2026年のジロ・デ・イタリアのコースが発表された。
噂通り個人タイムトライヤルは40.2kmと現代のグランツールではかなりの長い距離となっている。これに顔がほころぶのは間違いなくTTスペシャリストだ。
2026 ジロ・デ・イタリア
簡単に言うとスプリンターにもチャンスがあるジロ。第3週が厳しいので生き残らないとローマでスプリント賞ジャージは獲得できない。
第1ステージ ネセバル~ブルガス 156km

コースプロフィール photo giroditalia
第1ステージからスプリンターにチャンス。マリアローザが獲得できるのだ。
これはスプリンターが集結するはず。カレンダーにチェックマークをいれていることだろう。ただ、最初のステージなので逃げも活発となる。誰が逃げるのかも注目となりそう。
第10ステージ ヴィアレッジョ~マッサ 40.2km

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そして第10ステージは長いタイムトライヤル。これはもう世界最速のタイムトライヤルスペシャリスト、レムコ・エヴェネプールを呼ぶためのものなのは間違いない。
2025 世界選手権個人タイムトライヤルは40.6kmで山岳もあったけれど、レムコはジェイ・ヴァインに1分14秒もの差をつけた。
タデイ・ポガチャルを追い抜いたほどだ。ド平坦だけど、タイム差を稼ぐには十分な距離。参加者はこれから決定していくが、仮にヨナス・ヴィンゲゴーがきても第3週に向けてリードを保って突入することも可能となるはず。
ただ、ヨナス・ヴィンゲゴーもコンデションが抜群ならば、タイムトライヤルも速い。これは面白いことになりそう。
第19ステージ フェルトレ~ピアニ・ディ・ペッツェ 151km

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ドロミテ山脈を貫く鋭歯状のステージ。獲得標高は5,000mに相当し、ジロ・デ・イタリアのロードブックにおいて五つ星の格付けを獲得している。
主役は今年のチマコッピとなったパッソ・ジャウ(9.8km・9.5%)。
チマコッピとは
ジロのコースの中で、その年に最も標高が高い峠に敬意を表す呼称で、1965年から制定されている。チマはイタリア語で峠を意味し、コッピは自転車史上最も偉大なチャンピオンであるイタリア人選手ファウスト・コッピからその名がとられている。
ただ、このステージで総合が決定ではなくて第20ステージとなるかも。
第20ステージ ジェモーナ・デル・フリウーリ~ピアンカヴァッロ 199km

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ジロの勝者は、ピアンカヴァッロ(13km・8%)を2回上るゴールで決まる。
ここまでで大きく差がついていれば問題ないステージからもしれないけれど、思ったほど2026 ジロは山岳が厳しくないかも。
スプリンターにもマリアローザのチャンスがあり、TTスペシャリストにもチャンスがある。登りゴールも7回。誰でも勝利のチャンスのある面白いジロ・デ・イタリアとなりそうだ。
あとは、参加者の顔ぶれとなる。誰が狙ってくるのか。楽しみですね。






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