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ティレーノ〜アドリアティコ第6ステージ まさかスプリントしないなんて~

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Photo by Edoardo Busti on Unsplash
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前日の壁のステージでは、マチュー・ファンデルプールが残り52kmからのソロ攻撃で、またも歴史に残る走りを作ってくれた。

これまでのマチュー・ファンデルプールの長距離ソロ勝利をあげてみると

中々、これだけの長距離を一人で逃げきって勝てる選手なんていない。ただ、マチュー・ファンデルプールは、今日は休むと言っているので、自身がゴールに絡むことはない。

元気があればチームメイトのティム・メルリエをアシストするとレース前にコメントしている。

代わって活躍しそうなのは、やはり第1ステージでカレブ・ユアンを破ったワウト・ファンアールトだろう。

逃げ屋も頑張るだろうけど、Team Jumbo-Vismaが逃がさないのではないかな。

 

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第6ステージ カステルライモンド~リド・ディ・フェルモ 169㎞

第6ステージコースマップ photo tirrenoadriatico

 

最終日のタイムトライヤル前日には、セミスプリンターステージが用意された。スタートから30kmは下っていく。かなり高速な展開となるではないかな。

その後は、小刻みなアップダウンの続くコース。最後はアドリア海の海岸線を走る11kmのローカルラップを4周回する。

逃げ屋が勝てるステージはこの日が最後となるので、是非スプリンターが難しくなるステージを望むけどどうかな。

 

逃げは6人

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

昨日追いかけっこをしたタデイ・ポガチャルとワウト・ファンアールトはスタート前にグータッチ。総合の行方は、落車とかない限り、ほぼポガチャルで決定。

ただ、ワウトはステージ優勝は狙っていくと言っているでスプリントに期待だ。二人はスタート前も結構話していた。

 

昨日と違って晴れ渡っているので、海岸線を走る時にはいい感じの景色が見られそうだ。

タイム差は、ここまで最大でも5分42秒までしか与えられていない。もう少し稼ぎたいところ。

  1. VELASCO Simone (Gazprom – RusVelo)
  2. BAKELANTS Jan (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  3. VAN MOER Brent (Lotto Soudal)
  4. WÜRTZ SCHMIDT Mads (Israel Start-Up Nation)
  5. OLIVEIRA Nelson (Movistar Team)
  6. LIEPIŅŠ Emīls (Trek – Segafredo)

 

サガンは集団最後尾。第1ステージは11位とゴールが遠い。

冬の間のトレーニングがコロナでゼロになってしまったというから、エンジンがかかるのには時間がかかりそうだ。

 

タデイ・ポガチャルは何か食べながら走っている。残り96kmもあるので2時間30分はかかるだろう。

 

ワウト・ファンアールトは、トレイ休憩から集団に戻っているところ。

 

マチュー・ファンデルプールもトレイ休憩だったのか、最後尾から上がっている。

 

ラスト58kmで落車発生。中央分離帯のボールにシモン・カー(EF Education – Nippo)がぶつかって吹っ飛んでしまった。

 

激しくぶつかったけど、シモン・カーは走り出した。今シーズンNIPPO DELKO One Provenceから移籍している。第4ステージでは8位となっており、ここでリタイヤする訳にはいかない。

 

サイモン・イエーツはアームウォーマーをサポートカーに渡している。第4ステージではタデイ・ポガチャルをおいつめていたけど、昨日のステージでは21位と沈んでいる。

 

先頭集団は、4周のローカルラップに突入。あと44kmで3分44秒のタイム差だ。

 

集団は海岸線を進む。風が少し出ているようだ。

 

ラスト2周となってタイム差は2分42秒。少しずつタイム差が縮まってきた。ギリギリで捕まえるつもりなのだろうか?

 

ミケル・ランダ(Bahrain – Victorious)がバイク交換している。少し遅れている。

 

スイスチャンピオンのシュテファン・キュング(Groupama – FDJ)が登りでアタックかける。ここから逃げるのは少し難しいだろう。

 

シュテファン・キュングは10kmに渡って逃げている。ラスト9.7kmでタイム差は2分あるので、これは逃げ切りさせるようだ。

あまり、集団は必至で追っている様子はない。

 

集団からは次々とアタックがかかる。スプリントしないならば、逃げたほうが良いに決まっている。

 

こうなると、この中から今日の優勝者が決まることになる。モビスターのネルソン・オリヴェイラは登りで絞り込もうと踏み込む。

ちぎれたのは、トレックのエミルス・リエビンスだけだった。

 

集団はUAEがフェルナンド・ガビリアのために必死で引いていたが、ユンボ・ヴィズマが全く引かないので、追いつかない。もうあきらめているようだ。

 

ラスト2.4kmで1分30秒もあるので、牽制しても追いつかれることはない。誰が勝つのか?

 

最後のカーブを曲がって、モビスターのネルソン・オリヴェイラが先行する。後ろから山岳賞ジャージのマッズ・ウルスシュミットがまくりにかかる。

 

最後は、ロットのブレント・ブァンムールが追い込むが、マッズ・ウルスシュミット(Israel Start-Up Nation)がそのままゴール!

まさか、集団がスプリントをあきらめるとは思わなかった。

マッズ・ウルスシュミットは、ティレーノ〜アドリアティコ で何度もアタックしており、ついに勝利を掴んだ。

2015世界選手権U23TTを制しており、2020年にTeam Katusha Alpecinに3年在籍したあとに移籍している。5年間のプロ生活で初めの勝利となっている。

集団は、Alpecin-Fenix、UAE Emiratesが主導権を握り、70 kmでDeceuninck-Quick-Step、Total Direct Energie、EOLO-Kometaのサポートもうけたが、Team Jumbo-Vismaが引かなかったのが痛い。

多分、昨日の雨のステージで皆疲れが溜まっていたのもあるのだろう。逃げているメンバーもゴールまで行けるとは思っていなかったはずだ。

マッズ・ウルスシュミットは、Israel Start-Up Nationに2勝目をもたらせた。さあ、明日はタイムトライヤルだ。誰が勝つのかはもうお分かりですね。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第6ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  WÜRTZ SCHMIDT Mads Israel Start-Up Nation 60 50 3:42:09
2  VAN MOER Brent Lotto Soudal 25 30 ,,
3  VELASCO Simone Gazprom – RusVelo 10 18 ,,
4  BAKELANTS Jan Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   13 ,,
5  OLIVEIRA Nelson Movistar Team   10 ,,
6  LIEPIŅŠ Emīls Trek – Segafredo   7 0:25
7  MERLIER Tim Alpecin-Fenix   4 1:09
8  BALLERINI Davide Deceuninck – Quick Step   3 ,,
9  VIVIANI Elia Cofidis, Solutions Crédits   2 ,,
10  KANTER Max Team DSM   1 ,,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 10 26:24:59
2 2  VAN AERT Wout Team Jumbo-Visma   1:15
3 3  LANDA Mikel Bahrain – Victorious   3:00
4 4  BERNAL Egan INEOS Grenadiers   3:30
5 5  FABBRO Matteo BORA – hansgrohe   3:54
6 6  WELLENS Tim Lotto Soudal   4:30
7 7  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step   4:42
8 8  BARDET Romain Team DSM   5:03
9 9  NIBALI Vincenzo Trek – Segafredo   5:54
10 10  YATES Simon Team BikeExchange   6:58

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  VAN AERT Wout Team Jumbo-Visma 43
2 2  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 39
3 3  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 35
4 4  HIGUITA Sergio EF Education – Nippo 15
5 5  YATES Simon Team BikeExchange 13
6 6  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 12
7 7  LANDA Mikel Bahrain – Victorious 11
8 8  BALLERINI Davide Deceuninck – Quick Step 11
9 9  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 10
10 10  VAN AVERMAET Greg AG2R Citroën Team 9

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 24
2 3 ▲1  WÜRTZ SCHMIDT Mads Israel Start-Up Nation 20
3 2 ▼1  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 18
4 6 ▲2  BAKELANTS Jan Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 16
5 4 ▼1  YATES Simon Team BikeExchange 15
6 5 ▼1  ALBANESE Vincenzo EOLO-Kometa 13
7 7  BAIS Mattia Androni Giocattoli – Sidermec 12
8 8  BILBAO Pello Bahrain – Victorious 8
9 13 ▲4  VELASCO Simone Gazprom – RusVelo 8
10 9 ▼1  GANNA Filippo INEOS Grenadiers 7

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 26:24:59
2 2  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 3:30
3 3  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 4:42
4 4  FOSS Tobias Team Jumbo-Visma 12:15
5 5  SIVAKOV Pavel INEOS Grenadiers 14:23
6 7 ▲1  HIGUITA Sergio EF Education – Nippo 21:42
7 6 ▼1  CARR Simon EF Education – Nippo 25:41
8 9 ▲1  ALEOTTI Giovanni BORA – hansgrohe 29:31
9 8 ▼1  TESFATSION Natnael Androni Giocattoli – Sidermec 29:49
10 11 ▲1  SIMMONS Quinn Trek – Segafredo 35:43

 

 

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