2018 British Hill Climbチャンピオンのアンドリュー・フレーザーの軽量カスタマイズされたSuperSix EVOは、わずか5.4kg。
アンドリュー・フレーザーはロードレースは2017年に引退しているが、ヒルクライムレースは続けており、その登坂能力はツール・ド・フランスの一流クライマーと変わらないタイムでアルプスを走る。
現在は常勤弁護士で練習は主に通勤で1日往復60キロ乗っている。
アンドリュー・フレーザー英国ヒルクライムチャンピオン
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アンドリュー・フレーザーは、2019 British Hill Climbチャンピオンシップに向けて、8月の終わりにフランスアルプスに行ってヒルクライム練習。
- 1位 ロマン・バルデ(AG2R La Mondiale)
- 2位 ティボー・ピノ(Groupama – FDJ)
- 3位 ピーター・フォリー(Singha Infinite Cycling Team)
- 4位 ステフェン・クライスヴァイク(Team Jumbo-Visma)
- 5位 ローレンス・テンダム(CCC Team)
- 7位 アダム・イェーツ(Mitchelton-Scott)
- 8位 アンドリュー・フレーザー
上位は全てブロツアー選手でツール・ド・フランスで出した記録。
つまり、ツール・ド・フランスに出場する選手に匹敵するヒルクライム能力を持ったライダーなのだ。
バイク重量がブロ選手は6.8kgでアンドリューのバイクが5.4kgだったとしても驚異的なヒルクライムの能力だといえる。
彼のVo2 Maxを測定した記事があり、ここでも驚くべき数値をたたき出している。
- 年齢:33
- 身長:175cm
- 重さ:62.9kg
- 体脂肪率:5.8%
- テスト時のピーク出力:425ワット(6.75w / kg)
- VO2最大:78.7ml /min / kg
- OBLA:350ワット(5.56w / kg)
- LT :300ワット(4.76w / kg)
- 最大心拍数:194 bpm
Vo2Maxは実に80ml/min/kgでツール・ド・フランスに出場するトップレベルのライダーと同じ数値だ。
彼が速くなったのは、2018年に体重を67キロから4キロ減らして63キロになったことが大きな違いを生んだという。
食事については、人生短いのであまり気にしてないとのこと。
Cannondale SuperSix EVO
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2017年のBritish Hill Climbでは8kgのバイクだったが、2018年にはキャノンデールSupersix Evo Hi Modに乗り換え5.8kg。
今年は更に400g削って5.4kgでナショナルチャンピオンシップにチャンジする。
バイクは、54cm 2019 Cannondale SuperSix EVO Hi-MODフレームセットを中心に構築されている。
アンドリュー・フレーザーは、その優れた剛性と重量比を高く評価。
アンドリューは、Schmolke Roadbar Evo TLOカーボンハンドルバーの上部は電気テープで包むだけ。
これは単にブレーキケーブルを所定の位置に保持するため。ガーミンの標準的なフロントマウントはカーボン製ではないが、重量はわずか26g。
業界がディスクブレーキとエアロチューブに移行する中、キャノンデールの2019 SuperSix EVOは、ヒルクライムバイクの頂点であることが判明した可能性がある。
2020 Cannondale SuperSix EVOではDiskブレーキ仕様しかないからだ。
キャノンデールの25.4mmのシートポストサイズには何百ものオプションはないが、122gのMcfk カーボンシートポストは、ヒルクライムには最適だ。
LifeLineチタンQRシャフトは非常に軽量だが、実際にはそれほど高価ではない。
Wiggleで売っているLifeLine – Professional カーボン/チタンクイックリリース
とは、少し画像が違うだが、50g以下であることは間違いないですね。
C-BEARセラミックボトムブラケットを使用。
SchmolkeのRoadbar Evo TLOカーボンハンドルバーは、高価で超軽量。カーボンバーエンドプラグの仕上げを追加している。
2018年に使用したバイクではバーテープを巻いていたが、こちらは何十グラムか軽量化目指して巻いてないですね。
HUNTのHill Climb SLホイールセットには、Sprint SLハブが装着。アンドリューは、LifeLineチタンQRシャフトと組み合わせる。
重量は995gで体重制限は78kgまで。非常に高い引張強度の40ton 6Kカーボンリムは非常に軽量(280g)で、PillarのハイエンドMegaliteスポークを装着。その重量はわずか3.4g。
気になる値段は日本円で13万円ほどと軽量ホイールの中では各段に安い。
100mmカーボンステムは86gとの非常に軽量。それでもMcfkは100kg未満のライダーのロード、CX、MTBの使用に適していると評価されている。
SRAM Red eTapは、市場で最も軽いグループセットの1つ。
SRAM Red eTapは非常にクリーンなフロントエンドを実現。
フロントは44t Wolf Toothシングルチェーンリング、Rotor Aldhu 3D +クランクセット、Power2Max NGパワーメーターを装着。
最も軽い組み合わせではないが、堅くて信頼性が高く、パワーデータは非常に良質だ。
Cane Creek EEリムブレーキは、美しく軽量で、強力で信じられないほど高価。ナショナルチャンピオンに最適なブレーキだ。
ヒルクライマーには必須のブレーキで重量はDura-Aceの半分にしかない。
HUNTの991gヒルクライムSLホイールセットに、現在廃止されている22mm Crono CSチューブラータイヤ(タイヤあたりわずか165g)を装着している。
SchmolkeのTLOカーボンサドルの重量はわずか62g。アンドリューはその形状のおかげで、驚くほど快適だと言う。
これらの軽量パーツの値段を合計すると高価なフレームが買えそうな値段になってしまいますね。
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アンドリュー・フレーザーのCannondale SuperSix EVOヒルクライムバイク仕様
- フレームセット:Cannondale SuperSix EVO Hi-MOD 54cm
- フロントブレーキ:Cane Creek EE
- リアブレーキ:Cane Creek EE
- ブレーキ/シフトレバー:SRAM Red eTap
- フロントディレイラー:なし
- リアディレイラー:SRAM Red eTap
- カセット:Shimano Dura-Ace R9100 11-28
- チェーン:Shimano HG-X11
- クランクセット:NGローターAldhu 3D +クランク、172.5mmクランク長のPower2Maxパワーメーター
- チェーンリング:Wolf Tooth Drop Stop 44t
- ホイールセット:HUNT Hill Climb SL Tubular
- タイヤ:Vittoria Crono CSチューブラー22mm
- ハンドルバー:Schmolke Carbon Roadbar Oversize Evo TLO、40cm
- ステム:Mcfk Stem 6-degree、100mm
- テープ/グリップ:電気テープ
- ペダル:Shimano Dura-Ace R9100
- サドル:Schmolke TLO
- シートポスト:Mcfkシートポスト、25.4mm
- その他の付属品:ガーミンアウトフロントマウント
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