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2021ツール・ド・フランス第9ステージで復活したゲラント・トーマスは苦悩する

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Photo by Kitera Dent on Unsplash
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ツール第8ステージでプリモッシュ・ログリッチと共に大きく遅れて一緒にゴールしたゲラント・トーマス。

 

プリモッシュ・ログリッチは第9ステージを走ることなくリタイヤしたが、ゲラント・トーマスは第9ステージをスタート。

気が付けば、トーマスはメイン集団の先頭付近に位置していた。更に、リチャル・カラパスのためにメイン集団を引き始めたではないか。

昨日のスローダウンは一体なんだったのだろうか?

だが、逆にこの展開をゲラント・トーマスは苦悩する。

 

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下り坂に苦労する

 

リチャル・カラパスをリードした後、トーマスは9分41秒遅れてゴール。ゴール後のインタビューで次のように答えている。

今日は10倍気分が良かった。誤解を恐れずに言えば、スタートすることを考えて揺れていた。

昨日が、あんなに悪い成績だったので、それを修正したいと思っていた。朝、バスの中でコーヒーを1杯余分に飲んで、もう少し気合を入れたんだと思う。

下り坂では本当に苦労した。自分ではいい感じに差をつけていたのだけど、周りに抜かれていた。

手の感覚がなく、ブレーキの感覚もない状態で、時速60kmで下るのは気持ちのいいものではない。集団の後ろで走れてよかった。

 

結果的にゲラント・トーマスの引きとリチャル・カラパスのアタックは、総合3位にいたアレクセイ・ルチェンコを追い落とすことに成功した。

タデイ・ポガチャルについては、別次元で走っているので別に考えたほうが良いだろう。チームとしてはカラパスのパリでの表彰台を目指す走りに徹することになる。

そうなると復活したゲラント・トーマスの力が必要になるのだけど。

 

続けるべきか

 

ゲラント・トーマスの復活は、自らの苦悩を増加させることになる。ゲラント・トーマスは35分遅れた第8ステージでタオルを投げたかった。

ゲラント・トーマスは東京オリンピックでは英国代表としてロードとタイムトライヤルにも出場する。

ツールの制覇という夢がなくなった今、他の人のために走るというのは気が進まないのは当然だろう。

トーマスは、昨年のジロでボトルを踏んで骨盤骨折してリタイヤしている。35歳という年齢を考えてると今年がツールを狙う最後の年だったかもしれない。

チームとの延長契約は示されておらず、来シーズンはまだ未定だ。キャリアの終盤に入っていることは間違いないので、満足いく走りがしたいのは当然だ。

ゲラント・トーマスは、第9ステージの走りで、彼自身のジレンマをさらに悪化させた。今日の夜か明日、チームと今後について話すことになる。

だが、個人の好みや考えに関係なくチームの意思で決定されるだろう。アシストとしてツールを走り続けるのか難しい問題だ。

 

 

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