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ワウト・ファンアールトがフィリッポ・ガンナ、レムコとのTT対決を回避 世界選手権TTに出ない理由とは?

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Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash
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2022ツール・ド・フランスの個人タイムトライヤルで2度も世界王者のフィリッポ・ガンナを打ち破ったワウト・ファンアールト(Jumbo-Visma)。

第20ステージでは個人ダイムトライヤルで優勝しており、世界選手権個人タイムトライヤルでもガンナとレムコを破って、優勝するのではないかと想像する人も多いことだろう。

誰もが、この3人のハイレベルな戦いを期待していただろうけど、なんとワウト・ファンアールトは世界選手権個人タイムトライヤルに出場しないという。

世界王者になるチャンスを何故、ワウト・ファンアールトは逃してしまうのか?

 

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昨年の世界選手権から

 

ワウト・ファンアールトは9月18日にウロンゴンで開催される世界タイムトライアル選手権に参加しないことが決定した。

ワウト・ファンアールトは、今年5月にはすでに世界選手権タイムトライヤルには参加しないことを公言はしていたのだけど。

ベルギー代表監督のスヴェン・ヴァントーレンハウトは、ワウト・ファンアールトが世界選手権タイムトライヤルに出場しないことについて、以下のように語っている。

 

心の問題なんだ。もし、ワウトがタイムトライアルでスタートすれば、彼の肩にかかるプレッシャーは相当なものになる。

他の人にとっては銀メダルは素晴らしいことかもしれないが、彼にとってはそうでない。

ワウトは、昨年のタイムトライアルの後、数日間、重い気持ちで歩き回った。オーストラリアでは、またそのようなシナリオになるかもしれない。

それは彼のロードレースを犠牲にすることになる。

 

つまり、精神的な問題だということだ。ツールの結果を見ても、ワウトがガンナに勝つ可能性は高くなっている。だが、ロードとTTの両方を狙うとなると種目が違うために調整方法も異なる。

この点、フィリッポ・ガンナは、TTに集中するのでTTバイクでの練習も存分に行うことは間違いない。今回のツールでもワウト・ファンアールトは、ほとんどTTバイクでは練習していなかったと伝えられている。

それでも、勝つのだから、可能性は高いと思うのだけど…..。しかし、仮に銀メダルとなると、またも失望は覆い隠せるものではなくなってしまう。

昨年の苦い経験から、ロードに集中したいという気持ちになっているということだ。

 

レムコ・エヴェネプールとの関係

ベルギーには、レムコ・エヴェネプールもいる。昨年の世界選手権では、レムコ・エヴェネプールがアシストに回り、ワウト・ファンアールトは、不発。

ロードレースに関しては、ベルギー監督によると、ワウト・ファンアールトとレムコ・エヴェネプールが今年もフロントランナーだという。

 

個人的な助っ人を二人に与えたい。ワウトにとって、それは原則的にティシュ・ベノートのことだ。レムコにとっては、それがイヴ・ランパールトルトかもしれない。

選抜に入れば、タイムトライアルにも乗れる。ジャスバー・ストゥイヴェンは、すでにロードレースのチーム内でのポジションを確信している。

 

ロードレースのベルギー代表の最終選考はおそらく8月末に発表される予定だ。

ワウト・ファンアールトにとっては、タイムトライヤル世界一よりも、ロードレース世界一のほうが重要だと考えているようだ。

ワウト・ファンアールトは、銀メダルコレクターから脱却できるのか。

世界選手権ロードでの、ベルギーチームの戦略、どちらがエースを張るのかレースの展開も合わせて注目してみておきたい。

 

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