アルベルト・コンタドールはクリス・フルームが今年も来年もツール・ド・フランスを制覇する候補者だと確信している。
それはクリス・フルームが2021年にIsrael Start-Up Nationに移籍しても考えは変わらない。クリス・フルームの移籍はイネオスにも大きな影響を及ぼすと言う。
更にコンタドールは、クリス・フルームの移籍はすべてをエキサイティングなものにする可能性がある、と語っている。
フルームの移籍は理にかなっている
コンタドールは、イネオスはチーム内でのパワー争いにもかかわらず、フルームをツール・ド・フランスのラインナップに含めるべきだと考えている。
コンタドールは、フルームが2021年にIsrael Start-Up Nationにチームを変更することは、リスクを伴うものではないと考えている。
実際、それは理にかなっている。彼は4つのツール、ジロ、ブエルタで優勝しているが、これらのレースを戦うのに十分な強さを感じている。
私は、ベルナルがグランツールバイクレースの全時代を形成するライダーの一人になると思っているし、彼はとても速く進歩している。
もしフルームがイネオスに残った場合、彼は目的を変えるか、ベルナルのために働かなければならないでしょう。
と語っている。
移籍に関することすべては、フルームの去就をより論理的なものにし、彼のISNへの移動を可能にしている。
イスラエルはレベルを上げたいと思っているし、理論上は8月まで新しい選手の加入を明らかにすることはできない。
そうでなければ、フルームが提供してくれるものから思うように恩恵を受けることができないからだ。
とコンタドールは指摘している。
いかにアシストの補強をするかが重要であるという考えはみなと一緒だ。
コンタドールはフルームがチーム・イネオスに挑むのを見て興奮しており、現在のレースシナリオよりもはるかに興味深いものになるだろうと予測している。
Team Jumbo-Visma も忘れてはいけない。彼らはチーム・イネオスのライバルとなるが、フルームがISNに参加することで、物事がスパイスになることは間違いない。
より多くのライバルチームが現れることが自転車を盛り上げていくことにつながると考えている。一極集中よりはレースが面白くなるほうが良いに決まっているのだから。
フルームの年齢についてはどうか
コンタドールは、現代のレーステクノロジーは、フルームのような年配のライダーがインパクトを与え続けることを容易にしていると考えている。
今日の自転車競技では、努力はより測定され、計算されるようになっている。そのおかげで、ライダーは高齢になるまでレースを続けることができる。
最近のライダーは、38歳か39歳までグランツールで勝利を目指して戦うことができると思う。2013年のブエルタ・ア・エスパーニャでのクリス・ホーナーの例がある。
しかし、フルームのような複数のグランツール優勝者の場合、彼らもそれを続けるための経験を持っている。
私の意見では、来年もフルームは ツール・ド・フランスのトップ候補の1人だ。
クリス・ホーナーは41歳でブエルタを制した。現在48歳だが、2019年もアメリカのTeam Illuminateに所属している。
世界チャンピオンとなった、アレハンドロ・バルベルデも40代だ。そう考えるとフルームの35歳はまだ若い?
ツール・ド・フランスのセレクション
今年のツール・ド・フランスだが、コンタドールはイネオスの最終8人組に選ばないかどうかは「イネオスの内部で何が起きているかにかかっている」と語っている。
コンタドールは、もしフルームが8月29日のニースのスタートラインの中にいなければ、イネオスは間違いを犯すと考えている。
チームイネオスのトップ選手たちは、常にお互いに思いやりと礼儀を持って接してきたと思うし、私が見た限りでは、この3人の間に摩擦はなかった。
それに加えて、イネオスのリーダーたちの誰もが、トーマスであれ、フルームであれ、ベルナルであれ、他のライダーが参加することを『止めよう』とは思っていないと思う。
とコンタドールは言う。
コンタドール自身、2009ツール・ド・フランスでランス・アームストロングとチームのリーダーシップを争った後、レースに勝利したことから、彼が何を言っているのかを知っている。
コンタドールはチームの命令を無視してアタックを開始したが、アスタナは2人のライダーを表彰台に乗せてパリに到着した。
イエロージャージを着たコンタドールと3位のアームストロングだが、後にランスは総合3位の座を奪われてしまう。
どのチームも最高のライダーをツールに連れて行きたいと思っている。それは論理的なことだ。それを管理するのは複雑かもしれない。
時が経てばわかるだろう。しかし、2009年のツールには類似性があり、我々はそれをうまく解決し、チームの勝利となった。
とコンタドールは示唆している。
イネオスにとっては多少のストレスがあったとしても、メリットはデメリットを上回ると言う。確かに、チームは誰が勝ったとしても優勝してくれれば問題はない。
コンタドールの復帰は?
先週、コンタドールが記録したエベレスト新記録については、彼の成功は、3ヶ月間のスペインのロックダウン中に、ホームトレーナーのセッションから「逃避」したことが大きく関係しているという。
ロックダウンが終わった後に体重を落とすためにトレーニングを始めた。いったんトレーニングを始めると、どんどんキロ数を稼ぎたくなる。
僕はロードに出てトレーニングをしている方がずっと好きなんだ。いつもの仕事のための遠出がすべてキャンセルされたので、少し自由な時間があった。
エベレストチャレンジすることは、偶然にも起こったことも教えてくれた。
マドリッド近郊でトレーニングをしていて、一日に2回モルクエラ峠に登ったんだ。
2回ともMTBライダーが頂上にいた。私たちはおしゃべりをしていて、彼らは私がそんなに登りたいならエベレストに挑戦すべきだと言ってくれたんだ。
コンタドールは、Abikesブランドを9月に正式発表するが、コンタドールがレースに復帰するのではないかという噂は事実ではない。
私はレースが大好きだし、それを追うのも大好きだ。しかし、私は可能な限り最高の方法でサイクリングを離れた。
そして、レースに戻ることを考えるとき、それは掻きむしることのできない痒みのようなものだが、私はいつも自分に言い聞かせている、今は素晴らしい人生を送っているし、今のようにサイクリングをしたいと思っている。
今ならば、走ったあとにたらふく食べたり、飲んだりすることも出来る。今のきままなバイクの乗り方のほうが気に入っているということなんでしょうね。
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