2012年ツール・ド・フランス優勝者のブラットリー・ウィギンズはイネオス・グレナディアーズが今年のツール・ド・フランスで、ゲラント・トーマスとクリス・フルームの存在を見逃したと思っている。
ブラットリー・ウィギンズはツール開始前に、ゲラント・トーマスが優勝すると発言していた。
だが、実際のメンバーにトーマスもフルームも含まれなかった。
ブラットリー・ウィギンズはオフフォームのゲラント・トーマスでも現在トップ10に入っているはずだと語っている。
今後数週間で、イネオスのメンバー選出が正しかったのかわかるだろうとも。
イネオスの支配の終わり
第15ステージで、エガン・ベルナルは1つ目の山岳からすでに、限界をチームメイトに打ち明けていた。最後の山岳で遅れるのは既にベルナル自身分かっていた。
この日を境に、イネオスのツール・ド・フランスでの支配が完全に終わってしまう。
ブラットリー・ウィギンズは、ゲラント・トーマスがいればトム・デュムランに対抗出来る位置にいただろうと言う。
事実、ジロ出場を目指すトーマスはティレーノ〜アドリアティコで最終ステージを残して、総合3位となっている。個人TTで更に順位を上げるかもしれない。
ブラットリー・ウィギンズは
ベルナルが倒れても、リッチー・ポートと同じような空間にトーマスがいるのがわかる。形になっていないゲラント・トーマスはおそらくリッチー・ポートが今いるところだろう。
今の状態でもトーマスは、トップ10に入っているはずだと言うのだ。
二人の存在
更に、ブラットリー・ウィギンズはデイブ・ブレイルスフォードのメンバー選出について疑問を投げかける。
4回優勝したクリス・フルームは、あのチーム、あのラインアップにいる権利を得ていると思う。リチャル・カラパスが、これらのライダーの直接的な代替となるとは思えない。
最初の段階では、二人が自分たちの選択にどれほどの影響力を持っていたか気づかなかった。
私はチームとデイブ・ブレイルズフォードを “大げさ “に非難したが、彼らもデイブと同じようにその決定に大きく関わっていて、おそらくツールに行かないことを選んだのだろうと言った。明らかに逆で、彼らは少し怒っていた!
過去のスカイやイネオスとは全く違うラインナップだ。ルーク・ロウが入っているだけで、もちろんイギリス人の視点から見たチームではない。
ただ、経験豊富な核となるライダーが欠けている。トーマスの加入はチームのダイナミズムを変えてしまう。正確に何が起きたのかは、数週間後に明らかになるだろう。
ブラットリー・ウィギンズの理論によると、2018年優勝者のゲラント・トーマスを連れていかないのは、大きく間違っていると言っている。
2019年もツール前に全く調子の良さを見せなかったが、最終的には2位になっている。ツールが終わった段階で、メンバーが間違っていたことに気付いても結果論だが。
私が思うのは、ニコラス・ポータルがいればチーム戦術もメンバー選択も違っていたのではないかと思う。
あらためて、偉大なスポーツディレクターの存在の大きさを痛感する。
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