2023 ボルタ・ア・カタルーニャ第3ステージ　　2段登りのゴールを制したのはレムコか、ログリッチか?

第2ステージのヴォルター2000への登りゴールでのレムコ・エヴェネプールの強さは凄かった。

ゴール後のインタビューでは

「スプリントを始めるのが早すぎた。そのせいで脚が痛くなり、最後の数メートルで加速することができなかった。

登りでフィーリングが良かった。Bahrain Victoriousは序盤の急勾配で本当に灼熱のペースを走ったが、私の脚はその後うまくペースについていけた。

もっと高いところに進んでも、いい感触が続いていた。そこでは、さらに2つギア重くして走ることもできた。あの高度でああいうことができるのは初めてだ。今日は誰が一番良かったのかわからないけど、最後の1kmでほとんどの仕事をしたのは確かだよ。

このステージは、残りの1週間、そしてジロに向けて、正しいシグナルを与えてくれた。ジロのレベルは今日より高くはないと思う。」

2,000mを越えるステージで、この強さ。ログリッチはリードしており、前に出る必要はない。レムコ・エヴェネプールは、ログリッチの牙城を崩すことが出来るのか、このステージも注目となる。

 

第3ステージ  オロスト – ラ モリナ  180.6 km 

 

第3ステージも山岳。獲得標高は3,998m。ラ モリーナはゴール地点として今や欠かすことのできない場所で、2014年から2019年まで連続してステージフィニッシュとなっている。

最後は2段の登りとなっており、下ってまた登るフニッシュとなっている。果たして、プリモッシュ・ログリッチ、レムコ・エヴェネプール、ジュリオ・チッコーネの三つ巴の決着はどうなるだろうか。

 

1. スプリントポイント　Manlleu
2. スプリントポイント　L’Esquirol
3. 1級山岳　Coll del Coubet 　12.6km・5.5%
4. 超級山岳　Coll de la Creueta 　18.7km・4.9%
5. 1級山岳　ラ モリラ  12.2km・4.4%

 

スタート前

レムコ・エヴェネプールのコメント

今日、私たちは別の困難な段階に直面している。おそらく、1 週間で最も困難なステージだ。だから、私たちは勝つために全力を尽くすつもりだ。私たちには計画がある。

クライミングトレインを実際にテストする初日だ。私たちには強力なチームがある。昨日、Bahrain Victoriousは猛烈なペースですべてのチームを打ち負かしたが、彼らもその犠牲になった。今日はレースをコントロールして、チャンスを得る。

 

さあ、スタートだ。

 

7人の逃げ

リチャル・カラパス、ギヨーム・マルタン、フィリッポ・ザナと各チームのエースが入った逃げが出来ている。

1. シモーネ・ペティッリ　Intermarché – Circus – Wanty
2. ギヨーム・マルタン　Cofidis
3. フィリッポ・ザナ　Team Jayco AlUla
4. リチャル・カラパス　EF Education-EasyPost
5. マキシム・ファンジルス　Lotto-Dstny
6. ニクラス・エイ　Uno-X Pro Cycling Team
7. ジェフェルソン・セペダエルナンデス　Caja Rural – Seguros RGA

 

超級山岳　Coll de la Creueta 　18.7km・4.9%

集団はSoudal – Quick Stepが引く。タイム差は3分48秒。

 

先頭は4人となった。

1. フィリッポ・ザナ　Team Jayco AlUla
2. リチャル・カラパス　EF Education-EasyPost
3. マキシム・ファンジルス　Lotto-Dstny
4. ニクラス・エイ　Uno-X Pro Cycling Team

 

先頭にギヨーム・マルタンが復帰。これで5人に。

 

集団は、Soudal – Quick Stepのピーター・セリーが引き続けている。タイム差2分36秒に。

 

ゲラント・トーマスは集団から切れてしまった。

 

エガン・ベルナルも切れる。まだまだ、復帰途中だ。

 

先頭が割れている。カラパスとフィリッポ・ザナが遅れた。

 

フィリッポ・ザナは完全に遅れたが、カラパスはまだ諦めていない。

 

カラパスは追いついた。先頭は3人に。

1. ギヨーム・マルタン　Cofidis
2. リチャル・カラパス　EF Education-EasyPost
3. マキシム・ファンジルス　Lotto-Dstny

 

先頭は超級山岳を通過。

1. ギヨーム・マルタン　Cofidis
2. マキシム・ファンジルス　Lotto-Dstny
3. リチャル・カラパス　EF Education-EasyPost

 

集団最後尾はIntermarché – Circus – Wantyのルイス・メンチェス。なんとか下りで追いついた。

 

カメラのアングルがいいね。

 

残り25.2kmで1分12秒差に。

 

逃げていたフィリッポ・ザナは集団最後尾にいる。

 

1級山岳　ラ モリラ  12.2km・4.4%

29秒差で最後の山岳に。

 

カラパスが遅れるか。

 

集団はヤン・ヒルトが引く。

 

カラパスが追いつくと、マキシム・ファンジルスがアタックをかける。

 

あららっ、今度はカラパスがアタックだ。

 

これは引き離したか。

 

ギヨーム・マルタンは遅れた。

 

集団は14秒差と迫る。

 

マキシム・ファンジルスがカラパスに追いつく。

 

ギヨーム・マルタンは、集団に吸収だ。

 

ここで、マキシム・ファンジルスがアタック。

 

カラパスは集団に捕まる。

 

残り8.5km。マキシム・ファンジルスの足が止まった。

 

マキシム・ファンジルスは抜かれていく。

 

ヤン・ヒルトが先頭をまだ引いている。

 

リチャル・カラパスは、集団からドロップ。

 

先頭は、イラン・ファンワイルダーに。

 

逃げていたギヨーム・マルタンも集団からドロップ。

 

イラン・ファンワイルダーが外れた瞬間にレムコがアタック!

 

残り4.6kmだが、ここからいくようだ。

 

プリモッシュ・ログリッチだけが反応。

 

後ろはお見合いだ。と言うよりも誰もレムコとログリッチのスピードについていけないのかも。

 

レムコが先頭交代を促すがログリッチは出ない。

 

追走は、アダム・イェーツが引きだす。

 

2段登りの下りに入った。

 

最後の登りだ。

 

集団はかなりの人数がいるが差がない。

 

残り425m。ここまでプリモッシュ・ログリッチは全くひいていない。

 

さあ、レムコが腰をあげた。

 

集団が後ろから迫る。

 

プリモッシュ・ログリッチは、抜けないのか。

 

一気にレムコが引き離す。

 

残り100m。最後のカーブをレムコ先頭で曲がる。

 

レムコ強い!

なんと、プリモッシュ・ログリッチを全く前に出させなかった。4.6kmを一人で引ききって勝ってしまった。

 

これでボーナスタイム10秒を獲得して、プリモッシュ・ログリッチと同タイムとなる。レムコ・エヴェネプールは、UAEツアー総合優勝に続いて、今シーズンの初めてのステージ優勝となった。

本当に強いアルカンシェルだ。

 

リザルト

レムコ・エヴェネプールのコメント

毎日、調子が上がってきていると感じていたし、今日はとても良い脚だった。また、チームメイトにも大きな信頼を寄せていた。今日、彼らはとても強いことを証明してくれた。最初の厳しい登りからできるだけ難しくしたかったが、それが功を奏した。

初日は確かに、座りすぎて失敗してしまった。幸い、今日は自分の速さを改めて証明することができた。唯一の残念は、ジュベナイルジャージで走ったことかな。レインボージャージを着て写真を撮りたかったんだけどね、次回は..。

第3ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞