エベレストと同じ標高の8,848mを自転車で登るエベレストチャレンジ。同じ区間を往復して、8848m以上の獲得標高を稼ぐチャレンジだ。
アルベルト・コンタドールの記録を破ったのはローナン・マクラフリン(Ronan Mclaughlin)33歳。
彼の乗った軽量化されたS-Works Tarmac SL6 の詳細記事があるので紹介。
特にリア3速しかないのは、ヒルクライマーでは当たり前かもしれないが、通常は見ることがないので興味があった。
S-Works Tarmac SL6
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photo Ronan McLaughlin
サドルが前下がりなのが気になる。登るだけが目的なので、これが彼にとって正解なのだろう。
私はヒルクライムに夢中です。私は好きなだけ行うことはできませんが、タイムトライアルと同じように、バイクでこっけいな技術作業を行う前の数週間が大好きで、あちこちで微妙な進歩を見つけようとしています。
う~ん。完全な軽量化マニアだ。
マクラフリンのいじくり回しにより、1回目と2回目のエベレストライドの間にバイクの重量が7.4kgから6.2kgに減少。
まずその第1がリアの軽量化。
リアシングルも検討
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photo Ronan McLaughlin
3つしかギアがいらないことは、前回のチャレンジしたEPSデータから導きだした。
だが、最初はリアもシングルにしようとしていたから驚き。実際にリアシングルを購入して試している。
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photo Ronan McLaughlin
だが、リアシングルだと、下ってから登る時のギアが足りない。スピードアップが出来ないので、結局、25・28・32Tに落ち着いた。
最も使用したギアは28T。少しだけセンターによるので効率が良いのではとフランクリンは考えたそうだ。
チェーンオイルはSilca
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photo Ronan McLaughlin
TTバイクからセラミックスピードOSPWシステムを移設。
レコード11スピードのチェーンを、Silcaの新しいSuper Secretチェーンルーブに浸すために一晩放置された。
私は汚れたドライブトレインに我慢できないので、このプロセスを少なくとも隔週で行っており、トレーニングの合間にシルカ潤滑油を補充している。
ローナン・マクラフリンが使用しているのは、Silcaから発売されているSuper Secretチェーンルーブだ。
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photo Ronan McLaughlin
彼は最初のライドにはSpecialized Aerofly 2ハンドルバーを使用していたが、40cm 3Tエルゴスムに交換。
下りでは85km/hになり、物凄く怖かったらしいが、使わないバーを切り落とすのに躊躇はなかった。
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photo Ronan McLaughlin
バーテープがないハンドルは、Deda Team Zeroステムとペアに。マイナス17度のステムは、マクラフリンを望みの位置に配置された。
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photo Ronan McLaughlin
ボーナスとして、Campagnolo EPSジャンクションボックスを収容することが出来た。TriRig Omega Xブレーキをバイクのフロント用に購入。これはCampagnolo Recordダイレクトマウントキャリパーよりも12g軽くエアロだ。
リアのブレーキも取り除けば、さらなる軽量化も出来るが下りが14%勾配ではそんなことは出来ない。
前回より、勾配がきつい14%を選択したのも降下時間を減らすためでもある。
ホイール
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photo Ronan McLaughlin
マクラフリンはまた、彼のホイールセットから空力のアドバンテージを求める。
彼は最初のエベレストライドのために友人からShimano Dura-Ace C24アルミニウムホイールのセットを借りた。
だが、今回のチャレンジではより深いカーボンファイバーDura-Ace C35チューブラー選択。
C24は素晴らしかったが、C35を使用した場合、実際には重量が増えず、空気力学もわずかに向上したため、降下に役立ち、上昇時に私を傷つけることはなかった。
マクラフリンは、リアに96psiin、フロントに94psiinのVittoria Corsa Speed 2.0に落ち着く前に、タイヤの選択と圧力に特に注意を払っている。
最終的に選んだのは23mm幅のVittoria Corsa Speed 2.0。
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photo Ronan McLaughlin
私は仕事の後の夕方に、この挑戦の詳細とそれを乗り越えるための最良の方法を考え出そうとして、ロックダウンのほとんどすべてを費やした。
正しいタイヤを見つける為に、実際にMamore Gapに出かけて、さまざまなホイールのさまざまなタイヤの空気圧など、すべてをチェックした。
マクラフリンはスペアホイールにも正しい圧力をマークしたので、サポートチームは、パンクが発生した場合にホイールを交換する前に確認することができている。
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photo Ronan McLaughlin
1日を通して気温が上昇すると、タイヤの空気圧も上昇する。
私は全てのタイヤの空気圧を揃えておいた。パンクが発生した場合は、自転車が交換されるまで修理してから交換し、時間を無駄にしないようにする計画だった。
ウェア類の選択
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photo Ronan McLaughlin
スキンスーツは、Pactimo Ascent Flyte。リアポケット付きのワンピースレーススーツは、快適で軽量。これらの後部ポケットは、「乗車用のサウンドトラックを提供する」電話を運ぶためにのみ使用されていた。
ヘルメットは、前面に調整可能な通気孔を備えたKask Infinity。登りは、ベントを開け、下りは、ベントを閉じ、Flyteスーツをジップアップして降りている。
オーバーシューズは雨のため、位置がずれたので脱ぎ捨てている。
5分改善出来る余地
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photo Ronan McLaughlin
軽量化を行ったバイクの重量は6.2kg。
これまでヒルクライム用のパーツやバイクを紹介してきたが、2018 British Hill Climbチャンピオンのアンドリュー・フレーザーの軽量カスタマイズされたSuperSix EVOは5.4kgだ。
まだ、軽量化の余地は十分に残されている。
当然、サドルやシートポストを変えることも考えたが、300ワットで7時間走るためにサドルは変えられなかった。
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photo Ronan McLaughlin
フロントも予算がなく、ギアを外しただけのCampagnolo 39Tリングを使用。
更なる軽量化は可能だが、1g当たり5000円と言われる予算があるので出来る範囲でしなければいけない。
チャレンジする日も曇り空が良いが、この日は雨が降る時もあった。ホイールなども更に軽量化し、エアロ装備を向上させれば5分のタイム短縮は可能だと思われる。
7時間の壁を破るのも時間とお金の問題かもしれない。
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