逃げを成功させるには、追われるライダーがいないことが条件の一つとなる。
危険なライダー、総合を脅かすライダーは逃げ仲間から敬遠される。マイヨジョーヌとかいたら大変なことだ。今回は総合11位のTotalEnergiesのジョーダン・ジェガットが逃げにいた。
総合10位のベン・オコナーとは4分8秒の差があったので当初は大丈夫だったのだけど。
逃げ仲間から侮辱
Velasco tu touches pas à Jordan, Jégat c’est la France, on manque pas de respect à la légende comme ça… 🤦🏽♂️ #TDF2025 pic.twitter.com/imIwZ2AU2J
— Cycling Legend (@CyclingLegend_) July 26, 2025
上記はXDS Astana Teamのシモーネ・ヴィラスコから戻れと言われているところ。イタリア人とフランス人なので直接の意味は通じてなかっただろう。
シモーネ・ヴィラスコにしてみれば、お前がいるから集団をTeam Jayco AlUlaが引いて追われているんだと言いたいのだ。
ジョーダン・ジェガットのコメント
イタリア語は話せないが、シモーネ・ヴィラスコが言ったことはよく理解できた。最近、自転車競技ではイエローカードの話が多い。彼は自分がイエローカードに値すると言ったと思う。彼は私に言ってはいけないことを言ったんだ。
誰にでも自分の望むことをする権利がある。私たちはみんなスタートナンバーを持っている。何をするのかは自由だ。
だけど、UAE Team Emiratesのティム・ウェレンズは、ヴェラスコにそんなふうに僕に話しかけるなと言ってくれたんだ。
僕はあまり注目されないライダーで、いつも成績も下にいる。それに、ツール・ド・フランスのトップ10は上位10人のライダーだけで決まるんだ。11位は関係ない。
ジョーダン・ジェガットは、2024年にCIC U Nantes Atlantiqueのコンチネンタルチームから移籍。ツール・ド・フランスは昨年に続いて2度目の出場で昨年は総合28位。
26歳のフランス人でプロでの勝利はない。TTはそれほどもないけれど、クライマーで総合力がある。TotalEnergiesのプロチームから総合10位に入るのと11位では全く違う。
世界最大のレースでトップ10なのだ。逃げている選手にしてみれば厄介なライダーだったけれど、トップから30分以上遅れているのだから、問題ないともいえる。
お互いの言い分はもっともだ。ジョーダン・ジェガットは総合10位に浮上し、パリを迎える。
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