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ツール・ド・スイス第7ステージ 個人タイムトライヤルを制したのは驚きのクライマー

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Photo credit: WolfgangPichler on VisualHunt.com
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ツール・ド・スイスは最終日を前にして2回目の個人タイムトライヤル。

単純なフラットではなく、思いっきり山岳タイムトライヤルを持ってきた。

リチャル・カラパスのリードは、

  • ヤコブ・フルサン 26秒
  • マキシミリアン・シャフマン 38秒
  • ジュリアン・アラフィリップ 53秒

となっている。リチャル・カラパスも、TTを改善しており更に今回は山岳なので予想は難しい。

ジュリアン・アラフィリップは、20秒のタイムペナルティを受けたことで逆転に向けて難しい障壁となりそうだ。

 

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第7ステージ ディセンティス~アンデルマット 23.2km

第7ステージ photo tourdesuisse

 

ゴールのアンテルマットにいくには、オーバーアルプ峠を越える必要がある。

平均勾配6.5%で9.5km登らなければならない。スタートから11.9 km後、ライダーは標高2,046mに到達し、今回のタイムトライアルの唯一の中間計測ポイントにもなる。

そしてアンデルマットに入る直前に、技術的な降下が待っている。9つのヘアピンカーブをクリアーしなければならない。

ライダーは、バイクをどう選択するかも問われる。

 

第7ステージでの4賞。

  • 総合リーダー リチャル・カラパス (INEOS Grenadiers)
  • ポイント賞  シュテファン・ビッセガー (EF Education-Nippo)
  • 山岳賞  アントニオ・ニバリ(Trek – Segafredo)
  • 新人賞 アンドレアス・レクネスンド(Team DSM)

 

ヨナス・ルッチ

EF Education-Nippoが、ここまでのトップタイムを大幅に書き換える。

37分37秒。av37.005km/h。このタイムが有力ライダーの目標となった。

 

マルク・ソレル

モビスターのマルク・ソレルも良いタイムを出す。

ヨナス・ルッチには及ばないが暫定2位。37.37km/h。av36.567km/h。やはりクライマーは登りのTTでは速い。

 

パヴェル・シヴァコフ

パヴェル・シヴァコフは今回もアシスト。良い所で落車したりと、中々成績が伴わない。TTも課題で、39分54秒。av34.887km/h。

 

セーアン・クラーウアナスン

Team DSMのセーアン・クラーウアナスンが、ヨナス・ルッチの記録を34秒も上回る凄いタイムをたたき出す。

中間計測では断トツのトップに立つ。

 

ゴールでも、30秒もタイムを更新した。37分6秒。av37.520km/h。

 

トム・デュムラン

復帰したトム・デュムラン。ここまで良い走りは全く見せていない。第1ステージの個人タイムトライヤルも14位と実力は出せていない。

 

だが、デュムランは中間計測を暫定1位で通過。26分43秒。av26.725km/h。

そして、最終ゴールも、36分58秒。av37.656km/hで、暫定トップに立った。これは素晴らしい。トム・デュムランの力は戻りつつあるのではないだろうか。

 

シュテファン・キュング

  

TT得意のシュテファン・キュング。前走者を抜いていく。

 

だが、中間計測は暫定5位と振るわない。

 

シュテファン・キュングは37分7秒。暫定4位となる。

 

ローハン・デニス

  

ローハン・デニスも全く実力が出ていない。第1ステージも10位だったが、このステージも中間計測9位。ゴールも38分とトップタイムから1分以上遅れてゴール。

 

ジーノ・マーダー

なんと、Bahrain Victoriousのジーノ・マーダーがトム・デュムランの記録をやぷった。36分56秒。

 

 

ジロ第6ステージを征したライダーだ。

このタイムトライヤルは、山岳だったこともあるけど、実力が十二分にでたステージとなった。このタイムはもう抜けないだろうと思っていたけど。

 

マティア・カッタネオ

ウルフパックのマティア・カッタネオも良いタイムを出す。第1ステージも3位だったが、このステージでも暫定4位の37分でゴール。

 

リゴベルト・ウラン

中間計測でトップタイムをたたき出したリゴベルト・ウラン。ただ一人25分台を出していた。間違いかと思っていたが、そうではない。

 

TTが遅い訳ではないけど、このステージでは信じられないほどのタイムをゴールで記録した。

リゴベルト・ウランは、今年の1月に指を骨折している。

2019ブエルタでも、何箇所も骨折しており良く復帰出来たと思っていたのだけど。

 

リゴベルト・ウランの記録は、36分2秒。これまでのジーノ・マーダーの記録を54秒も上回るという凄い速さを見せてくれた。

マックススピードは66km/hとなっているけど、もっと出ているだろう。

TTでの勝利というのは初めてではないかな。平均380Wって、下りがあるのに凄いパワーだ。

 

ジュリアン・アラフィリップ

  

ジュリアン・アラフィリップは中間計測で暫定2位の26分11秒で通過。

 

ジュリアン・アラフィリップは、36分42秒でゴール。暫定2位を記録。これは総合でも躍進しそうだが、残念ながらアラフィリップはこのステージを最後に旅立つ。

情報によると、月曜日に初めての子供が生まれる予定。なので、このステージで去るようだ。

 

リチャル・カラパス

 

リチャル・カラパスがスタート。

 

 

リチャル・カラパスは中間計測を7位の26分49秒で通過。これは良いタイムだ。

 

 

ゴールはなんと4位となるタイム。36分56秒。これは素晴らしい。カラパスは明日の山岳でリゴベルト・ウランに対して、17秒のタイム差をキープすれば良いことになる。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第7ステージ リザルト

RnkRiderTeamUCIPntTimeAvg
1 URÁN RigobertoEF Education – Nippo60500:36:0238.631
2 ALAPHILIPPE JulianDeceuninck – Quick Step25300:4037.929
3 MÄDER GinoBahrain – Victorious10180:5437.690
4 CARAPAZ RichardINEOS Grenadiers 13,,37.690
5 DUMOULIN TomTeam Jumbo-Visma 100:5637.656
6 CATTANEO MattiaDeceuninck – Quick Step 70:5837.622
7 POZZOVIVO DomenicoTeam Qhubeka ASSOS 41:0037.588
8 COSTA RuiUAE-Team Emirates 3,,37.588
9 KRAGH ANDERSEN SørenTeam DSM 21:0437.520
10 KÜNG StefanGroupama – FDJ 11:0537.503

リゴベルト・ウランの勝利はツアー・オブ・コロンビアのチームTTを除くと、2018年ツアー・オブ・スロベニア第3ステージ以来の勝利だ。本人もびっくりしたと語っており、脚の調子が良いので明日の最終日は狙ってみると言っている。

総合

RnkPrev▼▲RiderTeamUCITime
11 CARAPAZ RichardINEOS Grenadiers1020:37:27
25▲3 URÁN RigobertoEF Education – Nippo 0:17
34▲1 ALAPHILIPPE JulianDeceuninck – Quick Step 0:39
43▼1 SCHACHMANN MaximilianBORA – hansgrohe 1:07
52▼3 FUGLSANG JakobAstana – Premier Tech 1:15
66 WOODS MichaelIsrael Start-Up Nation 3:10
79▲2 POZZOVIVO DomenicoTeam Qhubeka ASSOS 3:16
87▼1 OOMEN SamTeam Jumbo-Visma 3:39
910▲1 COSTA RuiUAE-Team Emirates 3:43
108▼2 CHAVES EstebanTeam BikeExchange 4:29

ヤコブ・フルサンは5位までおちてしまった。TTで大きく総合の順位は変わっている。

ポイント賞

RnkPrev▼▲RiderTeamPoints
11 BISSEGGER StefanEF Education – Nippo21
25▲3 CARAPAZ RichardINEOS Grenadiers16
32▼1 IMHOF ClaudioSwitzerland16
413▲9 ALAPHILIPPE JulianDeceuninck – Quick Step16
523▲18 URÁN RigobertoEF Education – Nippo14
63▼3 KRON AndreasLotto Soudal14
74▼3 CATTANEO MattiaDeceuninck – Quick Step14
86▼2 KÜNG StefanGroupama – FDJ12
97▼2 ROSSKOPF JoeyRally Cycling12
108▼2 THOMAS BenjaminGroupama – FDJ11

山岳賞

RnkPrev▼▲RiderTeamPoints
11 NIBALI AntonioTrek – Segafredo20
26▲4 ALAPHILIPPE JulianDeceuninck – Quick Step20
320▲17 URÁN RigobertoEF Education – Nippo16
42▼2 DE LA CRUZ DavidUAE-Team Emirates15
53▼2 SAMITIER SergioMovistar Team15
64▼2 CHAVES EstebanTeam BikeExchange12
75▼2 MANNION GavinRally Cycling12
87▼1 ZUKOWSKY NickolasRally Cycling10
98▼1 BOHLI TomCofidis, Solutions Crédits10
109▼1 POWLESS NeilsonEF Education – Nippo10

ヤングライダー賞

RnkPrev▼▲RiderTeamTime
11 LEKNESSUND AndreasTeam DSM20:43:04
22 DUNBAR EddieINEOS Grenadiers0:38
33 POWLESS NeilsonEF Education – Nippo1:42
44 KRON AndreasLotto Soudal4:53
56▲1 DE BOD StefanAstana – Premier Tech7:47
65▼1 MUÑOZ Cristian CamiloUAE-Team Emirates8:57
78▲1 LEEMREIZE GijsTeam Jumbo-Visma11:10
87▼1 HIRSCHI MarcUAE-Team Emirates13:10
910▲1 MÄDER GinoBahrain – Victorious16:03
109▼1 WRIGHT FredBahrain – Victorious17:38

 

 

 

 

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