1月10日は、各国のシクロクロス選手権が行われ、ハンガリー、スペイン、イタリア、ベルギーがストリーミングで生放送されていた。
オランダ選手権は延期となっており、開催出来る日付を探っている。マチュー・ファンデルプールは世界選手権から1週間以内にオランダ選手権がない場合には、そのままロードシーズンに切り替えとなる。
ハンガリーのシクロクロス選手権を見ていたけど、女子は、ブランカ・カタバス(VAS Kata Blanka)がわかるくらい。
あとは、選手の名前が全くわからず知っている選手もいないので、誰が誰だかよくわかんない。
結局、ベルギーのレースだけじっくりと見ることに。
シクロクロスベルギー選手権
コースの作り方が、他の選手権と比べて本格的。流石は本場といった感じだ。協賛のスポンサーも多く、コースは全て、フェンスまたは杭を打って横断幕が張られている。
人工的に作られたブリッジ、階段、シケイン、砂場もあり、全ての要素が合わさっている。テクニックにスピード、パワーも要求される最高峰の選手権に相応しいコースだ。
女子は圧倒的な展開
女子はスタートして、すぐに決まってしまった感じ。下記のツイート動画ではスタートから2分間が見れる。
De vrouwen zijn gestart aan het BK: Kopecky toont zich meteen pic.twitter.com/JiHeUaQedM
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) January 10, 2021
12度目のベルギーチャンピオンに向けて、サンヌ・カントが先頭に立つと彼女を追える選手はいなかった。
さすがは、元世界チャンピオン。ロット・スーダルのロード選手、lotto kopeckyが追うが22秒のタイム差は全く縮まらない。
全く、後続を近づけることなく独走でサンヌ・カントが勝利。
今シーズン、ワールドカップなどでは表彰台にも届かないが、今シーズン1勝目をあげることができた。
国内では無敵の状態がまだまだ続きそうだ。
リザルト
- Sanne Cant (Iko-Crelan) 48’40”
- Lotte Kopecky (Lotto Soudal) +0:22
- Alicia Franck(Proximus-Alphamotorhomes-Doltcini CT)
男子エリート
スタートは、一番インコースにワウト・ファンアールトが並び、隣にエリ・イーゼルビットが並ぶ。
スタートして、2~3分ですでに皆、ジャージは真っ黒に近いくらい汚れている。ワウト・ファンアールトは6番手当たりを走行。
この前の登りで渋滞がおきて、エリ・イーゼルビットとマイケル・ファントーレンハウトがクラッシュしている。
ワウト・ファンアールトは2周目で2位まで上がってくる。先頭はローレンス・スウェーク。
ワウト・ファンアールトが先頭に立ち、二人でパックとなって後続を引き離しにかかっている。エリ・イーゼルビットは脱臼した肘の調子も悪かったのだろう。
しばらく走っていたが、このテクニックが必要なコースで大きく遅れ、序盤の落車のため、リタイヤしている。
ワウト・ファンアールトはローレンス・スウェークも引き離し始めた。初めての息子が生まれたワウトは絶好調のようだ。
3番手はトーン・アールツが単独で追っている。
ワウト・ファンアールトは3周目で、すでに17秒のタイム差を稼ぎ出している。2位にはトーン・アールツが上がってきた。
2位争いは、トーン・アールツとマイケル・ファントーレンハウトに変わっている。
序盤の落車で、かなり離されていたマイケル・ファントーレンハウトが追いついてきた。さすが、今年好調なライダーだけのことはある。
ワウト・ファンアールトは、8周目に入って、2位のトーン・アールツに30秒以上の差をつけて独走。
2位には、砂場でスパートをかけたトーン・アールツがマイケル・ファントーレンハウトを3秒リードして走っている。
結局、ワウト・ファンアールトは後続を近づけることなく、ベルギー選手権を制覇。全く危なげなかった。絶好調といった走りで全くミスもなし。
ワウト・ファンアールトの親指をしゃぶるボーズは、生まれてきた息子のジョルジュを表している。レース前には、キャンピングカーで6泊していたそうだ。
ワウトは、コメントで
私の勝利を息子のジョルジュ、特に妻のサラに捧げたいと思う。9か月間お世話になり、今週は….サラに感謝します。
と述べている。
これで4度目のベルギーチャンピオンとなり、今シーズン3勝目をあげた。
残るレースは2レースのみ。
- 1.23 X2Oトロフェー第6戦 ハンメ(Hamme)
- 1.31 世界選手権オステンド (Oostende)
好調なままシクロクロスを終えそうだ。世界選手権までマチュー・ファンデルプールとの対決はあと2回。どちらが勝つのか注目したい。
2位にはトーン・アールツがマイケル・ファントーレンハウトを突き放して獲得。1周目に先頭を走っていた2020年ベルギーチャンピオンのローレンス・スウィークは4位となっている。
5位には、 Alpecin-Fenixのティム・メルリエが入った。
リザルト
- ワウト・ファンアールト (Team Jumbo-Visma ) 1:04:12
- トーン・アールツ (Baloise Trek Lions) +0:20
- マイケル・ファントーレンハウト (Pauwels Sauzen – Bingoal) 0:41
- ローレンス・スウィーク (Pauwels Sauzen – Bingoal) 1:12
- ティム・メルリエ ( Alpecin-Fenix) 1:56
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