カレブ・ユアンは、ジロ・デ・イタリア2021で2回目のスプリント勝利を飾った。第7ステージではフェルナンド・ガビリアのロングスプリントに反応してまくりあげた。
ゴール手前1.5kmにある12%勾配をこなし、ゴール手前まで緩やかに上がっている難しいコースでの勝利はカレブ・ユアンの進化を示していると言える。忍者走りは得意だけど。
彼が乗るRidley Noah Fast Discは、最新の12速スーパーレコードではなく、11速だ。
カレブ・ユアンは、スプリント勝利するために、特別にカンパから作られているシフターを使っている。
EPSシフターは、一般販売はなくプロチームにサポートを提供しているライダーだけが使える特別なものだ。
Ridley Noah Fast Disc
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PHOTOS BY: JAMES STARTT
カレブ・ユアンが乗るRidley Noah Fast Discは、サイズはカスタムサイズの49cmだと思われる。カレブ・ユアンの身長が169cmで更に低姿勢でのスプリントのためだ。
過去には、ストックXSフレーム(52cm)を使用していた。
バイクに比べてクランクが大きく見えるが、SRMパワーメーターを備えた54/39クランクセットを使用。
ホイールは、昨年はBORA ONEを使用していたが、現在は最新のCampagnolo Bora Ultra WTO60ホイールを使っている。
チューブラーでなくても、それ以外のメリットによってこちらに乗り換えたのだろう。レースでしっかりと結果が出れば本人も納得ですよね。
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PHOTOS BY: JAMES STARTT
空気力学を改善するためにヘッドチューブの前面には溝がある。ステアラーチューブはD字型で、ブレーキとシフトラインの内部ルーティングを可能にする。
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PHOTOS BY: JAMES STARTT
ナンバー1のシールと、カレブ・ユアンの名前がシートチューブを飾る。
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PHOTOS BY: JAMES STARTT
カレブ・ユアンのハンドルセッティングは、2019年のように低いポジションに変更されている。2020年は少しアップライト加減だったけど、やはり低いほうがしっくりくるのか?
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PHOTOS BY: JAMES STARTT
CampagnoloのEPSグループは、ブランドの機械グループと同じ場所、つまり親指とブレーキレバーの後ろにボタンを備えている。
しかし、カレブ・ユアンのサムレバーは他のものとは少し異なっている。
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PHOTOS BY: JAMES STARTT
ユアンのバイクには、拡張された親指レバーがあり、全力疾走しているときに手でドロップを簡単に操作できる。
この新しいスタイルは、Campagnoloがスポンサーとなっているプロのみが利用可能。スプリンターのニーズに基づいて作られたプロ専用と言う訳だ。
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PHOTOS BY: JAMES STARTT
カレブ・ユアンこだわりの、11スピードのCampagnolo Super RecordEPSグループ。性能的には十二分で、ただ27Tが欲しいだけだ。
カレブ・ユアンは、今年全てのグランツール出場を掲げており、ジロも途中でリタイヤする。多分第15ステージのスプリンターステージを終えるとツールに備えて休養となるばすだ。
さらに、ジロでも勝利を積み重ねるかもしれない。
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