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2023 ジロ・デ・イタリア第18ステージ ティボー・ピノは何故、前を引き続けたのか?

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Photo credit: Fraintesa.it on VisualHunt
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ジロ・デ・イタリア第18ステージでは、ついに総合勢が動きだした。

だが、その前では逃げがゴールまで続くという面白い展開。ここにもぐりこんだのは第13ステージに続いて、今シーズン引退するティボー・ピノ。

しかも、最後はフィリッポ・ザナとの一騎打ちとなった。ここで、思い出されるのは第13ステージの展開だ。誰もが思っていたはずだが、ティボー・ピノは前を引き続ける。

 

見ていた限り、フィリッポ・ザナが前を引いたのは僅かだったように思える。最後まで前を引き続けてスプリントでまたも破れてしまった。

ゴール後の感想はどうだったのだろうか?

 

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全開の走り

 

上記はゴール前の様子だけど、これだけ前を引いて勝てることは、よほどスプリントに強くないと無理だ。

それでも、前を引き続けたのは総合でのタイム差の関係もあったかもしれない。また、山岳賞ジャージも獲得しているので、良いと思っていたのか。

ティボー・ピノはゴール後の気持ちを語っている。

 

ワレン・バルギルとオレリアン・パレパントルは、私が好きな選手で、努力を惜しまない選手だ。

あまり調子が良くなかったり、強くないライダーも走っていた。彼らは何の疑問も持たずに走ってローテーションを回した。それが私の好きなサイクリングなのだ。

今日はとても楽しかった。スプリントでは、少し後方からスタートしたのが失敗だったかもしれないが、前回よりも後悔は少ない。

今日は特別な一日ではなかったし、勝つためには素晴らしい一日でなければならない。

でも、ザナから離れるには、ちょっと何かが足りなかった。もしもう少し自信があれば、もう少し距離を詰めて発進できたかもしれない。

でももしそうだとしたら……スプリントではやはり負けてしまったが、金曜日よりは少しは悔しさが軽減された。自分の持っている力をすべて出し切った。

もし2日前に、ジロで再びステージ優勝できたと言われたら、信じられなかっただろうね。ステージ優勝を争うことができたのは重要だった。

今日は楽しかったし、自分の一日を誇りに思うことができる。自分を象徴するブルージャージに戻れたし、それにふさわしいと思う。

とはいえ、金曜日には、2つの1級山岳通過と超級山岳もあり、それを激しく守らなければならない。事前ではなく、土曜日の夕方には状況を確認するつもりだ。

明日は、おそらくジロで最も厳しいと思われる大きな山岳ステージがある。私はブルージャージを守るために、そして総合順位を狙うために、それを手に入れた。

あとはうまくリカバリーして、いい結果を出せるかどうかだ。僕のジロは、まだ終わっていないんだ。

 

ティボー・ピノは、逃げに至る過程。そして、逃げが決まってからのメンバーの駆け引きのない走りに満足している。だから、最後に引き続けて負けても、第13ステージほど落胆していない。

山岳賞の表彰式の時には笑顔も見せていた。ティボー・ピノは、ジロの表彰台を狙っていたが、総合7位も立派な成績だ。ただ、第19ステージで山岳賞を守るために前半に力を使うと、最後の超級山岳では大きく遅れることも予想される。

ベン・ヒーリーとのポイント差は、63ポイント。最初の2級と1級を連続して取られると逆転される。

山岳賞を取るか、総合での順位を守るかで走りが変わってくる。ティボー・ピノのジロでの最後の走りに注目だ。

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