常に歯をむき出しにして走るニルス・ポリッツ。
2024年シーズンBORA-hansgroheからUAE Team Emiratesに加わった。春のクラシックでは大活躍。そして、ツール・ド・フランスでは献身的にタデイ・ポガチャルをアシストする一人だった。
ドイツ国内最高のクラシックマンは、タデイ・ポガチャルについて思っていることがある。「もう十分だ、坊や!」と。
マチュー・ファンデルプールと一緒に練習する人は大変だと言うけれど、タデイ・ポガチャルについても同じようだ。
他のライダーとの違い
Tako kot v vsaki službi, so tudi med kolesarji odnosi zapletena reč. To je pojasnil Nils Politt, ki razkriva, kakšen odnos ima Tadej Pogačar do Remca Evenepoela in Jonasa Vingegaarda. ⚫️https://t.co/6qYac5pYok
— Peloton Slovenija (@PelotonSlo) August 6, 2024
ニルス・ポリッツ自身移籍して春のクラシックで大活躍。
- オンループ・ヘットニュースブラッド 2位
- E3 サクソクラシック 7位
- ロンド・ファン・フラーンデレン 3位
- パリ~ルーベ 4位
また、今年はドイツ選手権個人タイムトライヤルで2連覇を達成しキャリア8勝目もあげている。ティシュ・ベノートと共にクラシック班をリードするエースの一人だ。
ニルス・ポリッツは、12月のトレーニングキャンプでタデイ・ポガチャルがコル・デ・レートでKOMを獲得した時のトレインの一人。この時の様子についてもインタビューで尋ねられている。
あなたは、タデイ・ポガチャルがコル・デ・レートでKOMを取った時のトレインの一人でしたが、あの時の様子については?
とても速いペースで山を登っていったから、このトレーニングの初期にはちょっと速すぎるかもしれないと思っていたんだ。 でも、タデジが『みんな、もっと速く走れるよ』って言ったんだ。
私たちは『いや、無理だ』としか言えなかった。 まるで、彼の脚のギア比がまったく違っていたみたいだった。
スペインでトレーニングしていると、今回のように写真を取られたりするけど危険なことはないの?
ファンの群れから、彼を守らなければならなかったこともあった。 すれ違う人たちがタデイに気づいて声をかけてきたり、タデイとセルフィーを撮りたがるアマチュア選手が追い抜いたりすることもある。
あまりにひどいときは彼を守るし、そういうときは『よし、もう行くぞ、さようなら』って言うんだ。 そうしないと手に負えなくなる。
未来のチームメイトの存在を初めて知ったのはいつ?
2018年のツアー・オブ・スロベニアで初めてタデイのことを知った。 彼はまだ18歳で、Ljubljana Gusto Xaurumという小さなチームで走っていた。
彼が山を駆け上がっていくのを見たんだけど、まだ完全にトレーニングを積んでいなかった。 それでも、自分はこう思った。ワオ、今の彼は誰だ?
2024年、BORAから移籍。新しいチームに見事にフィットし、シーズン中のいくつかの重要なレースでポガチャルの平地で右腕として活躍しましたね。彼についての感想は?
彼の脚を見て、私はいつも自問する。どうしてこんなにパワーがあるんだろう?
ふくらはぎが力強く引き締まったサイクリストは他にもいる。 タデイのふくらはぎはそうではない。 見た目はまったく普通だ。
しかし、彼は精神的に非常に強く、ファイターだ。 挫折にもうまく対処できる。 2023年ツールでは、クールシュヴェルに向かう第17ステージでデンマークのライバル、ヨナス・ヴィンゲゴーに5分半の差をつけられた。
だが、その3日後、タデジはヴォージュの山岳ステージで勝利。 彼は敗者復活を果たしている。 ツールでは負けたが、彼は諦めていなかった。
プロのサイクリストとしてポガカチャルに勝る選手はいると思いますか?
いや、いないと思う。 彼はダウンヒルでも傑出している。 タデイは特別なサイクリング遺伝子を持つ、まさに天賦の才だ。
私自身、彼にはいつも驚かされる……表現するのは難しいが、彼は他の誰よりもギアが1つ多いだけなんだ。
2024年シーズン、ポガチャルは、グランツールで12勝するなど、できる限りの勝利をつかんだ。これについては?
ヨナス・ヴィンゲゴーはツールで2勝している。 しかし、タデイは今年、自分が本当に圧倒的な存在であることを示したかったのだと思う。
ポガチャルはすでにツール・ド・フランスで17勝を挙げており、これはマーク・カヴェンディッシュの半分に相当する。もし彼がこのような年をあと数年続ければ、すぐにでも実現できるだろう。
ニルス・ポリッツは、ツール最多勝更新が彼のキャリアの後半における現実的な目標になると信じている。
ただ、まだ18勝もしないといけない。毎年5勝も出来るとはスプリンターでないので難しいような気もするけど、やってしまうんだろうか。
ニルス・ポリッツのレーススケジュールは、発表されていないが春のクラシックからスタートとなるのでは。2025年シーズンは、 INEOS Grenadiersからヨナタン・ナルバエス、Lotto Dstnyからフロリアン・フェルメルシュも加わる。
UAE Team Emirates XRGは、2025年シーズン最強のクラシックチームとして名乗りを上げそうだ。
コメント
ポガチャルはまだ26歳、
あと10回ツールに出場するとして、そのうち半分が好調でステージ4勝できると仮定すれば20勝はできますね(ガバガバ計算)
まあ、2030年までは間違いなくエースとしてでますよね。6年で18勝か~。タデイ・ポガチャルならば、出来るかな。出来るんでしょうね。やはり歴史を作るライダーなのか。