リオデジャネイロオリンピックでオムニアムで金メダルを獲得したエリア・ヴィヴィアーニ。東京では銅メダルの獲得となった。
トラック競技最終日のマディソンにもエリア・ヴィヴィアーニが出るので注目していた。
だけど、良く確認すると、もっと沢山のプロロード選手がいましたね。
男子マディソン
プロレスの聖地、マディソンスクエアーガーデンで行われていたことからマディソンと名付けられたトラック競技。
今回は250mのトラックを200周だから、50kmで争われた。
10周毎にスプリントポイントがあり
- 1位 5ポイント
- 2位 3ボイント
- 3位 2ポイント
- 4位 1ポイント
4位までにポイントが与えられる。200周だから、20回スプリントポイントがある訳だ。チームは2人だけど、競技に参加できるのは一人。
一人が走っている時には、相手はトラックの上側を走って交代まで待っている。交代する時が見もので、交代する選手を走っていた選手が腕をつないで前に押し出す。
普通の人がやったら、間違いなく落車してしまう高度な技だ。実際、女子のマディソンでは落車が頻発したが、男子は少なかった。皆、絶妙に上手すぎる!
オムニアムで銅メダルとなった、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)はシモーネ・コンソンニとコンビを組んでいる。ロードでもCofidis, Solutions Créditsでチームメイトだ。
シモーネ・コンソンニはチーム残留だが、ヴィヴィアーニはEOLO-Kometaに移籍という噂だ。
ロケットスタートを見せたのは、バンジャマン・トマ(フランス)。普段はGroupama-FDJで走っている。2020年オムニアム世界チャンピオンだ。
エリア・ヴィヴィアーニも1位ポイントを一度獲得。前半はイタリアも良かったけれど徐々に後退。
逃げていたバンジャマン・トマの活躍で2回連続でスプリントポイントを獲得。
本当に上手く交代をしていく。こんなの素人が集まってやっていたら、10周しない内に誰もいなくなってしまうだろう(^^;
英国チームには、イネオスのイーサン・ヘイターがいる。相手は、オムニアムで優勝したBORA-hansgroheのマシュー・ウォールズだ。
先頭集団をドローンが追ってくれるので、順位がわかりやすい。ジャンが鳴ってスプリントポイントの前になると位置取り争いが激しくなる。
フランスのバンジャマン・トマのパートナーは、アルケア・サムシックのドナヴァン・グロンダン(Donavan Grondin)。
この投稿をInstagramで見る
ドナヴァン・グロンダンは、20歳の若者だ。
USAチームが落車をしてしまう。一人がかなり痛そうにしていて再乗車が難しそうだ。
途中、集団が緩んだ時にバンジャマン・トマがアタックしてデンマークと共に先頭集団を作る。上位で逃げ切ればポイントが加算されるので有利だ。
ニュージーランドのジャージは、ラテックスで出来ている。チャンピオンシステムのオリジナルで、トラック専用だ。
ロードでは、暑くて着てられないですもんね。1時間以内とわかっている競技でないと使えないタイプだ。
あ~、なんとドイツのロジャー・クルーゲがハウスで落車。だが、なんとか再乗車して走りだす。Lotto Soudalにカレブ・ユアンと共にやってきた背の高いスプリンターだ。
ドイツもいい線いっていたのに残念。
英国のロータスとホープが開発したトラックバイクは、来年プロロード用のTTバイクが発売されるようだ。
周回数が減ってくるとベルギーチームが単独で抜け出す場面も。
ベルギー、イタリアなどが抜け出す。ポイント獲得数は、デンマークが後半にかけて一気に加点してトップに立っている。
200ラップ走ってトップとなったのは43ポイントを獲得したデンマーク!
Deceuninck-Quick-Stepの最強のリードアウトマン、ミケル・モルコフとTeam Qhubeka NextHashのラッセン・ノーマンハンセンのコンビ。
いや~、プロトン最速のリードアウトマンはトラックでも金メダルを獲得するという快挙。
銀メダルは英国チーム。イーサン・ヘイターとマシュー・ウォールズのコンビ。銅メダルは、バンジャマン・トマとドナヴァン・グロンダン。
表彰台の全員がプロロード選手というのが面白い。いかにスピードのある選手がロードで走っているのかが良くわかる結果だ。
マディソンを初めて最初から最後まで見たけど、av56km/hくらいだからあっという間に終わってしまった。とても面白い競技だ。
コメント