ツール・ド・フランスは初日の落車で多くの選手がスタートできなかった。しかも骨折したまま走っている選手も多数。
昨日の雨から、一転して今日は晴れだったので選手もホッとしたことだろう。暑いけど。しかもいきなりの山岳ステージだ。
今年も素晴らしいドラマが待っていようとは。
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2日目にして山岳ステージ。しかも1級山岳が2つも連続であるというのは厳しい。昨日の落車で痛めている選手にはとても辛い日となりそうだ。
一つ目は、1級山岳ラ・コルミアーヌ。いきなり17.1kmの登坂で平均勾配6.1%の坂を登らないといけない。
2020パリ~ニース第7ステージで登場した登りだ。ここではナイロ・キンタナが強烈なアタックで独走。この時のキンタナは強かった。ツールでも見たいけど7月の交通事故で膝がねえ~。
2つ目の1級山岳はテュリーニ峠。登坂距離15.3kmに平均勾配は7.2%。スプリンターでこの坂を上がるはキツイだろうなあ~。
ゴールまでに2級山岳にあと一つ丘があるのでスプリンターが戻ってくるのは厳しいかもしれない。総合勢がバチバチ動き出したらたまったもんじゃないでしょうね。
スタート前から
リアルスタートが始まるまでに、ティージェイ・バーガーデレン(EF Pro Cycling)が何故かバイク交換。ブレーキを気にしていたような。
スタートするとすぐにダヴィ・ゴデュが遅れる。第1ステージの落車で仙骨を強打しており、ドクターカーにエアーサロンパスをスプレーして貰っていた。なんとか集団復帰。
最初のスプリントポイントをマッテオ・トレンティンに次いで2位で通過したサガンは逃げを継続。登りでも頑張ってついている。
スプリントポイントはないのだけど、なんでついていくのかな。なんとかゴールまでたどり着くために先に行っておく作戦か?
Benoît Cosnefroy(ブノワ・コヌフロワ)が山頂手前でアタック。そんなに早くからアタックしなくてもいいのにと言った感じ。多分サガンとかは迷惑してるはず。
第1ステージでもラスト20kmから単独アタックをかけたが、期待を裏切らない男だ。だが、この期待を裏切らない男は2つ目の1級山岳でサガンよりも速く遅れる。なんでや~。
1級山岳を越えて下りからはワウト・ファンアールトが集団先頭に立って引く。3番手にプリモシュ・ログリッチがいるが腕には包帯がグルグル巻き。まだ クリテリウム・デュ・ドーフィネのケガが治っていない。
2つ目の1級山岳はテュリーニ峠にサガンを先頭に登り始める。タイム差は少し広がって3分。だが、サガンは3キロほどで切れるがまた追いつく。ここから、あと100kmある。
サガンは切れて、5人に落ち着いた感じ。
- 27. Lukas Pöstlberger(ルーカス・ペストルベルガー) BORA-hansgrohe
- 42. Kasper Asgreen(カスパー・アスグリーン) Deceuninck-Quick-Step
- 106. Toms Skujins(トムス・スクインシュ) Trek-Segafredo
- 126. Anthony Perez(アントニー・ペレス) Cofidis
- 194. Michael Gogl(ミカル・ゴル) NTT
なんと、遅れていたブノワ・コヌフロワがサガンを追い抜いて追いついてきた! やるじゃんか。彼も右肘に包帯している。昨日落車してるんですね。
なんと、ブノワ・コヌフロワは次の山岳ポイントもダッシュして2位通過。先ほど早くからアタックしなければ、こちらも取れてたかも。
50秒を切ってから一気にタイム差が縮まった。ついに先頭集団は残り40kmで捕まってしまう。
2級山岳に入りアタックが入るがすぐに吸収。ゴールまで40kmを切ると逃げ切りは難しくなってくる。
24番の Lennard Kämna(レナード・ケムナ)が登りで落車。密集しているから接触もあるだろう。
2級山岳はユンボ・ビズマが先頭を支配したまま何事もなく通過。
マイヨのアレクサンダー・クリストフはすでに12分遅れ。グルペットグループでゴールを目指す。
直前の クリテリウム・デュ・ドーフィネで優勝したダニエル・マルティネスが下りで落車してしまい、必死の追走をしている。ヒューカーシーが前で待っていて集団復帰を試みる。
アレハンドロ・バルベルデが遅れていたが、ネルソン・オリヴェイラが引いて集団復帰。
最後の丘でついにジュリアン・アラフィリップがアタック! だが、マルク・ヒルシ(CCC)にチェックされ二人でいくことに。
その後ろでトム・デュムランが落車してしまう。これでユンボ・ビズマは集団支配を止める。
先頭集団には、さらに後ろからアダム・イェーツが追いついてくる。この三人でゴールを目指すが、マルク・ヒルシの引きが少ない。
下りではジュリアン・アラフィリップが爆走だ。
下りを全開で3人が走る。後ろはイネオスからアスタナが引く展開に。タイム差は15秒前後で推移。ギリギリで逃げ切れるか?
残り200mを切ってもまだスプリントを始めない。見ているほうがハラハラする展開!
もう後ろの集団からはスプリントがかかる距離だ。
最後は、アダム・イェーツを抜いたジュリアン・アラフィリップが追いすがるマルク・ヒルシを破って勝利!
まさかこんなドラマが待っているとは~。
今シーズン、何度アタックをかけても実ることのなかったアラフィリップ。ついに大舞台で成功させた。しかも2年連続でマイヨ・ジョーヌを着用することになるとは。
第3ステージは平坦なのでマイヨキープは間違いない。
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