マチュー・ファンデルプールは前日のUCIワールドカップ第4戦に続いて、ベルギーのHammeで開催されたDVV Torfeeシリーズのフランドリアンクロスで勝利。
これで、シクロクロスに復帰してから5連勝を飾ることになった。
フランドリアンクロス
コースは、見ての通りシクロクロスにしてはあまり複雑でなくて、自然の地形を利用した高速なコースといった感じだ。
砂場はないけど、階段や障害物などは設置してある。
前日のワールドカップ第4戦では、マチューはUCIルールによりスタート位置が前列から3列目という圧倒的不利な位置だったが、今回は最前列のボールボジションだ。
しかし、スタート前の最前列の選手の気合の入り方が凄まじい!
なんといってもシクロクロスはスタートが重要なのだ。第1カーブに入った順番でその後の順位がほぼ決まってしまうほどコース幅も狭いので選手も必死だ。
全開でダッシュするメンバーで頭一つ抜け出したのは、やはりマチュー・ファンデルプール。
その後ろに、エリ・イーゼルビットがピッタリとマークしている。前日のワールドカップ第4戦でも3秒差でゴールしているのだから、またしても二人の直接対決になるかと思われたが。
だが、以外にもイーゼルビットは番手を落とし、ファンデルプールはベルギーチャンピオンのトーン・アールツに先頭を譲ってしまう。
しかし、1周目のスタートゴール地点で、スピードをやや緩めたトーン・アールツを短いダンシングダッシュでマチュー・ファンデルプールが抜き返す。
だが、トーン・アールツも負けていない。2周目のスタートゴール地点でマチュー・ファンデルプールを再び抜き返した。
トーン・アールツは調子が良さそうにみえたが、先頭をマチュー・ファンデルプールに奪われると、2位グループでローレンス・スウィックと走る。だが、チェーン落ちでコース上で2度も止まってしまい順位を落とし最終的に10位でフニッシュ。
今シーズンは、UCIシクロクロスポイントランキングでも一時1位になっているほど好調なシーズンだが、トラブルで遅れるのは残念だ。
Van der Poel mag voor de vierde keer op rij vieren in Hamme! 🎉 #dvvtrofee #flandriencross #hamme pic.twitter.com/HTFsoMZyqB
— DVV Trofee (@DVVtrofee) November 17, 2019
代わって、2位となって追いかけたのはローレンス・スウィック(Pauwels Sauzen-Bingoal)。かなり頑張ったが、最終的には40秒離されてゴール。
これで、マチューはフランドリアンクロスでの優勝は通算4回目。DVV Torfeeシリーズでもエリ・イーゼルビットに続いて1分54秒差で総合2位と躍進した。
11月から参戦しているマチュー・ファンデルプールの成績だが、以下のように5連勝と好調だ。
- 11/3:Telenet Superprestige, ロッテンボールテ 優勝
- 11/10: UEC ヨーロッパ選手権, Silvelle 優勝
- 11/11: Rectavitシリーズ, ヤールマルクトクロス, Niel 優勝
- 11/16: UCI World Cup, タボール 優勝
- 11/17: DVV Trofee, フランドリアンクロス, Hamme 優勝
- 11/23:Ambiancecross, Wachtebeke
- 11/24: UCI World Cup, コクサイデ
- 11/30:DVV Trofee, Kortrijk
11月24日のUCIワールドカップは、また生中継があるようなので楽しみに見てみたい。
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