑戦する。
- ブルージュ~オーデナールデ 273.4km
- スタート前
- ニュートラルスタート
- Wannegemdorp 石畳
- コルテアスト (500m・4.3%)
- オウデクワレモント (1回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%
- Kortekeer (1.000m・6.2%)
- Eikenberg (1.500m・4.4%)
- Jagerij (800 m) 石畳
- Molenberg (463m・7%)
- Marlboroughstraat (2,000m・3%)
- Berendries (940m・7%)
- Berg Ten Houte (1.100m・6%)
- Kanarieberg (1.000m・7.7%)
- オウデクワレモント (2回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%
- コッペンベルグ (600m・11.6%)
- Mariaborrestraat (2.400m)
- Steenbeekdries (700m・5.3%)
- ターインベルグ(530m・6.6%)
- クルイシュベルグ (2.500m・5%)
- オウデクワレモント(3回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%
- パーテルベルグ(360m・12.9%)
- リザルト
ブルージュ~オーデナールデ 273.4km
フランダースのスタート地点は、今年アントワープではない。アントワープで 6 回開催された後、組織は西フランダースでの開始を選択。
ライダーはブルージュから 273.4kmの旅に出発する。ブルージュのニュートラルスタートの後、正式なスタートはベールネムとなる。
コースプロフィールの通り、今年は後半に勝負所が集中している。どうみても、オウデクワレモントの3回の登坂で差がつくのは間違いない。
特に、最後のオウデクワレモント、パーテンベルグの連続登坂で勝負となる。最後のゴールまでの平坦区間で誰が残っているのか注目だ。
- コルテアスト (500m・4.3%)
- オウデクワレモント (1回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%
- Kortekeer (1.000m・6.2%)
- Eikenberg (1.500m・4.4%)
- Wolvenberg (645m・7.9%)
- Molenberg (463m・7%)
- Marlboroughstraat (2,000m・3%)
- Berendries (940m・7%)
- Valkenberg (540m・8.1%)
- Berg Ten Houte (1.100m・6%)
- Kanarieberg (1.000m・7.7%)
- オウデクワレモント (2回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%
- パーテルベルグ (360m・12.9%)
- コッペンベルグ (600m・11.6%)
- Steenbeekdries (700m・5.3%)
- ターインベルグ(530m・6.6%)
- クルイシュベルグ (2.500m・5%)
- オウデクワレモント(3回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%
- パーテルベルグ(360m・12.9%)
石畳のセクション
- Huisepontweg (600 m)
- Holleweg (1.500 m)
- Kerkgate (2.500 m)
- Jagerij (800 m)
- Mariaborrestraat (2.400 m)
- Stationsberg (600 m)
各チーム注目のライダーは
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Alpecin-Deceuninck マチュー・ファンデルプール、セーアン・クラーウアナスン、ジャンニ・フェルメルシュ
-
Jumbo-Visma ワウト・ファンアールト、ティシュ・ベノート、クリストフ・ラポルト、ネーサンファン・フーイドンク
-
UAE Team Emirates タデイ・ポガチャル、ティム・ウェレンス、マッテオ・トレンティン
-
AG2R Citroën Team ブノワ・コヌフロワ、スタン・デウルフ、グレッグ・ファンアーヴェルマート
-
Lotto Dstny カレブ・ユアン、フロリアン・フェルメルシュ
-
Trek – Segafredo ジャスバー・ストゥイヴェン、マッズ・ピーダスン
-
INEOS Grenadiers トム・ピドコック、ヨナタン・ナルバエス、マグナス・シェフィールド、コナー・スウィフト、ベン・ターナー
-
Soudal – Quick Step ジュリアン・アラフィリップ、カスパー・アスグリーン、イヴ・ランパールト、ティム・メルリエ
-
Team Jayco AlUla マイケル・マシューズ、ゼネク・スティバル
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EF Education-EasyPost ニールソン・ポーレス、ヨナス・ルッチ、ミッケルフレーリク・ホノレ
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Bahrain – Victorious マテイ・モホリッチ、フレッド・ライト
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Intermarché – Circus – Wanty ビニヤム・ギルマイ、タコ・ファンデルホールン
-
Team DSM ジョン・デゲンコルプ
-
BORA – hansgrohe ニルス・ポリッツ、ヨルディ・メーウス
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Astana Qazaqstan Team エフゲニー・フェドロフ
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Cofidis アクセル・ジングル
-
Israel – Premier Tech ディラン・トゥーンス、セップファン・マルク
-
Team Arkéa Samsic ユーゴ・オフステテール
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Groupama – FDJ シュテファン・キュング、ヴァランタン・マデュアス
-
Movistar Team イバン・ガルシア、マッテオ・ヨルゲルソン
-
TotalEnergies ピーター・サガン、アントニー・テュルジス
-
Uno-X Pro Cycling Team アレクサンダー・クリストフ
スタート前
マチュー・ファンデルプールのコメント
今日は、即興で演奏しますか、それとも計画がありますか?
そうじゃない。今日作る計画は本当にない。いつもレースで自分の瞬間を選ぶようにしている。自分はすでにポケットに何かを持っていて、もっとギャンブルをすることができるが、もちろん勝ちたい。
タデイ・ポガチャルのコメント
クワレモントの最初の通過はすでに重要となる。それ以降は、110%集中する必要がある。そして、今日、コッペンベルグを歩く必要はないと思う。またはそう願っている。
ワウト・ファンアールトのコメント
リラックスして、ここで起こっていることを楽しんでいる。本当にこれらのレースに勝ちたいと思っており、チームの自信は素晴らしい。
チームは再びレースを支配することができるでしょうか?
マチューとタデイは上り坂で強いが、幅の広い強力なチームでこれに対抗できる。
ニュートラルスタート
さあ、スタート。
Soudal – Quick Stepのジュリアン・アラフィリップは、調子は上がってきているだろうか。現在の3強に対抗できるのか注目だ。
INEOS Grenadiersの先頭にはコナー・スウィフトが出ている。逃げるのかな。
オフィシャルスタートとなったけれど、静かな立ち上がり。
コナー・スウィフトが軽く前に。
TotalEnergiesのベテラン、エドヴァルド・ボアッソンハーゲンが少しリード。
ワウト・ファンアールトは最後尾。前を走るのはTrek-Segafredoのジャスバー・ストゥイヴェン。
Uno-X Pro Cycling Teamのラスムス・ティレル が少し前に出来るがすぐに捕まる。
すでに10km以上走っているけど、未だに逃げが決まらない。
誰がいけば、許して貰えるのかな。アベレージは46km/hを越えているのだけど、決まらない。最速のタイムスケジュールよりも3分早いペース。
残り243km。マチュー・ファンデルプールは最後尾で待機。
サガンも最後のロンドとなる。
Bahrain Victoriousが3人前に固まっている。先頭はセルビア王者のドゥシャン・ラヨヴィッチ。
マチュー・ファンデルプールは、割れてしまった集団の後方に取り残されている。すでに30秒離れた。これはAlpecin-Deceuninckは無駄足を使わないといけない。前で逃げが決まれば問題ないけど。
後続のタイム差が広がるばかり。すでに41秒。これはまずいのでは。Alpecin-Deceuninckはセーアン・クラーウアナスン、シルヴァン・ディリエ、クサンドロ・ムーリッセが残っているが。
Team Jayco AlUlaのマイケル・マシューズ、ゼネク・スティバル、サガンも後ろにいる。
先頭では、Soudal – Quick Stepのティム・デクレルも逃げようと試みている。
二人が少し前にでたけど、集団は容認しない。
- ギヨーム・ファンケイルスブルク Bingoal WB
- ジャスパー・デブイスト Lotto-Dstny
マチュー・ファンデルプールの集団が12秒差まで近づく。追いついたけど、無駄足をチームは使ってしまった。
集団後方で落車が。
- ダニー・ファンポッペル (BORA – hansgrohe)
- ディミトリ・ペイスケンス (Bingoal WB)
- オスカル・ラスカノ Movistar Team
- マッズ・ピーダスン Trek-Segafredo
ダニー・ファンポッペルは、病院に。
何度もアタックしているBingoal WBのギヨーム・ファンケイルスブルクが単独で少しリード。しかし、これも決まらず。
今度は決まるかな~。
先ほどの落車の影響で、タデイ・ポガチャルが後方の集団に取り残された。
チームメイトを使って集団復帰中。30秒開いている。
Movistar Teamのヨハン・ヤコブスが少しリード。果たして~。
タデイ・ポガチャルのグループが合体。これでUAE Team Emiratesも少し足を使ってしまう。
ヨハン・ヤコブスは単独で走っているけど、追走が集団を連れてくると振り出しとなる。
あ~、結局捕まる。すでに80kmほど高速の展開。av49.4km/h。追い風と横風でペースは凄いことになっている。
INEOS Grenadiersのトム・ピドコックはルーク・ロウにウインドブレーカーを渡している。エースは違うな。
Astana Qazaqstan Teamのエフゲニー・フェドロフがリード。2022年のU23世界王者だ。
Intermarché – Circus – Wantyのタコ・ファンデルホールンが右側で落車だ。倒れ込んでいる。
エフゲニー・フェドロフも捕まる。もう少し走ると最初の石畳が出てくる。このペースで走り続けるとゴールは凄く速いのだけど。
またも、ギヨーム・ファンケイルスブルクが頑張るけど決まるだろうか?
3人がハードに走るけど、後ろも諦めていない。
4人がスモールギャップ。
これで決まるのかな。まだ、後ろからライダーが追っている。
あ~、集団が緩んだかな。12秒開いた。
決まったかな。19秒開いた。
- ジャスパー・デブイスト Lotto-Dstny
- ダン・フール Trek-Segafredo
- エルマー・ラインダース Team Jayco AlUla
- フィリッポ・コンカ Q36.5 Pro Cycling Team
- ギヨーム・ファンケイルスブルク Bingoal WB
Wannegemdorp 石畳
タイム差16秒。逃げが決まるのが遅すぎた。逃げれる距離とテレビに映る時間が通常より少ない。
コルテアスト (500m・4.3%)
先頭は1分12秒までタイム差を広げた。後方からヨナス・ルッチとティム・メルリエが追走している。
ティム・メルリエとヨナス・ルッチが追いついて、先頭は7人に。
集団はようやくのんびりモードに。
先頭集団にIsrael – Premier Techのユーゴ・ウルが追いついた。これで8人に。
- ジャスパー・デブイスト Lotto-Dstny
- ダン・フール Trek-Segafredo
- ティム・メルリエ Soudal – Quick Step
- エルマー・ラインダース Team Jayco AlUla
- ヨナス・ルッチ EF Education-EasyPost
- ユーゴ・ウル Israel – Premier Tech
- フィリッポ・コンカ Q36.5 Pro Cycling Team
- ギヨーム・ファンケイルスブルク Bingoal WB
あっと、Jumbo-Vismaのトッシュ・ファンデルサンドが落車。
タデイ・ポガチャルは、集団先頭付近でBahrain Victoriousのドゥシャン・ラヨヴィッチと談笑。
集団はJumbo-Vismaのエドアルド・アッフィニが引いている。後ろにはUAE Team Emiratesのメンバーが続く。
Bahrain Victoriousのライダーが、歩道から戻ろうとした時に、芝生の中の水たまりで滑った。
そのまま、集団に激突!
そのまま大落車に。
ワウト・ファンアールトも落車している。
これはいけない。30人が巻き込まれる。
ジュリアン・アラフィリップ、サガンも落車。サガンは結局リタイヤに。
一番の被害はUAE Team Emiratesのティム・ウェレンスだ。その場でリタイヤ。
オウデクワレモント (1回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%
先頭は、1回目のオウデクワレモントに。
1回目のオウデクワレモントだが、これを後2回越えないといけない。
集団もゆっくりと登っている。
Kortekeer (1.000m・6.2%)
タイム差は5分8秒となっている。どこまで先頭集団はいけるか。
マチュー・ファンデルプールは、また集団の最後尾に。こんな位置にいて大丈夫なのかな。
6分30秒まで開いた所で、Team DSMが一気にペースアップ。
集団からアタックも。
Eikenberg (1.500m・4.4%)
タイム差6分で次の石畳の登りに。
集団は3分割されている。落車とTeam DSMのスパートの為だ。
後続の集団は戻ってきたが、またもAlpecin-Deceuninckは足を使っている。
カーブで、Soudal – Quick Stepのダヴィデ・バッレリーニが落車。
タイム差は5分20秒に。
ダヴィデ・バッレリーニは落車から集団復帰中。
石畳でINEOS Grenadiersのマグナス・シェフィールドなど4人が落車。
- マグナス・シェフィールド INEOS Grenadiers
- ドリース・ファンゲステル TotalEnergies
Lotto-Dstnyのライダーがバイク交換。
登りでTrek-Segafredoのマッズ・ピーダスンが攻撃。
4人が抜け出したが、後ろも追いつきそうだ。
マッズ・ピーダスンの追走に集団から追いつく。
集団を17秒突き放した。タデイ・ポガチャルも入っている。
マッテオ・トレンティンが追走から飛び出した。
マッテオ・トレンティンは、すぐに捕まる。
Jagerij (800 m) 石畳
追走は集団に捕まった。タデイ・ポガチャルを、ここから行かせてはいけない。
集団はUAE Team Emiratesが引く。すでにティム・ウェレンスはリタイヤ。
ようやく先頭付近に、マチュー・ファンデルプール、トム・ピドコックも上がってくる。
Molenberg (463m・7%)
先頭はモーレンベルグに。タイム差は2分54秒と縮まってきた。
集団先頭にフロリアン・セネシャルが上がってくる。ジュリアン・アラフィリップは後ろにいる。
追走集団では、カスパー・アスグリーンとマッテオ・トレンティンが先頭に。
マッテオ・トレンティン、シュテファン・キュング、ニールソン・ポーレス、カスパー・アスグリーンと続く。
追走集団が出来上がってきた。
追走は7人。まだ5秒しか離れていない。
INEOS Grenadiersからはヨナタン・ナルバエス。Lotto-Dstnyからはフロリアン・フェルメルシュ。Jumbo-Vismaはネーサンファン・フーイドンク。
Alpecin-Deceuninckのシルヴァン・ディリエは、後方のグループ。
集団は15秒離された。
Marlboroughstraat (2,000m・3%)
2kmの登りに先頭は入った。
Berendries (940m・7%)
追走は先頭まで1分30秒に。
集団からブノワ・コヌフロワとマッテオ・ヨルゲルソンがアタック。
残り92km。先頭は1分11秒まで迫られる。
トム・ピドコックは集団の最後尾に下がっている。
追走には、ブノワ・コヌフロワ、マッテオ・ヨルゲルソンも追いついて11人に。
落車から集団復帰したSoudal – Quick Stepのダヴィテ・バッレリーニはケガの治療。
追走は36秒まで迫る。Bahrain Victoriousはフレッド・ライトが乗っている。
Jumbo-Vismaは、ワウト・ファンアールトが最後尾に。膝からは流血している。これは影響ありそうだ。
Jumbo-Vismaは、テッシュ・ベノート、クリストフ・ラポルトが先頭に上がってくる。
次の登りに向けて位置取りが始まっている。
マチュー・ファンデルプールは、集団先頭に。
追走から先頭が見えてきた。
マチュー・ファンデルプール、ジュリアン・アラフィリップは先頭付近に。発射準備だ。
Berg Ten Houte (1.100m・6%)
追走が見えている状態で登りに。ここで追いつかれるか。
追走が追いついた。
集団からBORA-hansgroheのニルス・ポリッツが単独でアタック。
集団は見ている感じか。
先頭は19人と大きな集団に。
Kanarieberg (1.000m・7.7%)
先頭には良いライダーが多数おり、逃げ切りの可能性も高い。後ろは行動を起こさないといけない。
集団で高速落車が。Intermarché – Circus – Wantyのビニヤム・ギルマイが落車。
マテイ・モホリッチも落車してしまった。
- マテイ・モホリッチ Bahrain Victorious
- ビニヤム・ギルマイ Intermarché – Circus – Wanty
- ギョーム・ボワヴァン Israel – Premier Tech
- アレクサンダー・クリストフ Uno-X Pro Cycling Team
先頭から、Lotto-Dstnyのジャスパー・デブイストが脱落。
ニルス・ポリッツは、単独で追走し続けている。
ニルス・ポリッツにCofidisのアクセル・ジングルが追いついた。
先頭のマッズ・ピーダスンは逃げ切りたいはず。チームメイトのダン・フールが引く。
メイン集団とは3分11秒も開いた。これはどうしたことか。
メイン集団はUAE Team Emiratesが引いている。次のオウデクワレモントで動きがあるのか。
ティム・メルリエは、チームメイトのカスパー・アスグリーンのために引く。
逃げていたジャスパー・デブイストは集団に吸収。
オウデクワレモント前でJumbo-Vismaが先頭に。マチューも後ろで待機だ。
オウデクワレモント (2回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%
先頭は2回目のオウデクワレモントに突入。
先頭集団のダン・フールが落車。これはマッズ・ピーダスンはアシストがいなくなって痛い。
マッテオ・トレンティンがペースを上げる。
集団からUAE Team Emiratesが攻撃開始。
タデイ・ポガチャルが発射だ!
ワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールが遅れる。少し後方に位置していたのもいけない。
タデイ・ポガチャルが爆発だ。
すぐにニルス・ポリッツとアクセル・ジングルを追い抜く。
後ろは、見えない。
ピドコック、ワウト、マチューが追う。
タデイ・ポガチャルは単独に。
クリストフ・ラポルトがワウト・ファンアールトを引く。
タデイ・ポガチャルのシナリオ通りとなるか。
数秒遅れで、クリストフ・ラポルト、ワウト・ファンアールト、マチュー・ファンデルプールが越えていく。
タデイ・ポガチャルは、先に先頭集団に追いつかないといけない。
後ろに見えているがどうする。
タデイ・ポガチャルが単独で頂上に。14秒引き離した。ただ、一人で先頭まで追いつくのは効率が悪い。
タデイ・ポガチャルは、後方をしきりに見ている。これは待つのか。
追走からクリストフ・ラポルトがアタック。
すぐに、タデイ・ポガチャルに追いつく。後方はどうするのか。
ここは、ワウト・ファンアールトは引かない。トム・ピドコックと二人で追わないといけない。
タデイ・ポガチャルは、後方を確認。待つか、行くか。後方はピドコックが爆走して二人を捕まえた。
コッペンベルグ (600m・11.6%)
先頭は12人でコッペンベルグに突入。
マッテオ・トレンティンが先頭で上がってくる。タデイ・ポガチャルを待つ指示はないのかな。
先頭はカスパー・アスグリーンに。
タデイ・ポガチャルがアタックだ。
タデイ・ポガチャルの引きに、マチューとワウトが続く。
ピドコックは離れた。ついていけない。従えなければ終わりだ。
3人で頂上をクリアー。
こうなると、先頭はビック3から逃げないといけない。追いつかれたら振り出しだ。
残り42km。3人は、1分5秒のタイム差を縮めないといけない。ここは3人で協力だ。
先頭には、タデイ・ポガチャルにはマッテオ・トレンティン。ワウト・ファンアールトには、ネイサン・ファンフーイドンクが待っている。
先頭は追いつかれる前に、誰か逃げないといけないだろう。
Mariaborrestraat (2.400m)
先頭は長い石畳に。
Steenbeekdries (700m・5.3%)
シュテファン・キュングは絞りにかかる。
3人は、先頭から落ちたヨナス・ルッチに追いついた。
残り39kmで40秒差に。
ターインベルグ(530m・6.6%)
先頭はターインベルグに。
マチューが急に遅れる。
マチューはギアシフトがおかしい。
なんとかギアを入れて二人を追う。
先頭はカスパー・アスグリーンの引きで絞られていく。INEOS Grenadiersのヨナタン・ナルバエスとAG2R Citroën Teamのブノワ・コヌフロワは遅れた。
残り36kmで43秒差。少しずつ近づいているが足もなくなる。
先頭は9人に絞られてきた。
先頭からドロップしたブノワ・コヌフロワがビック3に吸収される。
INEOS Grenadiersのヨナタン・ナルバエスも吸収だ。
先頭9人のメンバーは
- ネイサン・ファンフーイドンク Jumbo-Visma
- マッテオ・トレンティン UAE Team Emirates
- フロリアン・フェルメルシュ Lotto-Dstny
- マッズ・ピーダスン Trek-Segafredo
- カスパー・アスグリーン Soudal – Quick Step
- ニールソン・ポーレス EF Education-EasyPost
- フレッド・ライト Bahrain Victorious
- シュテファン・キュング Groupama – FDJ
- マッテオ・ヨルゲルソン Movistar Team
先頭からマッズ・ピーダスンがアタック!
これには誰も反応しない。
クルイシュベルグ (2.500m・5%)
マッズ・ピーダスンは、15秒引き離した。勝負だ。
後方では、マチューがアタック!
タデイ・ポガチャルが追う。
ワウト・ファンアールトは遅れた。これはピンチだ。
これはタデイ・ポガチャルとマチューが二人で前を追う展開だ。
5秒差を一人で埋めるのは難しい。前から、ネーサンファン・フーイドンクが降りてくるべきか。
二人はフロリアン・フェルメルシュを吸収。
マッズ・ピーダスンは9秒差をつけて独走。
ワウトは9秒離された。これは万事休すか。落車の影響もあるだろう。
マッズ・ピーダスンは、オウデクワレモントまで4.9km。二人から差をつけて登り始めたい。
前が見えてきた。追いついた。
やはり、ワウト・ファンアールトのために、ネーサンファン・フーイドンクが先頭から降りて待っている。
マッズ・ピーダスンは33秒引き離している。
ワウト・ファンアールトがネイサン・ファンフーイドンクと合体。再び先頭を目指す。
マッズ・ピーダスンはビックチャンスを生かせるか。
追走はマッテオ・トレンティンが引いている。
オウデクワレモント(3回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%
ここでタデイ・ポガチャルがアタック!
マチューが離される。
差が広がる。
マッズ・ピーダスンの後ろにタデイ・ポガチャルが見えた。
タデイ・ポガチャルは、マチューを引き離して前に。
タデイ・ポガチャルは、マッズ・ピーダスンも抜いた。もう、かなりマチューの姿が小さく見える。
タデイ・ポガチャルが飛んで行く!
タデイ・ポガチャルがオウデクワレモントを越えた。
マチューは追いついくか。
後続は、シュテファン・キュング、フレッド・ライト、カスパー・アスグリーンと続く。
マチューは15秒差でタディを追う。
パーテルベルグ(360m・12.9%)
最後の登りだ。
マチューは見えている。
13秒差で粘るマチュー。
後続は合体だ。
マチューの後ろはマッズ・ピーダスン。
マッズ・ピーダスンは3番手で粘る。
残り12km。14秒差に。
タデイ・ポガチャル速い! 17秒差と開いた。
マチューは18秒差と開かれた。これは連覇は厳しい。
ワウト・ファンアールトは3位グループに。表彰台は確保したところだ。
マチュー・ファンデルプールの足が止まったか。残り7kmで26秒差に。これは後続に追いつかれないようにしないといけない。
タデイ・ポガチャルは、勝利への凱旋となったようだ。自らが描いたシナリオ通りの展開となっている。
ここは向かい風なのだけど、24歳のタデイ・ポガチャルには関係ないようだ。
スプリントで表彰台を獲得するのはマッズ・ピーダスンか、ワウト・ファンアールトか。
残り1.9km。タデイ・ポガチャルは、後ろを振り向いた。自分が厳しい時には後ろを見る。かなり限界も近い。
さあ、タデイ・ポガチャルがゴールに帰ってきた。マチューは後ろに見えている。
タデイ・ポガチャルは、信じられないと言った感じで頭をかかえる。
タデイ・ポガチャルは見事な勝利!
完璧なシナリオ通りのレース展開で見事にモニュメントを制覇した。
マチュー・ファンデルプールはゴール前は蛇行するほど。序盤で2回も追走してアシストをうしなった。それでも、タディとの差はオウデクワレモントの登りだけ。ミラノ~サンレモに続いてのモニュメント制覇はならず。3回目の勝利もお預けとなった。
3位のスプリントは早掛けしたマッズ・ピーダスンが見事に獲得。モニュメントの表彰台確保だ。
タデイ・ポガチャルは、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、イル・ロンバルディアに続いて、ロンド・ファン・フラーンデレンも制した。これで5つの内の3つを制覇。
ツール・ド・フランスとロンド・ファン・フラーンデレンを制したのはエディ・メルクスとルイソン・ボベだけだが、3人目となる歴史的快挙も達成してしまった。
残るはミラノ~サンレモとパリ~ルーベのみ。果たして完全制覇となるのはいつだろうか?
リザルト
タデイ・ポガチャルのコメント
最高だった。一生忘れられない1日になった。勝つためには、クワレモントで独走しなければならないと思っていた。それからは、すべてを出し切った。
本当にすべてを捧げなければならなかった。パーテンベルグでは、ほとんど割れてしまった。本当に大変だったんだ。
フランドルでの勝利により、ルイソン・ボベやエディ・メルクスといった、ツールとロンドの両方を制した選手と肩を並べることになりました。それは何を意味する?
今、引退すれば、自分のキャリアに大きな誇りを持つことができる。でも、全部勝てるように頑張るつもりだ。サンレモが一番難しいと思う。何度か惜しいところまで行ったが、そこでも運が必要だ。
そしてルーベについては… 。あと数キロ体重を増やさなければならない。努力はするつもりだが、とても難しいだろう。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
POGAČAR Tadej
|
UAE Team Emirates | 800 | 6:12:07 |
2 |
VAN DER POEL Mathieu
|
Alpecin-Deceuninck | 640 | 0:16 |
3 |
PEDERSEN Mads
|
Trek – Segafredo | 520 | 1:12 |
4 |
VAN AERT Wout
|
Jumbo-Visma | 440 | ,, |
5 |
POWLESS Neilson
|
EF Education-EasyPost | 360 | ,, |
6 |
KÜNG Stefan
|
Groupama – FDJ | 280 | ,, |
7 |
ASGREEN Kasper
|
Soudal – Quick Step | 240 | ,, |
8 |
WRIGHT Fred
|
Bahrain – Victorious | 200 | ,, |
9 |
JORGENSON Matteo
|
Movistar Team | 160 | 1:19 |
10 |
TRENTIN Matteo
|
UAE Team Emirates | 135 | 2:49 |
11 |
VAN HOOYDONCK Nathan
|
Jumbo-Visma | 110 | 3:12 |
12 |
VERMEERSCH Florian
|
Lotto Dstny | 95 | 3:31 |
13 |
BENOOT Tiesj
|
Jumbo-Visma | 85 | 5:12 |
14 |
LAPORTE Christophe
|
Jumbo-Visma | 65 | 5:16 |
15 |
BJERG Mikkel
|
UAE Team Emirates | 55 | ,, |
16 |
COSNEFROY Benoît
|
AG2R Citroën Team | 50 | ,, |
17 |
TURGIS Anthony
|
TotalEnergies | 50 | 6:04 |
18 |
KRISTOFF Alexander
|
Uno-X Pro Cycling Team | 50 | 6:09 |
19 |
DEGENKOLB John
|
Team DSM | 50 | ,, |
20 |
POLITT Nils
|
BORA – hansgrohe | 50 | ,, |
21 |
GARCÍA CORTINA Iván
|
Movistar Team | 30 | ,, |
22 |
VAN GESTEL Dries
|
TotalEnergies | 30 | ,, |
23 |
VAN ASBROECK Tom
|
Israel – Premier Tech | 30 | ,, |
24 |
VANMARCKE Sep
|
Israel – Premier Tech | 30 | ,, |
25 |
NARVÁEZ Jhonatan
|
INEOS Grenadiers | 30 | ,, |
26 |
STUYVEN Jasper
|
Trek – Segafredo | 30 | ,, |
27 |
LOUVEL Matis
|
Team Arkéa Samsic | 30 | ,, |
28 |
SHEFFIELD Magnus
|
INEOS Grenadiers | 30 | ,, |
29 |
RUTSCH Jonas
|
EF Education-EasyPost | 30 | ,, |
30 |
VERMEERSCH Gianni
|
Alpecin-Deceuninck | 30 | ,, |
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