国立バイオテクノロジー情報センターは、プロのサイクリストから採取した髪のサンプルからチザニジンを発見した。
ただ、どのチームでどのライダーであるかということはわかっていない。7人の髪の毛を採取し、そのうちの3人から検出されたという。
この薬の使用は世界アンチ・ドーピング機関(WADA)によって禁止されていないが、一時的な使用許可を通じてのみ治療目的で入手することが出来る。
すぐにドーピングをしていたとは言えないけれど、疑惑の残りそうな報告だ。
微量で効果はわからない
医学出版物は、チザニジンが筋弛緩薬として使用される薬であると説明している。
使用すると、筋肉にリラックス効果があり、回復が早く、睡眠が楽になり、けいれんを軽減することができる。これは、SirdaludおよびZanaflexブランドによって提供される。
日本でも、製剤として使われており、検索すると錠剤の薬の画像がいくらでも出てくる。
フランスの公衆衛生機関は、研究室で毛髪サンプルを検査するように要求。彼らは、国際的なサイクリストから収集されたこれらのサンプルをチザニジンについてテストすることを望んでいた。
それは、チームの医師の部屋でチザニジンの箱が多数見つかったという疑いに基づいている。
調査の結果、チザニジンは実際に3人のライダー(7人のサンプルのうち)で発見されたことが明らかになった。3つの陽性サンプルにおけるこの薬剤の濃度は、ミリグラムあたり1.1、3.7、および11.1ピコグラム。
研究者にとって、チザンディンが人間の髪の毛に組み込まれていることが証明されたのは初めてのこと。
しかし、結果によれば、データに基づいて、何回の服用が行われ、どのくらいの頻度で薬が投与または服用されたかを解釈することはできない。これについてはほとんど研究が行われていないからだ。
ただ、毎日レースをすると筋肉が火照って寝れないこともある。回復を助けるには睡眠が一番だ。これを助けたのではないかと思われている。
情報では、特定のチームや収集日についての言はない。ただ、思い出したいのは、ジャック・ヘイグがリタイヤした後に、Bahrain Victoriousがマルセイユの検察官と、公衆衛生と犯罪と戦うフランスのユニットであるOCLAESPによって、警察に捜査されていたこと。
襲撃中、ライダーとスタッフのホテルの部屋が捜索され、所持品を放棄しなければならなかった人もいた。
フランスの検察官はまた、ドーピング疑惑に関する予備調査を開始。調査は、医療目的なしで、アスリートによる禁止物質または禁止された物質または方法の購入、輸送、および所持に焦点を合わせていた。
ただ、ドーピングテストは常時行われており、不正があるようには思えない。
昨年も、ナイロ・キンタナがドーピングを疑われたが、少しパフォーマンスが良いと疑われてしまう。
この事件の周りは静かだったが、この報告により再燃しそうな感じだ。
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