前日の第16ステージでは、最後に残る総合選手が見えてきた。
リチャル・カラパスは総合トップを守ったけれど、ジェイ・ヒンドレーにゴールのボーナスタイム4秒を奪われ、わずか3秒のリードに。ここからはミスは許されない。
UAE Team Emiratesのアルメイダは、登りで遅れてしまい14秒失う。カラパスから44秒遅れとなった。
不運だったのは、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ。下りでブレーキの関係で落車してしまう。追いついたけれども、追走で足を使ったのは間違いない。
ペッリョ・ビルバオも登りなのに落車してしまい、リズムを崩してしまう。
逆に、ヴィンチェンツォ・ニバリはタイムを失いながらも総合5位にジャンプアップ。表彰台は厳しいが、最後のジロで結果を残せそうだ。
この第17ステージも、最後に1級山岳が連続しており、総合勢はまたも足を試されることになる。
第17ステージ ポンテ・ディ・レンニョ 〜 ラヴァローネ 168㎞

コースマップ photo giroditalia
第17ステージは、168kmの間にアルプスの4つの峰を越える。獲得標高3,700mを超えるコース。
2019ジロ第16ステージではポンテ・ディ・レンニョにゴールするコースで、ジュリオ・チッコーネは、豪雨の中、モルティローロを制した後、ヤン・ヒルトをスプリントで破っている。
ポンテ・ディ・レンニョをスタートして、すぐにパッソ・デル・トナーレ(8.7km・6.3%)を登る。
スプリンターは、制限時間を守るためにすぐにグルペットを組まされるだろう。注目すべきは、この登りには山岳ポイントがないことだ。

コースプロフィール photo giroditalia
幸いなことに、パッソ・デル・トナーレの後には長い下りが続き、約80キロの距離を走ることになる。逃げには最適だ。
3級山岳ジョヴォまでの6kmの上りは、平均勾配6.7%で、この日2回目のシャッフルとなる。その後、丘陵地帯の道を進み、最初の中間スプリントと2回目の上りに入る。

1級山岳パッソ・デル・ヴェルティオーロ photo giroditalia
1級山岳パッソ・デル・ヴェルティオーロの最大勾配は12%。1kmほど登ったあとに10%勾配が続く。頂上からゴールまでは、34kmある。
その後、カルダンゾまで下り、この日2回目の中間スプリントが行われ、モンテローベレへの最後の上りの足場となる。

1級山岳 モンテローネ photo giroditalia
1級山岳モンテローネの後半は、平均11.5%を下回らない。ここが、総合勢の決戦の場となるのは間違いないだろう。
モンテローネの頂上を過ぎると、ラヴァローネのゴールまで8キロ。頂上から最初の部分は楽な道が続くが、ゴールから3キロの地点で下りが始まる。
最後の1kmは再びトリエステ通りで上り坂になるが、もう難しいカーブはない。
このステージが終われば、アルプスの三重苦は終わる。この後、4つのステージが続き、週末に行われる山岳ステージとタイムトライアルが勝負の分かれ目となる。
- 3級山岳 ジョヴォ 5.9km・6.8%
- スプリントポイント Pergine Valsugana
- 1級山岳 パッソ・デル・ヴェルティオーロ 12km・7.6%
- スプリントポイント カルダンゾ
- 1級山岳 モンテローネ 8km・9.6%
スタート前

TIZ-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
第17ステージの4賞。気温15℃で雨。
- 総合 リチャル・カラパス INEOS Grenadiers
- ポイント賞 アルノー・デマール Groupama – FDJ
- 山岳賞 クーン・ボウマン Jumbo-Visma
- 新人賞 ジョアン・アルメイダ UAE Team Emirates

みんな、レインウェアを着ている。

昨日逃げに乗っていたけど、結局総合タイムを通してしまったCofidisのギヨーム・マルタンが前にいる。また、逃げに乗るつもりかな。

マーク・カヴェンディシュは、昨日はギリギリでゴール。最初に逃げに乗ったのが逆に足を使う結果になってしまったか。

マチュー・ファンデルプールは最後尾。今日は雨だし危ないのでおとなしくしているのかな。

こちらは昨日の登りでのマチューのウイリーのシーン。まじかで見た人は嬉しいでしょう。

山岳賞のクーン・ボウマンは前にいるけど、最初の登りの頂上に山岳ポイントがないのが痛い。

アルノー・デマールも前にいる。先頭でスタートして最後尾でクリアーするパターンかな。
オフィシャルスタート

さあ、スタート。最初から登っているのがキツイ。

逃げたいメンバーが前に。

クリス・ハミルトンから、マウリ・ファンセヴェナントに先頭がチェンジ。

今度は、Bahrain Victoriousのサンティアゴ・ブイトラゴ。

EOLO-Kometaのエリック・フィッターが少し前に。

エリック・フィッターに3人が追いつく。

昨日も逃げたヒュー・カーシーに、テイメン・アレンスマンも乗っている。
- テイメン・アレンスマン Team DSM
- ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost
- アッティラ・ヴァルテル Groupama – FDJ
- フェリックス・ガル AG2R Citroën Team

後方からUAE Team Emiratesのアレッサンドロ・コーヴィも追いついた。

後方からまだライダーが追っている。ヒュー・カーシーは逃げを決定的にしたいので先頭を引きまくる。

アッティラ・ヴァルテルが落ちて、メンバーが変わる。UAE Team Emiratesは何故逃げにメンバーを送るのだろう。アルメイダがまた、丸裸になりそうだけど。
- テイメン・アレンスマン Team DSM
- ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost
- フェリックス・ガル AG2R Citroën Team
- アレッサンドロ・コーヴィ UAE Team Emirates

集団は固まっているけど、すぐにアタックが。ジュリオ・チッコーネとクーン・ボウマンだ。

追走はかなりの人数になった。15人くらいか。後ろから追っているライダーも数人いる。

後方から、ジュリオ・チッコーネとクーン・ボウマンのグループが追走をかけている。

先頭はヒュー・カーシーが積極的だ。

先頭は、パッソ・デル・トナーレ(8.7km、6.3%)の登りを越えた。追走は30秒後ろ。集団からは1分21秒離れている。

追走は19人。マチュー・ファンデルプール、ヤン・ヒルト、ジュリオ・チッコーネ、クーン・ボウマンなど、昨日逃げたメンバーが入っている。

先頭で逃げるテイメン・アレンスマンは総合12位。ヒュー・カーシーは総合14位。あまり、自由には走れないだろう。
下りで追走が追いつきそうだ。

残り150kmで追いついた。追走一番手は、マチュー・ファンデルプールだ。下りは速いけど、落車しないで欲しい。これで先頭は25人に。
25人の逃げ

残り134kmで2分46秒まで開く。
- 14. フェリックス・ガル AG2R Citroën Team
- 18. 二コラ・プラドム AG2R Citroën Team
- 21. マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix
- 33. ダビ・デラクルス Astana Qazaqstan Team 
 
- 44. サンティアゴ・ブイトラゴ Bahrain Victorious
- 51.フィリッポ・ザナ Bardiani-CSF-Faizanè
- 52.ルカ・コヴィリ Bardiani-CSF-Faizanè
- 71. ギヨーム・マルタン Cofidis
- 85. シモーネ・ラバネッリ Drone Hopper – Androni Giocattoli
- 91. ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost
- 93. ディエゴ・カマーゴ EF Education-EasyPost
- 101. ロレンツォ・フォルトゥナート EOLO-Kometa
- 109. ディエゴ・ローザ EOLO-Kometa
- 118. アッティラ・ヴァルテル Groupama – FDJ
- 123. ヤン・ヒルト Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
- 127. レイン・タラマエ Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
- 143. クーン・ボウマン Jumbo-Visma
- 146. ハイム・レームライズ Jumbo-Visma
- 147. サム・オーメン Jumbo-Visma
- 165. アントニオ・ペドレロ Movistar Team
- 178. マウリ・ファンセヴェナント Quick-Step Alpha Vinyl Team
- 185. ダミアン・ホーゾン Team BikeExchange – Jayco
- 192. テイメン・アレンスマン Team DSM
- 201.ジュリオ・チッコーネ UAE Team Emirates
- 214. アレッサンドロ・コーヴィ UAE Team Emirates

マチュー・ファンデルプールが引くと前に出てしまう。

後方を何度も見て、速く走れと言わんばかりだ。相当調子良さそうだ。

山岳賞を争う3人が乗っているのも面白い。1級山岳の40ポイントを狙っている。
- クーン・ボウマン 167ポイント
- ジュリオ・チッコーネ 99ポイント
- ディエゴ・ローザ 92ポイント

Bahrain Victoriousのサンティアゴ・ブイトラゴは第15ステージで2位となったけど、ゴール後には勝利を逃して涙していた。現在総合15位につけており、22歳ながら強い選手だ。

AG2R Citroën Teamのヤーコ・ハンニネンがバイクチェンジ。

集団はINEOS Grenadiersのサルバトーレ・プッチョが引いている。残り111kmで3分差。

マチュー・ファンデルプールは、半そで半パンで走っている。寒くないのか?

マチュー・ファンデルプールは、グローブもしてない。
3級山岳 ジョヴォ 5.9km・6.8%

最初の山岳が始まる。

ヒュー・カーシーが先頭を引く。

頂上手前では、アシストが山岳ポイントの為に引く。先頭はハイム・レームライズ。

クーン・ボウマンがスパート。すぐにジュリオ・チッコーネが張り付く。

だけど、クーン・ボウマンはジュリオ・チッコーネを振り切った。
- 143. クーン・ボウマン Jumbo-Visma 9ポイント
- 201.ジュリオ・チッコーネ UAE Team Emirates 4ポイント
- 109. ディエゴ・ローザ EOLO-Kometa 2ポイント
- 146. ハイム・レームライズ Jumbo-Visma 1ポイント

Bahrain Victoriousのサンティアゴ・ブイトラゴが下りカーブで落車。
 
 
なんとか走りだした。

3級山岳下りからJumbo-Vismaが攻撃。ハイム・レームライズは少し抜け出す。

ハイム・レームライズを後続9人が捕まえる。
- 21. マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix
- 71. ギヨーム・マルタン Cofidis
- 91. ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost
- 101. ロレンツォ・フォルトゥナート EOLO-Kometa
- 143. クーン・ボウマン Jumbo-Visma
- 146. ハイム・レームライズ Jumbo-Visma
- 147. サム・オーメン Jumbo-Visma
- 165. アントニオ・ペドレロ Movistar Team
- 178. マウリ・ファンセヴェナント Quick-Step Alpha Vinyl Team
- 201.ジュリオ・チッコーネ UAE Team Emirates

後方からアレッサンドロ・コーヴィが追いついて先頭は11人に。

まだ距離があるので15秒後ろの追走はあきらめないはず。落車したサンティアゴ・ブイトラゴも追いついている。

追走が先頭と合流。少しでも油断したらいけない。

集団とは残り70.7kmで6分29秒となった。結構良いペースだ。ただ、逃げ切るにはもったタイム差がないと難しい。

テイメン・アレンスマンが先頭でペースを上げる。

なんと、ここでマチュー・ファンデルプールがアタック!

ベストをヒラヒラさせたまま一気に後続を突き放す!

まずは、先頭を絞るのが目的か。

後続が追ってきている。

どこまで、ペースを保てるだろう。

後続の3人が追いついた。

後続から14秒離れた。
- 14. フェリックス・ガル AG2R Citroën Team
- 21. マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix
- 71. ギヨーム・マルタン Cofidis
- アレッサンドロ・コーヴィ UAE Team Emirates

マチュー・ファンデルプールが、サポートバイクにベストを渡した。

集団は一人ずつ逃げを捕まえていく。まずは、Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのレイン・タラマエ。

ギヨーム・マルタンは今日こそ逃げきれるか?

先頭4人は追走から39秒のリードを奪う。
スプリントポイント Pergine Valsugana

先頭はスプリントポイントを通過。タイム差は49秒となった。
- 71. ギヨーム・マルタン Cofidis 12ポイント
- 14. フェリックス・ガル AG2R Citroën Team 8ポイント
- アレッサンドロ・コーヴィ UAE Team Emirates 6ポイント
- 21. マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix 5ポイント
- サム・オーメン Jumbo-Visma 4ポイント
- ダビ・デラクルス Astana Qazaqstan Team 3ポイント
- アントニオ・ペドレロ Movistar Team 2ポイント
- ジュリオ・チッコーネ Trek-Segafredo 1ポイント

残り44.4kmで集団とは6分53秒差に。
1級山岳 パッソ・デル・ヴェルティオーロ 12km・7.6%

追走は4人が抜け出したようだ。
- ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost
- サンティアゴ・ブイトラゴ Bahrain Victorious
- ジュリオ・チッコーネ Trek-Segafredo
- クーン・ボウマン Jumbo-Visma

マチュー・ファンデルプールは、登りでどこまでついて行けるかな。路面が乾いていないので、下りで追いつくという手も使えない。

登りでは、ギヨーム・マルタンが先頭に。

後続には、昨日優勝したヤン・ヒルトもおいつき5人となる。

マチュー・ファンデルプールが2番手で登っている。

後続はヒュー・カーシーが固定で引いている。タイム差は33秒となった。

マチュー・ファンデルプールが先頭を引き始める。追いつかれると切れるかも。

追走には、Jumbo-Vismaのハイム・レームライズ、マウリ・ファンセヴェナントも追いつき6人に。ジュリオ・チッコーネは切れてしまった。
- ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost
- サンティアゴ・ブイトラゴ Bahrain Victorious
- ハイム・レームライズ Jumbo-Visma
- クーン・ボウマン Jumbo-Visma
- ヤン・ヒルト Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
- マウリ・ファンセヴェナント Quick-Step Alpha Vinyl Team

ヒュー・カーシーが520wとペースを上げて振り切ろうとする。

先頭からアレッサンドロ・コーヴィが切れてしまう。

先頭は3人に。

追走では、ハイム・レームライズがきれる。

ヒュー・カーシーは先頭まで15秒と迫る。

ジュリオ・チッコーネは追走からも切れてしまった。

さあ、ヒュー・カーシーが追いついた。

ヒュー・カーシーが先頭に立つ。

メイン集団はBahrain Victoriousが引き始めた。

クーン・ボウマンも先頭を引く。現在7人だ。

なんと、アレハンドロ・バルベルデがメイン集団から切れてしまう。昨日の逃げの疲れか。

ハイム・レームライズがまた追いついてきた。先頭は8人に。

マチュー・ファンデルプールは、1級山岳をクリアーしそうだ。間違いなく進化している。

頂上手前では、ずっとマチュー・ファンデルプールが引く。

マチューの引きから、クーン・ボウマンがアタック。ジュリオ・チッコーネはいないから、そんなに慌てなくても良いと思うけど。

クーン・ボウマンが40ポイント獲得。山岳賞を決定的にしていく。
- クーン・ボウマン Jumbo-Visma 40ポイント
- ハイス・レームライズ Jumbo-Visma 18ポイント
- マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix 12ポイント
- フリックス・ゴール AG2R Citroën Team 9ポイント
- ヤン・ヒルト Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 6ポイント
- サンティアゴ・ブイトラゴ Bahrain Victorious 4ポイント
- ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost 2ポイント
- ギヨーム・マルタン Cofidis 1ポイント

マチュー・ファンデルプールが下りでアタックだ!

霧でみえないので、後ろは固まって下っている。

ハイム・レームライズが追いついて、68.5km/hでカーブを曲がっていく。

マチュー・ファンデルプールは、道路の段差で落車しそうになりガードレールギリギリで回避。危なかった!

マチュー・ファンデルプールとハイス・レームライズは、後続に30秒もタイム差をつけた。

マチュー・ファンデルプールは、凄いペースで引いている。タイムがどんどん広がる。

二人は56秒までタイム差を稼いだ。残り20kmだ。

下りで、マウリ・ファンセヴェナントも追いついた。追走は回っていない。

タイム差が1分9秒まで開く。
スプリントポイント カルダンゾ

ハイス・レームライズ先頭でスプリントポイントを越える。
- ハイス・レームライズ Jumbo-Visma 3秒
- マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix 2秒

後続のペースが上がらないので、マウリ・ファンセヴェナントが先頭に出てペースを作る。

二人は後続に1分28秒のタイム差をつける。貯金しないと登りで確実に追いつかれる。

カラパスは強力なアシスト陣に守られて進んでいる。残りは最後の1級山岳だけだ。
1級山岳 モンテローネ 8km・9.6%

なんと、ハイス・レームライズが遅れた!

ここで切れてしまうか。

マチュー・ファンデルプールは単独で1級山岳を登りだした。これで優勝したら凄いけど。

ハイス・レームライズの姿が小さくなる。

メイン集団はINEOS Grenadiersが固定で引いている。

追走はヒュー・カーシー、ヤン・ヒルト、サンティアゴ・ブイトラゴの3人となる。

タイム差は1分33秒となる。頂上まで持てば、あとは下りなんだけど。

ハイム・レームライズは、まだ見えている。ペースで追いつくか。

Bahrain Victoriousが先頭に立つ。

アルメイダは最後尾だ。これはやばい。結局、集団から遅れてしまう。

マチュー・ファンデルプールはクライマー相手に頑張っている。まだ、1分28秒ある。これほど山岳が走れるようになっているとは。

追走はサンティアゴ・ブイトラゴが単独となりそうだ。

総合が絞られいく。

後方からハイム・レームライズが追いついてきた。

ハイム・レームライズが前にでる。

あ~、マチュー・ファンデルプールが切れてしまう。

総合はリッチー・ポートがカラパスを引く。

ハイム・レームライズが単独で先頭だ。

ハイム・レームライズが独走だ。これで勝利すればプロ初勝利だ。

総合は5人の争い。
- リッチー・ポート INEOS Grenadiers
- リチャル・カラパス INEOS Grenadiers
- ミケル・ランダ Bahrain Victorious
- ワウト・プールス Bahrain Victorious
- ジェイ・ヒンドレー BORA-hansgrohe

もう、マチューは42秒遅れた。下りでも追いつくことはない。

マチュー・ファンデルプールは、サンティアゴ・ブイトラゴにも抜かれた。

ゴールまでは9.7kmだけど、頂上までは後2キロだ。サンティアゴ・ブイトラゴから逃げ切れるか?

リッチー・ポートが切れて4人だ。先頭は、ミケル・ランダ、カラパス。ヒンドリー、ワウト・プールスと続く。

ランダが先頭で引く。

先頭まで28秒のサンティアゴ・ブイトラゴ。

総合は、ミケル・ランダ、カラパス、ヒンドリーと続く。

あと、少しで下りだ。

サンティアゴ・ブイトラゴからハイム・レームライズが見えた。

サンティアゴ・ブイトラゴが追いついた。

すぐに、サンティアゴ・ブイトラゴがハイム・レームライズを抜く。

すぐにアタックだ!

粘るハイム・レームライズが頭を下げた。

サンティアゴ・ブイトラは一気にスパート。1級山岳を越えて行った。

サンティアゴ・ブイトラが単独でゴールに向かう。1級山岳通過順位は
- サンティアゴ・ブイトラゴ Bahrain Victorious 40ポイント
- ハイム・レームライズ Jumbo-Visma 18ポイント
- ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost 12ポイント
- ヤン・ヒルト Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 9ポイント
- マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix 6ポイント
- ギヨーム・マルタン Cofidis 4ポイント
- クーン・ボウマン Jumbo-Visma 2ポイント
- フェリックス・ガル AG2R Citroën Team 1ポイント

総合は、決定的なアタックを誰もかけれない。

交互に先頭交代している。

そうしていると、後ろからワウト・プールスが追いついた。

ランダがペースを上げるが振り切れない。

ワウト・プールス先頭で下り始める。

ハイム・レームライズは、10秒差。

サンティアゴ・ブイトラゴが下りで飛ばして24秒差に。これはきまりだ。

ラスト1kmで25秒差。

サンティアゴ・ブイトラゴがついにステージ優勝だ。総合を争っているBahrain Victoriousの中にあって逃げを許されているのは、勝てる力があるからだろう。
途中落車もしたのに、追いついてからの独走勝利は素晴らしい。
第15ステージの涙の2位から、ついにジロでの勝利を掴んだ。22歳7ヶ月と29日というジロ・デ・イタリア史上最年少のコロンビア人ステージ優勝者となった。

ハイム・レームライズは、ステージ2位。登りの粘りは凄かった。第12ステージでは3位だったが、ひとつ順位を上げた形か。本人としては、プロ初勝利をあげたかったことだろう。

マチュー・ファンデルプールは、ゴールで追いつかれた。

カラパスが総合勢の先頭でゴールへ。

なんと、アルメイダは4分3秒遅れのステージ14位。総合では、ミケル・ランダにも抜かれてしまった。
リザルト
第17ステージ リザルト

サンティアゴ・ブイトラゴのコメント
うれしい。特に日曜日の2位という大きな失望の後ではね。今日のステージ優勝の鍵は、忍耐力だった。最後の登りでそれが必要だった。うまく演じ切れたと思う。
この勝利はコロンビアの家族と、これまで僕を支えてくれたすべての人のためにある。

| Rnk | Rider | Team | UCI | Time | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 |  BUITRAGO Santiago | Bahrain – Victorious | 100 | 10″ | 4:27:41 | 
| 2 |  LEEMREIZE Gijs | Jumbo-Visma | 40 | 9″ | 0:35 | 
| 3 |  HIRT Jan | Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 20 | 5″ | 2:28 | 
| 4 |  CARTHY Hugh | EF Education-EasyPost | 12 | ,, | |
| 5 |  CARAPAZ Richard | INEOS Grenadiers | 4 | 2:53 | |
| 6 |  HINDLEY Jai | BORA – hansgrohe | ,, | ||
| 7 |  VANSEVENANT Mauri | Quick-Step Alpha Vinyl Team | 2:57 | ||
| 8 |  BOUWMAN Koen | Jumbo-Visma | 2:59 | ||
| 9 |  MARTIN Guillaume | Cofidis | ,, | ||
| 10 |  LANDA Mikel | Bahrain – Victorious | ,, | ||
| 11 |  GALL Felix | AG2R Citroën Team | 3:02 | ||
| 12 |  VAN DER POEL Mathieu | Alpecin-Fenix | 2″ | 3:06 | |
| 13 |  POELS Wout | Bahrain – Victorious | 3:23 | ||
| 14 |  ALMEIDA João | UAE Team Emirates | 4:03 | ||
| 15 |  VALTER Attila | Groupama – FDJ | 4:54 | ||
| 16 |  FORTUNATO Lorenzo | EOLO-Kometa | 4:56 | ||
| 17 |  NIBALI Vincenzo | Astana Qazaqstan Team | 5:01 | ||
| 18 |  KELDERMAN Wilco | BORA – hansgrohe | 5:20 | ||
| 19 |  BUCHMANN Emanuel | BORA – hansgrohe | 5:21 | ||
| 20 |  BILBAO Pello | Bahrain – Victorious | ,, | 
総合

リチャル・カラパスのコメント
例えば、昨日は3位争いのスプリントで4秒を失い、ボーナスタイムもうしなった。最終的には小さなディテールが大きな影響を与えるので、これらのディテールは重要だろう。
GCでは)3人のライダーが一緒にいると思う。ランダはとても良いレベルにあるし、ヒンドレーもそうだ。このジロ・デ・イタリアの総合で大きな影響を与えるのは、すべて些細なことだと思うんだ。
僕は脚がとてもいいし、気分もいい。でも、他のライダーや他のチームもいいんだ。
例えば、今日のバーレーンはアルメイダを落とすのに素晴らしい仕事をした。彼らはまずアルメイダを落として、次の数ステージでステージ優勝を狙うつもりだったのだろう。
今日、すべてのGCライダーは、アルメイダが落とされたときに、何らかのアドバンテージを得るために働いたと思う。
ヴェローナのステージの前に2つの決定的なステージがあり、プロトンには多くのストレスと疲れが見られる。毎日シナリオが変わり、GCも変わる可能性がある。

| Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points | 
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | – |  DÉMARE Arnaud | Groupama – FDJ | 238 | 
| 2 | 2 | – |  CAVENDISH Mark | Quick-Step Alpha Vinyl Team | 121 | 
| 3 | 3 | – |  GAVIRIA Fernando | UAE Team Emirates | 117 | 
| 4 | 4 | – |  VAN DER POEL Mathieu | Alpecin-Fenix | 96 | 
| 5 | 5 | – |  DAINESE Alberto | Team DSM | 81 | 
| 6 | 6 | – |  BAUHAUS Phil | Bahrain – Victorious | 72 | 
| 7 | 7 | – |  TAGLIANI Filippo | Drone Hopper – Androni Giocattoli | 70 | 
| 8 | 8 | – |  CONSONNI Simone | Cofidis | 67 | 
| 9 | 10 | ▲1 |  CARAPAZ Richard | INEOS Grenadiers | 55 | 
| 10 | 9 | ▼1 |  DE GENDT Thomas | Lotto Soudal | 53 | 
| 11 | 11 | – |  BOUWMAN Koen | Jumbo-Visma | 51 | 
| 12 | 12 | – |  MOLLEMA Bauke | Trek – Segafredo | 42 | 
| 13 | 16 | ▲3 |  HINDLEY Jai | BORA – hansgrohe | 41 | 
| 14 | 13 | ▼1 |  OLDANI Stefano | Alpecin-Fenix | 38 | 
| 15 | 14 | ▼1 |  GABBURO Davide | Bardiani-CSF-Faizanè | 38 | 
| 16 | 15 | ▼1 |  ALBANESE Vincenzo | EOLO-Kometa | 37 | 
| 17 | 17 | – |  THEUNS Edward | Trek – Segafredo | 35 | 
| 18 | 18 | – |  KÄMNA Lennard | BORA – hansgrohe | 34 | 
| 19 | 38 | ▲19 |  BUITRAGO Santiago | Bahrain – Victorious | 33 | 
| 20 | 19 | ▼1 |  BILBAO Pello | Bahrain – Victorious | 33 | 
ポイント賞
| Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points | 
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | – |  DÉMARE Arnaud | Groupama – FDJ | 238 | 
| 2 | 2 | – |  CAVENDISH Mark | Quick-Step Alpha Vinyl Team | 121 | 
| 3 | 3 | – |  GAVIRIA Fernando | UAE Team Emirates | 117 | 
| 4 | 4 | – |  VAN DER POEL Mathieu | Alpecin-Fenix | 96 | 
| 5 | 5 | – |  DAINESE Alberto | Team DSM | 81 | 
| 6 | 6 | – |  BAUHAUS Phil | Bahrain – Victorious | 72 | 
| 7 | 7 | – |  TAGLIANI Filippo | Drone Hopper – Androni Giocattoli | 70 | 
| 8 | 8 | – |  CONSONNI Simone | Cofidis | 67 | 
| 9 | 10 | ▲1 |  CARAPAZ Richard | INEOS Grenadiers | 55 | 
| 10 | 9 | ▼1 |  DE GENDT Thomas | Lotto Soudal | 53 | 
山岳賞
| Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points | 
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | – |  BOUWMAN Koen | Jumbo-Visma | 218 | 
| 2 | 2 | – |  CICCONE Giulio | Trek – Segafredo | 103 | 
| 3 | 3 | – |  ROSA Diego | EOLO-Kometa | 94 | 
| 4 | 4 | – |  HINDLEY Jai | BORA – hansgrohe | 74 | 
| 5 | 5 | – |  KÄMNA Lennard | BORA – hansgrohe | 74 | 
| 6 | 12 | ▲6 |  BUITRAGO Santiago | Bahrain – Victorious | 71 | 
| 7 | 6 | ▼1 |  CARAPAZ Richard | INEOS Grenadiers | 65 | 
| 8 | 7 | ▼1 |  HIRT Jan | Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 57 | 
| 9 | 32 | ▲23 |  LEEMREIZE Gijs | Jumbo-Visma | 47 | 
| 10 | 8 | ▼2 |  KELDERMAN Wilco | BORA – hansgrohe | 42 | 
新人賞

| Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Time | 
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | – |  ALMEIDA João | UAE Team Emirates | 73:21:34 | 
| 2 | 2 | – |  LÓPEZ Juan Pedro | Trek – Segafredo | 10:33 | 
| 3 | 3 | – |  ARENSMAN Thymen | Team DSM | 17:19 | 
| 4 | 4 | – |  BUITRAGO Santiago | Bahrain – Victorious | 18:21 | 
| 5 | 5 | – |  SIVAKOV Pavel | INEOS Grenadiers | 28:58 | 
| 6 | 6 | – |  COVILI Luca | Bardiani-CSF-Faizanè | 1:07:40 | 
| 7 | 7 | – |  VANSEVENANT Mauri | Quick-Step Alpha Vinyl Team | 1:20:40 | 
| 8 | 8 | – |  PRONSKIY Vadim | Astana Qazaqstan Team | 1:45:06 | 
| 9 | 12 | ▲3 |  LEEMREIZE Gijs | Jumbo-Visma | 1:45:12 | 
| 10 | 10 | – |  SOSA Iván Ramiro | Movistar Team | 1:47:28 | 
 
  
  
  
  


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