ロードバイクの情報を発信しています!

2023 クラシック・ブルージュ~デ・パンネ  雨と風で集団は戦闘状態に~

海外情報
Photo credit: Robert GLOD (Bob) on Visualhunt.com
この記事は約16分で読めます。

ベルギーでおこなわれるスプリンターズクラシックのクラシック・ブルージュ~デ・パンネ。Classic Brugge-De Panne(1.UWT)

レースタイトルはスポンサーの関係で毎年のように変わっている。

2017年までは、ブルッヘ〜デパンヌ3日間レースだったが、2018年からワンデーレースに。

  • 2018年 Driedaagse Brugge – De Panne ME (1.HC)
  • 2019年 Driedaagse Brugge-De Panne ME (1.UWT)
  • 2020年 AG Driedaagse Brugge-De Panne ME (1.UWT)
  • 2021年 Oxyclean Classic Brugge-De Panne ME (1.UWT)
  • 2022年 Minerva Classic Brugge-De Panne ME (1.UWT)

2021年までスポンサーだったオキシクリーンに代わって2022年からは、ミネルヴァがレースタイトルに加わっている。

 

過去の優勝者

  • 2022   ティム・メルリエ
  • 2021 サム・ベネット
  • 2020 イヴ・ランバールト
  • 2019 ディラン・フルーネウェーヘン
  • 2018 エリア・ヴィヴィアーニ
  • 2017 フィリップ・ジルベール
  • 2016 リーウ・ウェストラ 
  • 2015 アレクサンダー・クリストフ
  • 2014 ギヨーム・ファンケイルスブルク
  • 2013 シルヴァン・シャヴァネル 
  • 2012 シルヴァン・シャヴァネル 

 

スポンサーリンク

ブルージュ~デパンネ 207.9km

コースプロフィール phito

 

ローカルラップは48キロで、昨年より3キロ長い。3.5周でゴールとなる。

デ パンネのフィニッシュラインから、プロプザランドなどを通り過ぎ、アディンケルケと、デモエレンの干拓地平野に沿ったコースを走る。

高低差は全くなく、間違いなくスプリンターのためのレースだ。

 

注目のライダーは

  •  Soudal – Quick Step ファビオ・ヤコブセン、イヴ・ランパールトルト
  •  Team Jayco AlUla ディラン・フルーネウェーヘン
  •  Movistar Team フェルナンド・ガビリア
  •  Alpecin-Deceuninck ジャスパー・フィリップセン
  •  BORA – hansgrohe サム・ベネット、ダニー・ファンポッペル
  •  EF Education-EasyPost ジュリアス・ファンデンベルフ
  •  UAE Team Emirates フアン・モラノ、パスカル・アッカーマン
  •  Groupama – FDJ アルノー・デマール
  •  Trek – Segafredo エドワード・トゥーンス
  •  Astana Qazaqstan Team マーク・カヴェンディシュ
  •  Jumbo-Visma オラフ・コーイ
  •  Team DSM サム・ウェルスフォード
  •  Bahrain – Victorious ヒィル・バウハウス
  •  Cofidis マキシミリアン・ヴァルシャイド
  •  Intermarché – Circus – Wanty ヘルベン・タイッセン
  •  Team Arkéa Samsic ダニエル・マクレイ
  •  Uno-X Pro Cycling Team ソーレン・ヴァーレンショルト
  •  Israel – Premier Tech ジャコモ・ニッツォーロ
  •  Lotto Dstny カレブ・ユアン
  •  TotalEnergies ジェイソン・テッソン

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

Alpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセンのコメント

戦争を期待している。ファンは楽しいものだ。一緒にいるとなおさらだ。

 

Team Jayco AlUlaのディラン・フルーネウェーヘンのコメント

ここに戻ってくるのはいつでもいいことだ。今日は風が少し違うだろう。それは切り替えだ。スプリンターとして、決勝までのんびりしたいことがよくあるが、今日は難しいだろう。我々は本当に軌道に乗ろうとしている。

 

Soudal – Quick Stepのファビオ・ヤコブセンのコメント

私は常にパフォーマンスを発揮したい。この春は、今日とシュヘルデプライスの2回チャンスがある。僕は風の中で生まれたから、寒さにも耐えられるし、雨も気にならないよ。

 

先頭には一流スプリンターがずらり。左からマーク・カヴェンディシュ、ファビオ・ヤコブセン、パスカル・アッカーマン、サム・ベネット。

 

7人の逃げ

7人が逃げている。

  1. ヨナス・ルッチ EF Education-EasyPost
  2. マティス・ルベール Team Arkéa Samsic
  3. ルイス・ベンディクセン Uno-X Pro Cycling Team
  4. イェンス・レインダース Israel – Premier Tech
  5. ミラン・フレティン Team Flanders – Baloise
  6. ヨハン・ミーンズ Bingoal  WB
  7. ルイス・ブロウ  Bingoal  WB

 

ファン攻撃で、集団はバラバラになっている。

 

先頭はこの動きで追走に吸収されてしまう。

 

先頭集団は34人と膨らんだ。

 

猛烈な風で、みんな前に出たくない。前に出ろよと言っている。

 

残り82.6kmでメイン集団に45秒差。

 

ジャスパー・フィリップセンは、先頭でもガシガシと踏み込んで更に前にグループを作ろうとしている。

 

こちらはメイン集団。前に乗れなかったチームは

  • Movistar Team
  • UAE Team Emirates
  • TotalEnergies
  • Groupama – FDJ
  • Astana Qazaqstan Team
  • Intermarché – Circus – Wanty
  • Bingoal  WB

 

残り76.5kmで38秒差なので、まあ追いつくだろう。その代わりアシスト陣はいなくなりそう。

 

先頭集団のスプリンターは

  • ジャスパー・フィリップセン Alpecin-Deceuninck
  • カレブ・ユアン Lotto-Dstny
  • ダニー・ファンポッペル BORA-hansgrohe
  • エドワード・トゥーンス Trek-Segafredo
  • マキシミリアン・ヴァルシャイド Cofidis

 

24秒差。メイン集団もそれほど人数は多くない。

 

集団は残り68kmで再び合体。

 

再び、Alpecin-Deceuninckの攻撃だ。

 

細い道でAlpecin-Deceuninckが引きのばす。ジョナス・リカールトがジャスパー・フィリップセンを引いて集団を引きのばす。

 

今度は、UAE Team Emiratesのパスカル・アッカーマンも入っている。

 

ジャスパー・フィリップセンは攻撃を止めない。スプリンターの姿ではない。

 

Lotto-Dstnyのカレブ・ユアンが切れてしまった。

 

完全に集団は分断。今度はファビオ・ヤコブセンも入っている。

 

後ろは、22秒離された。

 

先頭は20人。スプリンターは

  • ジャスパー・フィリップセン Alpecin-Deceuninck
  • ディラン・フルーネウェーヘン Team Jayco AlUla
  • フアン・モラノ UAE Team Emirates
  • パスカル・アッカーマン UAE Team Emirates
  • アルノー・デマール Groupama – FDJ
  • エドワード・トゥーンス Trek-Segafredo
  • オラフ・コーイ Jumbo-Visma
  • ファビオ・ヤコブセン Soudal – Quick Step
  • シモーネ・コンソンニ Cofidis

 

Soudal – Quick Stepは、4人揃えている。完璧だ。

  • イヴ・ランパールト
  • ファビオ・ヤコブセン
  • ベルト・ファンレルベルフ
  • ダヴィデ・バッレリーニ

 

残り1周

後続に35秒差をつけて先頭が通過。

 

先頭付近で走っていたTeam Arkéa Samsicのルーカ・モッツァートが落車。

 

だが、すぐに走りだす。

 

先頭グループにいたGroupama – FDJのブラム・ウェルテンはパンク。後ろの集団に捕まってしまう。

 

先頭はSoudal – Quick Stepがメインで引く。すでにタイム差は1分を越えた。勝ち逃げとなりそうだ。

 

一人のディラン・フルーネウェーヘンは、最後尾で走っている。スプリントになるとただ乗りしないといけない。

 

イヴ・ランパールトが全開で引いていて、タイム差は1分26秒まで開いた。

 

あっと、ジャスパー・フィリップセンがパンク。ピンチだ。

 

続いて、UAE Team Emiratesのフアン・モラノもパンク。

 

ジャスパー・フィリップセンは、30秒差を一気に追いついてきた。凄い足だ。

 

今度は、EF Education-EasyPostのジュリアン・ファンデンベルフがパンク。

 

先頭は18人。すでにタイム差は1分59秒まで広がっており、この中から勝者が出るのは間違いない。

 

BORA-hansgroheの、ヨナス・コッホがパンク。

 

先頭では、ディラン・フルーネウェーヘンが前を引いている。調子は良いみたいだ。

 

パンクしていた、ヨナス・コッホは追いついている。

 

イヴ・ランパールトがバイク交換して、すぐに集団を追う。

 

イブ・ランパールトは、もう先頭を引いている。

 

なんと、UAE Team Emiratesのパスカル・アッカーマンが切れた。これはUAE Team Emiratesはフアン・モラノで勝負だ。

 

残り15.8kmでジャスパー・フィリップセンがアタック!

 

ジャスパー・フィリップセンのアタックで、先頭が3人に。

 

さらに後ろからLotto-Dstnyのフレデリック・フリソンがおいついた。

  1. ジャスパー・フィリップセン Alpecin-Deceuninck
  2. オラフ・コーイ Jumbo-Visma
  3. イブ・ランパールト Soudal – Quick Step
  4. フレデリック・フリソン Lotto-Dstny

 

イブ・ランパールトはどうするのだろう。ファビオ・ヤコブセンのために、ここは引かないのか。

 

Soudal – Quick Stepがひかないので、追走は、見送りしそうだ。

 

集団はSoudal – Quick Stepが引き始めた。追いつけばファビオ・ヤコブセンで勝負だ。残り10kmで27秒離れている。

 

やはり、イブ・ランパールトは前を引かない。まあ、後ろにファビオ・ヤコブセンがいるので当然だ。

 

残り7.4km。Soudal – Quick Stepの猛烈な引きでGroupama – FDJのアルノー・デマールが切れる。

 

続いて、UAE Team Emiratesのフアン・モラノ、Team Jayco AlUlaのディラン・フルーネウェーヘンも切れる。

 

フアン・モラノは追いついたがディラン・フルーネウェーヘンは微妙に追いつかない。

 

残り5.9km。アルノー・デマールが集団復帰を試みる。追いつかないと勝負にならない。

 

残り5.2km。4人は20秒差をつける。

 

ダヴィデ・バッレリーニが必死で引くがタイム差が縮まらない。

 

アルノー・デマールとディラン・フルーネウェーヘンが一緒になった。後ろはベルト・ファンレルベルフ。当然前に出ない。

 

残り3.6kmで22秒差とタイム差が開く。追走を手助けするチームはいない。

 

ディラン・フルーネウェーヘンとアルノー・デマールは追いつかないか。

 

残り2.1km。タイム差は21秒あり、ほぼ逃げ切り決定だ。こうなるとオラフ・コーイとジャスパー・フィリップセンの戦いとなる。

あとは、イブ・ランパールトのスパートをどうしのぐかだ。

 

残り1.4km。オラフ・コーイは、後ろからスパートするはずの、フレデリック・フリソンとイブ・ランパールトを警戒。

 

残り1.1km。この4人で決まりなので牽制が始まるか。

 

いや、フレデリック・フリソンがスパートだ。

 

だが、簡単にジャスパー・フィリップセンに張り付かれてしまう。

 

ゴール前まで、フレデリック・フリソンが引く展開。

 

フレデリック・フリソンが最初にスプリントを開始。

 

フレデリック・フリソンは早掛けするしかない。

 

右側から、イブ・ランパールトがアタックだ。

 

イブ・ランパールトが前にでる。

 

  

だが、ジャスパー・フィリップセンがイブ・ランパールトを捕らえた。

 

オラフ・コーイと共にゴールでハンドルを投げる!

 

勝ったのはジャスパー・フィリップセンだ!

 

オラフ・コーイを寄せ付けずに、ジャスパー・フィリップセンが先着。今日は戦争になると言っていたが、ジャスパー・フィリップセン自身が戦争を巻き起こしていた。

スプリントだけでなく、自ら攻撃して勝つという今日は一番強いライダーだった。結局、スプリンターのためのレースではなくなり、雨と風を制する強いライダーが勝ったことになる。

これで、ジャスパー・フィリップセンは今シーズン3勝目となった。

 

スポンサーリンク

リザルト

ジャスパー・フィリップセンのコメント

今日はとても強いチームだったと思う。あのような走りができたことを誇りに思う。それが報われたことは、もちろんとても嬉しいことだ。

最後は、4人でスプリント勝負をすることになりましたね。

今朝は、普通の集団スプリントにはならないと思っていたんだ。それでも決勝では気分が良かったし、レースをしたい気分だった。

 

2位のオラフ・コーイのコメント

優勝できなかったら、他にもたくさんのシナリオが頭をよぎる。決勝では、あまり悪いことはしていないんだ。最初のデ・モーレンを通過する直前でパンクしてしまい、もうダメだと思った。その後、なんとか復活して、それからは常にいいポジションにいたよ。

私には、最終戦に生き残るための脚力があった。ジャスパーがとても強かったのは見ての通りだし、僕には捕まえるための正しいホイールがあった。

スプリントでは、それを乗り越えることができなかった。優勝したかったが、次のレースへの自信になった。それでも悔しい。でも、いいレースができたということで、次につなげたいと思う。

 

3位のイブ・ランパールトのコメント

このレースで勝つのはとても難しい。終盤、彼らは僕がレイトアタックをしたいことをわかっていた。だからスプリントの方がいいんじゃないかと思ったんだ。

みんなもすでに多くのことを捧げていたからね。私のスプリントはかなり良かった。彼らはかなり遅れて私の上に来た。結局、十分ではなかった。

チームで総合的に走ったのに、勝てなかったのは残念だ。トップフォームに近づいているので、それを長く維持できればと思う。

 

Rnk Rider Team UCI Time
1
 PHILIPSEN Jasper
Alpecin-Deceuninck 300 4:38:52
2
 KOOIJ Olav
Jumbo-Visma 250 ,,
3
 LAMPAERT Yves
Soudal – Quick Step 215 ,,
4
 FRISON Frederik
Lotto Dstny 175 0:01
5
 JAKOBSEN Fabio
Soudal – Quick Step 120 0:21
6
 RICKAERT Jonas
Alpecin-Deceuninck 115 ,,
7
 BEULLENS Cedric
Lotto Dstny 95 ,,
8
 FREDHEIM Stian
Uno-X Pro Cycling Team 75 ,,
9
 MOLANO Juan Sebastián
UAE Team Emirates 60 ,,
10
 VAN DEN BERG Marijn
EF Education-EasyPost 50 ,,
11
 BALLERINI Davide
Soudal – Quick Step 40 0:31
12
 VAN LERBERGHE Bert
Soudal – Quick Step 35 0:33
13
 GROENEWEGEN Dylan
Team Jayco AlUla 30 ,,
14
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ 25 ,,
15
 THEUNS Edward
Trek – Segafredo 20 1:06
16
 KOCH Jonas
BORA – hansgrohe 20 ,,
17
 ACKERMANN Pascal
UAE Team Emirates 20 3:20
18
 WELSFORD Sam
Team DSM 20 3:49
19
 NORSGAARD Mathias
Movistar Team 20 ,,
20
 DRIZNERS Jarrad
Lotto Dstny 20 ,,
21
 PLANCKAERT Edward
Alpecin-Deceuninck 12 ,,
22
 VAN DIJKE Tim
Jumbo-Visma 12 ,,
23
 JACOBS Johan
Movistar Team 12 ,,
24
 PENHOËT Paul
Groupama – FDJ 12 4:53
25
 TAMINIAUX Lionel
Alpecin-Deceuninck 12 ,,
26
 VAN POPPEL Danny
BORA – hansgrohe 12 ,,
27
 THIJSSEN Gerben
Intermarché – Circus – Wanty 12 ,,
28
 ZABEL Rick
Israel – Premier Tech 12 ,,
29
 GUDMESTAD Tord
Uno-X Pro Cycling Team 12 ,,
30
 VAN ASBROECK Tom
Israel – Premier Tech 12 ,,
こちらはハイライト動画

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました