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ツール・ド・ロマンディ第5ステージ 最終タイムトライヤルを制したライダーは?

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Photo credit: Der Toco on VisualHunt.com
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ツール・ド・ロマンディは最終ステージとなった。

クイーンステージの第4ステージでは、ゴール前にゲラント・トーマスが落車するという驚きのシーンも。トーマスはケガはしていない。

総合1位のマイケル・ウッズとゲラント・トーマスのタイム差は11秒あまり。

プロローグではイネオスが上位3人を独占したけれど、最終ステージの結果はどうなるだろうか?

 

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フリブール~フリブール 16.19km

第5ステージ photo tourderomandie

 

下りでスタートした後、700メートルの石畳の登りが続く。TTバイクで石畳とはきつい。

フリブール市の南東の曲がりくねった角を抜けると、8.5kmにある中間地点テントリンゲンを通過する。

中間地点からは下りだが、ゴール手前1kmには登り坂が。最後の480mには、5.2%の勾配が待っている。

前回総合優勝のプリモッシュ・ログリッチの栄冠を誰が引き継ぐのかここで決まることになる。

 

シュテファン・ビッセガー

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

 

いまや、タイムトライヤルスペシャリストとして、第一人者となったシュテファン・ビッセガー(EF Education – Nippo)。

プロローグでは、5位。中間タイムでは暫定1位で14分5秒、av38.471km/hを記録。ゴールタイムは22分1秒のav44.134km/h。

当然、暫定1位であとに続くライダーの結果待ちとなる。

シュテファン・ビッセガー(EF Education – Nippo)が乗っているTTバイクは、SystemSixエアロロードバイクの特徴を取り入れた新型だ。

 

フィリッポ・ガンナ

どうしたガンナ。ここの所タイムトライヤルで精彩を欠いている。中間タイムでは14分17秒でシュテファン・ビッセガーから12秒も遅れている。

更に、ゴールでは22分31秒。av43.141km/h暫定2位。後続のライダーにも抜かれることは間違いない。

ジロ・デ・イタリアの個人TTで優勝というのは難しいコンデションなのかもしれない。

 

レミ・カヴァニャ

レミ・カヴァニャ(Deceuninck – Quick Step)が登場。クレルモン・フェランのTGVは、トリコロールのフランスチャンピオンジャージで登場。

パラパラと雨が降ってくる中、カヴァニャは中間ポイントで13分48秒。av37.221km/hを出し暫定トップへ。

 

ゴールでは、更にシュテファン・ビッセガーの記録を6秒上回った。カヴァニャはプロローグではイネオスの3人に負けてしまったが、今回はどうだろう。

パリ~ニースでは0.04秒差で2位だったので、今度こそ勝ちたいはずだ。

しかし、外人は何故髭を生やしたがるのか?    可愛い顔をした25歳だったのに、すぐにおっさん顔になってしまう。

 

シュテファン・キュング

シュテファン・キュング(Groupama – FDJ)は、第3ステージの落車の影響があるのかタイムは振るわない。

中間ポイントでは14分10秒の暫定3位で通過。だが、ゴールでは22分46秒の5位。トップからは51秒も遅れている。

 

ローハン・デニス

プロローグ優勝のローハン・デニス登場。大本命だが、第3ステージでの落車の影響はないのだろうか?

 

さあ、ローハン・デニスの中間ポイントのタイムはどれくらいだろう。

 

おっと、レミ・カヴァニャに5秒遅れている。13分53秒。av37.013km/h。後半巻き返せるのか?

 

あ~、びっくりだ。ローハン・デニスはレミ・カヴァニャから35秒も遅れてしまった。

22分30秒。av43.182km/h。暫定3位となってしまう。後半は雨で路面も濡れているのでコーナーも攻めれない。

昨日も寒いなかアシストで頑張っているし、落車の影響もあるのかもしれない。

 

リッチー・ポート

総合6位のリッチー・ポートがスタート。総合ではトップまで42秒のタイム差がある。どこまで順位を上げるだろうか?

 

リッチー・ポートは、中間ポイントを5位で通過。ゴールでは、22分14秒。av43.686km/hで駆け抜けた。

 

マルク・ソレル

マルク・ソレルが乗っているのは、一人だけ新型のマシンだと言われている。ローラーではSpeedmax CF SLX 9.0 TTを使っているようだが。

 

真横から見ると、他のモビスターのライダーが乗っているSpeedmax CF SLX 9.0 TTバイクと全く違う。

 

赤丸の部分の三角形がとても小さくなっている。当然フレーム重量にも関係してくるだろう。マルク・ソレルはプロローグでは49位と遅れたが、このステージでは8位に入る好走を見せた。

 

ゲラント・トーマス

総合2位のゲラント・トーマス登場。狙うはマイケル・ウッズとのタイム差11秒だ。

 

 

ゲラント・トーマスが石畳の登りを上がる。結構長くて沿道には観客が応援をしている箇所もある。

 

ゲラント・トーマスは中間ポイントをレミ・カヴァニャと同タイムで通過。だが、その後雨がひどくなる。これは不利だ。

 

ゲラント・トーマスは最後の登りに入っている。レミ・カヴァニャのタイムを抜けるか?

 

トーマスはゴールではレミ・カヴァニャに後れを取ってしまった。22分12秒でレミ・カヴァニャに17秒遅れてしまう。

だが、このタイムならばマイケル・ウッズを抜いたことは確実だ。

 

マイケル・ウッズ

総合トッブのマイケル・ウッズがスタート。

 

全身黄色のスキンスーツで走っている。

 

最後の登りも全力で飛ばしているけど、中間ポイントは18位で通過。

 

ゴールは23分5秒。av42.068km/h。リーダージャージ効果は出なかったようで、ステージ28位に終わってしまう。総合5位におちてしまった。

 

終わってみると、イネオスがワンツーで総合を飾ることに。やはり、タイムトライヤルが強いというのは有利となる。ゲラント・トーマスとリッチー・ポートのコンデションはツールまで2か月ですでに万全のようだ。

二人はこの後、ツール・ド・フランスまでレースの予定は入っていない。多分、高度トレーニングで調整するのではないだろうか。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第5ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time Avg
1  CAVAGNA Rémi Deceuninck – Quick Step 60 50 0:21:54 44.356
2  BISSEGGER Stefan EF Education – Nippo 25 30 0:06 44.155
3  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers 10 18 0:17 43.790
4  VAN WILDER Ilan Team DSM   13 0:18 43.757
5  PORTE Richie INEOS Grenadiers   10 0:20 43.691
6  MASNADA Fausto Deceuninck – Quick Step   7 0:21 43.658
7  CATTANEO Mattia Deceuninck – Quick Step   4 0:29 43.398
8  SOLER Marc Movistar Team   3 0:34 43.237
9  DENNIS Rohan INEOS Grenadiers   2 0:35 43.205
10  GANNA Filippo INEOS Grenadiers   1 0:37 43.141

レミ・カヴァニャは、ついに今シーズンの初勝利だ。パリ~ニースでの雪辱を果たした感じ。レミ・カヴァニャはジロに出場する。TTでも上位に入るのは確実だ。

総合

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers 500 250 17:59:57
2  PORTE Richie INEOS Grenadiers 400 190 0:28
3  MASNADA Fausto Deceuninck – Quick Step 325 160 0:38
4  SOLER Marc Movistar Team 275 140 0:39
5  WOODS Michael Israel Start-Up Nation 225 120 0:43
6  O’CONNOR Ben AG2R Citroën Team 175 110 0:45
7  IZAGIRRE Ion Astana – Premier Tech 150 100 1:08
8  HAMILTON Lucas Team BikeExchange 125 90 1:22
9  CARUSO Damiano Bahrain – Victorious 100 80 1:30
10  KELDERMAN Wilco BORA – hansgrohe 85 70 2:20

総合ではファウスト・マスナダが3位に浮上。TT6位がきいてる。この後はジロに出場でジョアン・アルメイダをアシストする。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  COLBRELLI Sonny Bahrain – Victorious 98
2 4 ▲2  SOLER Marc Movistar Team 77
3 2 ▼1  CORT Magnus EF Education – Nippo 76
4 3 ▼1  SAGAN Peter BORA – hansgrohe 70
5 5  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers 69
6 6  PORTE Richie INEOS Grenadiers 54
7 16 ▲9  BISSEGGER Stefan EF Education – Nippo 52
8 25 ▲17  CAVAGNA Rémi Deceuninck – Quick Step 49
9 13 ▲4  VAN WILDER Ilan Team DSM 48
10 14 ▲4  MASNADA Fausto Deceuninck – Quick Step 42

ポイント賞はソンニ・コルブレッリが獲得。スプリントで2位。1位。4位と確実にポイントを重ねたのが大きい。登れるスプリンターは強い。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  GOOSSENS Kobe Lotto Soudal 48
2 2  SUTER Joel Swiss Cycling 43
3 3  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers 34
4 4  VILLELLA Davide Movistar Team 34
5 5  TAARAMÄE Rein Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 26
6 6  PELLAUD Simon Swiss Cycling 25
7 7  TOLHOEK Antwan Team Jumbo-Visma 20
8 8  BOARO Manuele Astana – Premier Tech 19
9 9  WOODS Michael Israel Start-Up Nation 18
10 10  POWER Robert Team Qhubeka ASSOS 14

コービー・ホーセンス (Lotto Soudal)が山岳賞獲得。第4ステージの逃げで獲得だ。

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1  ARENSMAN Thymen Team DSM 18:02:45
2 2  SKJELMOSE JENSEN Mattias Trek – Segafredo 1:37
3 3  VAN WILDER Ilan Team DSM 3:21
4 4  LEEMREIZE Gijs Team Jumbo-Visma 9:36
5 5  CHAMPOUSSIN Clément AG2R Citroën Team 11:54
6 6  GALL Felix Team DSM 12:00
7 7  TIBERI Antonio Trek – Segafredo 12:33
8 8  HIRSCHI Marc UAE-Team Emirates 19:45
9 9  KRON Andreas Lotto Soudal 26:44
10 11 ▲1  BRENNER Marco Team DSM 28:26

ヤングライダー賞トップは、テイメン・アレンスマン(Team DSM)。21歳の若者だ。TTでも4位に食い込んだ。マルク・ヒルシは第4ステージの寒い山岳で大きく遅れてトップにはなれていない。

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