ラルチャーノインダストリア&ハンディクラフトグランプリ(GP Industria & Artigianato)がイタリアで開催。
ワールドチームが8チーム参戦し、各チームのエース級も来ておりレベルはとても高くなっている。これもレースの中止が相次いだためだ。
- Bahrain – Victorious ミケル・ランダ
- Movistar Team アレハンドロ・バルベルデ
- Trek – Segafredo ヴィチェンツァ・ニバリ、バウケ・モレマ、ジュリオ・チッコーネ
- Team Arkéa Samsic ナイロ・キンタナ
やはり、イタリアのレースということで、トレックの気合が入っている。
チームのリーダー3人を連れてきており、トロフェオ・ライグエーリアに続いてイタリアで勝利を狙っている。
One day race ランチャーノ~ランチャーノ 193.4km
イタリアのトスカーナ州で行われる第43回目のワンデイレース。
レースはラルチャーノの街の周りで、 2つの異なる環状道路で行われる。最初の22.3kmは、大きな高低差もなく4周回する。
次に、27.5キロの距離で4周回する。こちらにはサン・バロント(登坂距離8.6km・平均勾配3.6%)の登りを4回登らないといけない。
ゴールは4回目の登坂を終えて下ってゴールとなる。
3人の逃げ
レース直後から逃げ出したのは3人。だが、放送が始まった時にはすでにマチェイ・ボドナルただ一人となっていた。
あとの二人は18歳と19歳の若者なので登りで切れていったようだ。
- マチェイ・ボドナル(Maciej Bodnar)BORA – hansgrohe
- Guido Draghi(Mg.k Vis VPM)
- Lorenzo Balestra(Beltrami TSA – Tre Colli)
集団から3人が追走に出る。タイム差は、40秒程度。これは追いつくかな。
逃げていた3人も、マチェイ・ボドナルも残り42kmで捕まってしまった。振り出しに戻ってしまう。
今度は、エディ・ダンバーが抜け出しに成功しそうだ。まだ、集団はすぐ後ろ。
エディ・ダンバーのアタックから、先頭集団が出来たがタイム差は8秒から開かない。アレハンドロ・バルベルデもいるし、これは逃がして貰えない逃げだ。
集団は彼らを容赦なく飲み込んでしまう。
下りで4人が逃げ出す。これは決まるか?
しかし、これはメンバーが良すぎて逃がして貰えない。アルケア・サムシックとモビスターが引きまくって捕まえてしまう。ニバリは逃がして貰えない。
クイックステップは集団を縦に長く引き伸ばす。
クイックステップは更に、先頭でペースを上げる。誰を発射するのか?
来た! アタックをかけたのは3番手についていたナイロ・キンタナだ。
キンタナは、マウリ・ファンセヴェナントと共に後続を引き離しにかかる。
おっと、ミケル・ランダとバウケ・モレマが追いついてきた。これで4人だ。
- ナイロ・キンタナ
- マウリ・ファンセヴェナント
- ミケル・ランダ
- バウケ・モレマ
下りになって、エディ・ダンバーやニバリが追走集団を作って前を追う。15秒だが追いつくか?
下りになっても4人は全く衰えない。もう、この中から優勝が決まる。
後方から、ニバリが追い上げてきた。これは速くスプリントをしないと追いつかれるぞ。
最後は、4人での決着となったがスプリント力のあるマウリ・ファンセヴェナントが勝利だ!
なんと、ネオプロのマウリ・ファンセヴェナントが初優勝。ツアー・オブ・プロヴァンスの登りでジュリアン・アラフィリップをアシストし、総合8位。
トロフェオ・ライグエーリアでは3位。そして、ついに初優勝を飾ってしまった。まだ21歳の若者だ。いつかは勝利するとは思っていたが、こんなに早く勝利するなんて。
しかも、ビックネームに囲まれての勝利は凄すぎる。クイックステップは、新たな総合エース候補が誕生したのではないかな。
もう、自転車の世界でベテランだからと言って通用する時代は終わってしまったのかもしれない。名前だけでは勝てなくなってきたと言っても良い。
リザルト
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | VANSEVENANT Mauri | Deceuninck – Quick Step | 4:26:26 |
2 | MOLLEMA Bauke | Trek – Segafredo | ,, |
3 | LANDA Mikel | Bahrain – Victorious | ,, |
4 | QUINTANA Nairo | Team Arkéa Samsic | ,, |
5 | SCHELLING Ide | BORA – hansgrohe | 0:03 |
6 | BRAMBILLA Gianluca | Trek – Segafredo | 0:04 |
7 | RODRIGUEZ Carlos | INEOS Grenadiers | 0:11 |
8 | VALVERDE Alejandro | Movistar Team | 0:16 |
9 | DUNBAR Eddie | INEOS Grenadiers | ,, |
10 | NIBALI Vincenzo | Trek – Segafredo | ,, |
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