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2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ 最終ステージを飾ったのは?

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Photo credit: Jocelyn777 Love Europe on Visualhunt.com
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ブエルタは最終日前日に総合順位がシャッフルされるという異例の事態に。

しかし、総合3位だったミゲルアンヘル・ロペスは途中リタイヤしてしまうし。

ブエルタの最終日は、33.8kmの個人タイムトライヤル。かなりの距離があるので、総合順位に変動があるのか注目される。

 

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第21ステージ パドロン〜サンティアゴ・デ・コンポステーラ 33.8km

第21ステージ photo lavuelta

 

ブルゴス大聖堂の個人タイムトライヤルから始まったブエルタだったが、最終日も個人タイムトライヤルで終わる。

今回のトライアルのコースは特に技術的に難しい部分はない。直角カープは両手で数えることが出来るくらい。

スタートから、14 kmが最初の登りの頂点となり、フィニッシュから1kmで少し平らになり、フィニッシュから500mで別の急な坂を上る必要がある。

獲得標高は634m。平均時速は45km/hを越える程度と考えられている。

 

ここまでの総合のタイム差をみてみると

  1. プリモッシュ・ログリッチ 83:11:27
  2. エンリク・マス 2分38秒
  3. ジャック・ヘイグ 4分48秒
  4. アダム・イェーツ 5分48秒
  5. ジーノ・マーダー 8分14秒
  6. エガン・ベルナル 11分38秒

適度にタイム差が開いているので、順位の変動はないと思われるけど、どうかな。

 

マグナスコルト・ニールセン

ツール3勝の離れ業をみせてくれた、マグナスコルト・ニールセン。

 

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

第1計測で19分10秒の暫定トップタイム。第2計測では2位だったが、ゴールでは44分16秒と暫定トップに。

これまでの、Deceuninck-Quick-Stepのヨセフ・チェルニーの記録を28秒も上回った。これは圧倒的に良いタイムだ。

 

ファビオ・アル

Team Qhubeka NextHashのエース。ファビオ・アル。これが現役最後のレースとなるのはとても残念。

 

今シーズンは、シビウ・ツアー総合2位、ブエルタ・ア・ブルゴス総合2位と調子を上げて、ブエルタに望んでいた。2015ブエルタ王者が去ってしまうなんて。

病気やアレルギー、様々な不可抗力ともいえる困難な身体の不調に悩んだ後半のキャリアだった。完全復活を期待していたのだけど、叶わなかった。

 

ゴールしたファビオ・アルは笑顔だ。家族、チームのスタッフに迎えられて笑顔で最後の挨拶をしていた。本人が納得しているならば、それが一番だ。

 

ダミアーノ・カルーゾ

ジロ総合2位のダミアーノ・カルーゾ。今回は、ジャック・ヘイグをアシストしながら総合でも10位台。ステージ勝利を上げてしまうのだから、凄い選手だ。

46分38秒でゴール。暫定11位。

 

ステファン・クライスヴァイク

ステファン・クライスヴァイクの右肩には、何故かトンボが止まったままゴール。

45分54秒で暫定5位で帰ってきた。良いタイムだ。

 

エガン・ベルナル

最終週に盛り上げてくれたエガン・ベルナル。第20ステージでは、アダム・イェーツのために自分の走りを犠牲にした。来シーズンは、是非ベストなベルナルの走りが帰ってくるように願っている。

 

ベルナルは、45分52秒で帰ってきた。暫定5位だが、後続に抜かれるだろう。

 

アダム・イェーツ

総合3位に上がるには、ちょっとタイム差が開き過ぎている。前半がベストな感じでなかっただけにこの順位は本人的に納得はいってないかも。

第20ステージで、もう少し突き放せる走りが出来ていると、ジャック・ヘイグを抜いたかもしれない。

 

ジャック・ヘイグに対して、22秒勝っている。このペースで最後まで行けるか?

 

アダム・イェーツは後半タイムを落としてしまった。47分21秒。暫定27位。やはり、前半突っ込み過ぎだったようだ。

 

ジャック・ヘイグ

ミケル・ランダにかわってリーダーとなったジャック・ヘイグ。ミゲルアンヘル・ロペスのリタイヤによって、表彰台まで上がってきた。

 

ジャック・ヘイグの靴下は長くないかい。膝下近くまで伸びているけど。UCIはレース前に測ったのかな。

 

ジャック・ヘイグはアダム・イェーツに28秒も遅れている。まあ、ギリギリ大丈夫そうだけど。

 

最終ゴールでは17位。46分54秒。av43.237km/h。アダム・イェーツを逆に大幅に上回るタイムとなった。表彰台獲得で最高のブエルタとなった。

 

エンリク・マス

過去最高に良い調子だと自他ともに認めるエンリク・マス。TTは得意ではないけど、それほど遅すぎることもない。総合2位確保は間違いない。

ただ、後ろはプリモッシュ・ログリッチだ。2分だと追いつかれる可能性もある。

 

エンリク・マスは、第1計測を11位の19分59秒で通過。良いタイムだ。

 

だが、それでも最後はログリッチに抜かれてしまった。46分7秒でステージ9位。良いタイムだけど、ログリッチがが早過ぎる。

 

プリモッシュ・ログリッチ

入念なアップをするプリモッシュ・ログリッチ。最高タイムを叩きだすのか?

 

扇風機3台に、アイスベスト。さらにバイクは金メダリスト仕様のゴールドになっている。

 

ログリッチのギアは58×46。凄いビックギアだ。

 

ログリッチは第1計測をただ一人18分台で通過。18分49秒。AV41.453km/h。登りとは思えないスピードだ。

 

第2計測でも、マグナスコルト・ニールセンの記録を17秒も上回る。このままゴールすればステージ優勝だ。

 

なんと、ログリッチがコースミスしそうに。テープに突っ込まなくて良かった。

 

なんと、ログリッチは2分前スタートのエンリク・マスを抜いてしまう。

 

ログリッチは、44分3秒。av46.056km/hでステージ優勝。開幕ステージに続いて最終ステージも1位で締めくくりだ。

一人で4勝をあげ、圧倒的パフォーマンスを見せてくれた。世界選手権に出ることはなく、ジロ・デ・エミリアとイル・ロンバルディアで締めくくりとなる。

 

ログリッチは最後のゴールを聞かれて

私はスプリンターです、ねえ。またもやいい日で、3週間も美しい日々だった。自分自身とチームにとって、とても幸せな日だ。

多くのタイム差で勝つこともあれば、違いが限られていることもある。しかし、勝つことは勝つことであり、勝つことは楽しいことだ。

 

さらに、トニー・ロミンゲルやロベルト・エラスのように、3年連続でブエルタに勝ったことを聞かれると。

でも、数字や統計は気にしない。頑張っているだけだ。来年は4回目の総合優勝を歓迎するのか?ああ、ありがとう!

見事、ブエルタ3連覇達成だ。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第21ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time Avg
1
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma 100 80 0:44:02 46.056
2
 CORT Magnus
EF Education – Nippo 40 50 0:14 45.813
3
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 20 35 0:52 45.167
4
 ČERNÝ Josef
Deceuninck – Quick Step 12 25 1:16 44.768
5
 HAGA Chad
Team DSM 4 18 1:43 44.328
6
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers   15 1:49 44.231
7
 GROßSCHARTNER Felix
BORA – hansgrohe   12 1:52 44.183
8
 KRUIJSWIJK Steven
Team Jumbo-Visma   10 ,, 44.183
9
 MAS Enric
Movistar Team   8 2:04 43.991
10
 IZAGIRRE Ion
Astana – Premier Tech   6 2:06 43.960

綜合勢では、ベルナルが6位と良いタイムを出している。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Time
1 1
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma 850 400 83:55:29
2 2
 MAS Enric
Movistar Team 680 290 4:42
3 3
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious 575 240 7:40
4 4
 YATES Adam
INEOS Grenadiers 460 220 9:06
5 5
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious 380 200 11:33
6 6
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers 320 190 13:27
7 9 ▲2
 DE LA CRUZ David
UAE-Team Emirates 260 180 18:33
8 7 ▼1
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma 220 170 18:55
9 8 ▼1
 MARTIN Guillaume
Cofidis, Solutions Crédits 180 160 20:27
10 10
 GROßSCHARTNER Felix
BORA – hansgrohe 140 150 22:22

ダビ・デラクルスが7位に上がっている。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 1
 JAKOBSEN Fabio
Deceuninck – Quick Step     250
2 2
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     199
3 4 ▲1
 CORT Magnus
EF Education – Nippo     161
4 3 ▼1
 TRENTIN Matteo
UAE-Team Emirates     145
5 7 ▲2
 MAS Enric
Movistar Team     120
6 5 ▼1
 DAINESE Alberto
Team DSM     120
7 6 ▼1
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange     114
8 8
 BAGIOLI Andrea
Deceuninck – Quick Step     101
9 12 ▲3
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers     96
10 9 ▼1
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ     91

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 1
 STORER Michael
Team DSM     80
2 2
 BARDET Romain
Team DSM     61
3 3
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     51
4 4
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious     33
5 5
 MAJKA Rafał
UAE-Team Emirates     33
6 6
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious     23
7 7
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma     19
8 8
 MAS Enric
Movistar Team     17
9 9
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers     16
10 10
 ARU Fabio
Team Qhubeka NextHash     16

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious 84:07:02
2 2
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers 1:54
3 3
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo 19:48
4 4
 ROCHAS Rémy
Cofidis, Solutions Crédits 40:59
5 5
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team 45:56
6 6
 CRAS Steff
Lotto Soudal 1:10:33
7 7
 CEPEDA Jefferson Alveiro
Caja Rural – Seguros RGA 1:47:21
8 8
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers 1:53:14
9 9
 MARTÍN Gotzon
Euskaltel – Euskadi 1:59:06
10 10
 STORER Michael
Team DSM 2:11:12

チーム賞

新城幸也はBahrain Victoriousのチームメイトとチーム賞1位の表彰台へ。

 

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