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ジロ・デ・イタリア第8ステージ 山岳ステージの前に逃げ切り~

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Photo credit: gianfranco.vitolo on VisualHunt.com
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ジロの第1週は長い。ようやく第8ステージを迎えるが、この日も登りゴールが待っており総合勢は気が抜けない。

特に、マリアローザのアッティラ・ヴァルテル(Groupama-FDJ)のリードは2位のレムコまで11秒しかない。

明日の第9ステージも登りゴールなので、総合の争いは最後の3kmに絞られるだろう。

 

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第8ステージ フォッジア〜グアルディア・サンフラモンディ 170㎞

photo Tiz-cyclingストリーミングより

 

スタートは、ジロのツアーの最南端であるフォッジアから行われる。この南イタリアの都市は、これまで36回訪れており、最近では1999年に行われた。

 

第8ステージ photo giroditalia

 

集団は、マテーゼ州立公園の丘を目指し内陸に向かう。途中2箇所の丘を越えないといけないが山岳ポイントの分類はない。3級山岳といってもいいような気もするけど。

1回目のスプリントポイントは、またも登りの途中にある。これは逃げが奪っていくはず。

スタートから120kmの2級山岳ボッカ・デッラ・セルヴァは登坂距離は18.9kmと長いが、勾配が4.9%とそれほどきつくはない。ただ、総合勢はここで遅れると下りで頑張って追いつかないいけなくなる。

 

4級山岳 photo giroditalia

40kmの長い下りが終わると、2回目のスプリントポイントを経て3kmの登りゴールに向かう。最大勾配11%を含む前半は、平均7.9%とキツイ。

ここで遅れると一気にタイム差がついてしまいそうだ。ただ、ゴール前は緩やかになっているでマリアローザのアッティラ・ヴァルテル(Groupama-FDJ)がついて行けるかが今日のポイントになりそうだ。

レムコはひたすら、ベルナルをマークだろう。

 

スタート前

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

さあ、今日レムコは、マリアローザを獲得するのだろうか?。 それとも明日?

 

 

気温19度。晴れ。第8ステージスタートでの4賞は

  • マリア・ローザ(総合) アッティラ・ヴァルテル(Groupama-FDJ)
  • マリア・チクラミーノ(ポイント賞)  カレブ・ユアン(Lotto Soudal)
  • マリア・アッズーラ(山岳賞) ジーノ・マーダー (Bahrain – Victorious)
  • マリア・ビアンカ(新人賞) レムコ・エヴェネプール(Deceuninck-Quick-Step)

 

今日は、レムコは隣のBardiani-CSF-Faizanèの選手と少し笑顔で話していた。

 

ずっとアタック合戦

今日も、リアルスタートからすぐにアタックがかかる。

 

132.HERMANS Quinten(クインテン・ハーマンズ)が少し、抜けていたけど誰も来てくれないので一旦集団に戻る。

 

集団から少し抜けてきた。これは見送りになるかな。総合で関係ないライダーばかりなら決まるけど、どうかな。まだ人数が多い。

 

人数が多すぎる。これはまだ決まりそうもない。

 

サガンも先頭で引きまくるが~。だめだ、後ろからクイックステップが吸収した。

 

今度はイネオスが先頭を引く。横風があるので分断を狙っているのか?

 

新城幸也も全開で前を引くけど集団の先頭からアタックをかけても決まらない。

 

今日はカレブ・ユアンの牽引がいらないトーマス・デヘントにルーベン・ゲレイロ、クインテン・ハーマンズが3人で抜け出すがこれも決まらない。

もう、いい加減きめさせてやれっていう感じだ。

 

これはどうかな~。プロチームだけならば、逃がしてくれるだろうけど、危険な選手が入ると絶対にチェックがはいる。

 

勾配がきつくないので、集団は伸びているけど逃げ切れるスピードではない。何人も逃げようとするけど決まらない。そろそろ頂上だし。

 

丘の頂上のトンネルを抜け出てきたのは、二人。山岳賞ジャージが動いた。だけど、下りだからどうかな。

  • 42.  Samuele Battistella(サムエーレ・バティステッラ)Astana-Premier Tech
  • 55.マリア・アッズーラ(山岳賞) ジーノ・マーダー (Bahrain – Victorious)

 

二人はあっという間につかまる。集団も下りなのですぐに追いついてくる。

 

逃げは9人

今度こそ、きまったかな~。ここまでの平均スピードは46.1km/h。登りがあったことを考えるとメチャクチャ速い!

 

ヴィクトール・カンペナールツが前の逃げに追いつこうと集団からアタックをかけている。あと14秒だ。

 

なんとか決まった逃げは8人。後ろからヴィクトール・カンペナールツがおいつけば9人となる。

 

 

ヴィクトール・カンペナールツも追いついて逃げは9人となる。逃げには、昨日ゴール前でロングスプリントをかけたフェルナンド・ガビリアもいる。ちょっと驚きだ。

  • 15. GOUGEARD Alexis(アレクシー・グジャール)AG2R Citroën Team
  • 63.  CARBONI Giovanni(カルボニー・ジョン)Bardiani-CSF-Faizanè
  • 85.  Victor Lafay(ヴィクトル・ラフェ)Cofidis, Solutions Crédits
  • 116.  GAVAZZI Francesco(フランチェス・コガヴァッツィ)EOLO-Kometa
  • 164.  Kobe Goossens(コービー・ホーセンス)Lotto Soudal
  • 174. Nelson Oliveira(ネルソン・オリヴェイラ)Movistar Team
  • 192.  Nikias Arndt(ニキアス・アルント)Team DSM
  • 202.  Victor Campenaerts(ヴィクトール・カンペナールツ)Team Qhubeka ASSOS
  • 225.  Fernando Gaviria(フェルナンド・ガビリア)UAE-Team Emirates

 

逃げには、ツール・ド・ロマンディで山岳賞となったコービー・ホーセンス(Lotto Soudal)もいる。逃げのスペシャリストとなりつつある。今日も2級頂上を狙うかな?

 

集団はFDJが引いている。残り90kmでタイム差は5分10秒まで広がった。ただ、逃げているメンバーで最も良いタイムは、15分9秒遅れのネルソン・オリヴェイラなので問題はない。

 

エガン・ベルナルは最後の登りでアタックをかけてくるかな。かけないとなると背中の調子が悪いとしか思えないけど。まあ、明日も山岳だからおとなしくしておくかな。

 

1回目のスプリントポイント

フェルナンド・ガビリアの目的は、スプリントポイントだったのか。これで目的は達成したので登りは無理しないだろう。

2番手はアレクシー・グジャール AG2R Citroën Team。

ただ、中間スプリントポイントは12ポイントしかない。カレブ・ユアンがこのステージの途中でリタイヤしたので、順位が一つ上がってガビリアは6位になった。

 

2級山岳ボッカ・デッラ・セルヴァ

なんと、フェルナンド・ガビリアはまだ残っている。これは2回目のスプリントポイントも取りに行くつもりだ。次もとれば66ポイントで4位に浮上する。問題は山を越えられるかだ。

 

残り61kmで7分28秒。頂上まで長いのでタイム差は少し縮まるかもしれない。だが、ここで縮まらなければ逃げ切りもあるかもしれない。

 

フェルナンド・ガビリアは、アレクシー・グジャール AG2R Citroën Teamに何か言っている。俺がスプリントポイント狙ってんだから、邪魔すんじゃねえと言っているような。

 

フィリッポ・ガンナは集団後方。リアのタイヤを映していたがパンクしているような。

 

レムコ・エヴェネプールはしっかりとイネオスの後ろにいる。まだまだFDJが先頭だ。

 

ディラン・フルーネウェーヘンや、ティム・メルリエが切れて行く中、サガンは集団最後尾で粘っている。そろそろ頂上なので遅れても下りで追いつくだろう。

 

2級山岳を通過。トッブは、コービー・ホーセンス Lotto Soudal。2位は、ニキアス・アルント Team DSM。

 

集団は6分遅れで2級山岳を通過。マアリローザは先頭にいる。ここからは40kmの下りだ。

 

なんと、フェルナンド・ガビリアが落車。なんとか立ち上がって走り出したが、これは無理をしないほうが良いかもしれない。

 

ガビリアは必死で追うがタイム差が開き始めた。右手を主にケガをしている。打撲もあるし、これは追いつかないだろう。

 

フェルナンド・ガビリアは、サポートカーに捕まって治療してもらう。無理をすることない。

 

おーっ、前の8人はすこしペースを落として待ってくれていた。サポートカーの隊列を使ってガビリアは復帰。

 

ガビリアは、肩、足、腕と血だらけだ。これはなんとかスプリントポイントを取らしてあげたい。

 

ヴィクトール・カンペナールツが残り19kmでアタックだ。これは逃げ切りを狙っているが、すぐに捕まってしまう。この中からステージ優勝が出るのでそろそろ逃げ切りを皆狙っている。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、残り16.9kmでもアタックをかけるが、これも不発。

 

集団は6分後ろで市街地を通過。最後の4級山岳で勝負だ。

 

残り12.8kmでアレクシー・グジャール AG2R Citroën Teamがアタック。これは決まり少し差が開くが、すぐに捕まる。

 

今度は、フェルナンド・ガビリアがアタックだ。

 

 

これにヴィクトール・カンペナールツがくらいつく。

 

ネルソン・オリヴェイラもアタック!

 

ヴィクトール・カンペナールツがまたもアタック。二人で少し抜け出した。だが、登りが待っているのでもっとリードしないといけない。

 

4級山岳

集団は、ISNが先頭を引いている。

 

二人は5kmのゲートをくぐった。タイム差は10秒だ。

 

カルボニー・ジョン Bardiani-CSF-Faizanèがアタック。ヴィクトール・カンペナールツは、厳しいか。

 

63.  CARBONI Giovanni(カルボニー・ジョン)Bardiani-CSF-Faizanèは、快調に走るがタイム差は6秒しか開かない。

 

 

後ろから、ヴィクトル・ラフェ(Cofidis, Solutions Crédits)が単独で追ってくる。

 

ヴィクトル・ラフェ(Cofidis, Solutions Crédits)は並ぶことなく抜き去る。

 

しかし、カルボニー・ジョンは、追いつかない!

 

ゴールまで1.5kmで6秒差のタイム差。逃げ切れるか?

 

2番手は、116.  GAVAZZI Francesco(フランチェス・コガヴァッツィ)EOLO-Kometaに変わっている。

 

ヴィクトル・ラフェ(Cofidis, Solutions Crédits)は、見事に逃げ切り。グランツール初勝利だ。

ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナの第3ステージでマルク・ソレルに次いで2位となっており、総合4位となったクライマー。

コフィディスがジロで勝利するのは11年ぶり。最後の勝利は2010年。

 

集団は、ジャンニ・モスコンがエガン・ベルナルを引いて4分48秒後にゴール。総合勢の大きな動きは全くなかった。明日の山岳ステージに備えて今日はお休みだ。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第8ステージ

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  LAFAY Victor Cofidis, Solutions Crédits 100 80 4:06:47
2  GAVAZZI Francesco EOLO-Kometa 40 50 0:36
3  ARNDT Nikias Team DSM 20 35 0:37
4  OLIVEIRA Nelson Movistar Team 12 25 0:41
5  CARBONI Giovanni Bardiani-CSF-Faizanè 4 18 0:44
6  GOOSSENS Kobe Lotto Soudal   15 0:58
7  CAMPENAERTS Victor Team Qhubeka ASSOS   12 1:00
8  GOUGEARD Alexis AG2R Citroën Team   10 1:54
9  GAVIRIA Fernando UAE-Team Emirates   8 3:04
10  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step   6 4:48

9人全員が集団から逃げ切り。新城幸也は8分44秒遅れの85位でゴール。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1  VALTER Attila Groupama – FDJ 20 31:10:53
2 2  EVENEPOEL Remco Deceuninck – Quick Step   0:11
3 3  BERNAL Egan INEOS Grenadiers   0:16
4 4  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech   0:24
5 6 ▲1  CARTHY Hugh EF Education – Nippo   0:38
6 7 ▲1  CARUSO Damiano Bahrain – Victorious   0:39
7 8 ▲1  CICCONE Giulio Trek – Segafredo   0:41
8 9 ▲1  MARTIN Dan Israel Start-Up Nation   0:47
9 10 ▲1  YATES Simon Team BikeExchange   0:49
10 5 ▼5  VERVAEKE Louis Alpecin-Fenix   0:50

ルイス・フェルファーク(Alpecin-Fenix)は、ステージ43位で25秒のタイムを失い一気に10位へ。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 2 ▲1  MERLIER Tim Alpecin-Fenix 83
2 3 ▲1  NIZZOLO Giacomo Team Qhubeka ASSOS 76
3 4 ▲1  VIVIANI Elia Cofidis, Solutions Crédits 69
4 5 ▲1  CIMOLAI Davide Israel Start-Up Nation 66
5 6 ▲1  SAGAN Peter BORA – hansgrohe 57
6 7 ▲1  GAVIRIA Fernando UAE-Team Emirates 56
7 8 ▲1  MOSCHETTI Matteo Trek – Segafredo 42
8 9 ▲1  TAGLIANI Filippo Androni Giocattoli – Sidermec 39
9 10 ▲1  FIORELLI Filippo Bardiani-CSF-Faizanè 39
10 11 ▲1  GROENEWEGEN Dylan Team Jumbo-Visma 36

カレブ・ユアンがリタイヤしたので、ティム・メルリエがトップに。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  MÄDER Gino Bahrain – Victorious 26
2 2  BOUCHARD Geoffrey AG2R Citroën Team 18
3    GOOSSENS Kobe Lotto Soudal 18
4 7 ▲3  GAVAZZI Francesco EOLO-Kometa 17
5 3 ▼2  ALBANESE Vincenzo EOLO-Kometa 16
6 4 ▼2  TAARAMÄE Rein Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 13
7 5 ▼2  MOHORIČ Matej Bahrain – Victorious 10
8 6 ▼2  DE MARCHI Alessandro Israel Start-Up Nation 10
9 8 ▼1  PELLAUD Simon Androni Giocattoli – Sidermec 9
10    ARNDT Nikias Team DSM 9

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1  VALTER Attila Groupama – FDJ 31:10:53
2 2  EVENEPOEL Remco Deceuninck – Quick Step 0:11
3 3  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 0:16
4 4  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech 0:24
5 5  MARTÍNEZ Daniel Felipe INEOS Grenadiers 1:06
6 6  FOSS Tobias Team Jumbo-Visma 1:53
7 7  HINDLEY Jai Team DSM 3:40
8 8  MÄDER Gino Bahrain – Victorious 4:44
9 10 ▲1  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 4:49
10 9 ▼1  TEJADA Harold Astana – Premier Tech 5:13

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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