Colnagoは1954年にエルネスト・コルナゴによって創業されたイタリアの代表的バイクブランド。創業から90年代まで、フレームは全てスチールだった。
Colnagoは、伝統的なスチール素材と最先端の3Dプリントを融合させたロードバイクSteelnovoを発表。
これは、同社がかつて、Super、Masterといった名車を生み出したスチールフレームへの回帰であり、過去と未来が交差する新時代への復刻版ともいえる。
昨年創立70周年で特別限定版として販売されていたSteelnovoは完売。標準モデルとして復刻されている。
Colnago Steelnovo
Steelnovoのフレームは、Colnagoの歴史的なパートナーであるColumbus製のスチールチューブを使用し、イタリア国内で100%製造されている。
その最大の特徴は、フレームの接合部、すなわちラグに3Dプリンティング技術を採用している点だ。
Colnagoは、モデナを拠点とする3Dプリンティング専門企業Additivaと提携し、フレームの主要な接合部に革新的な3Dプリント製ラグおよびジョイントを採用。
これらは、ヘッドチューブ、シートチューブ接合部、そしてリアエンドなどの重要な箇所で使用されており、その製造精度は100分の1mm未満という驚異的なレベルに達している。
この極めて高い精度により、スチールチューブとの組み合わせにおいて完璧な接合が実現される。 その結果として、フレームの外観には大きな変化がもたらされた。
高精度の溶接技術と3Dプリント製ラグを組み合わせることで、従来のラグ構造や溶接構造で生じがちだった継ぎ目や溶接痕が目立たない、シームレスで洗練された外観を獲得している。
さらに、ハイエンドのカーボンフレームのトレンドを取り入れ、すべてのケーブルをフレーム内部に完全に収納するフルインテグレーションを実現。
これにより、スチールバイクでありながらもモダンでクリーンなコックピット周りを実現し、Steelnovoを過去の素材と未来の技術が統合された鋼の芸術へと進化させている。
Steelnovoのフレーム製造には職人の手作業が不可欠であり、1つのフレームを完成させるのに丸一日を要する。年間の生産台数は400台に限定されている。
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Steelnovoは、最新のテクノロジーを採用しつつも、スチール素材本来の乗り味を忠実に再現。スチール特有のしなりと記憶力が、振動の少ないライドフィールを提供する。
一方で、フレームの規格は現代のロードバイクの最先端を取り入れている。
- タイヤクリアランス: 最大35mm幅のタイヤに対応
- BB規格: オーバーサイズのT47-86ボトムブラケット採用
- コンポーネント: ディスクブレーキ専用のカーボンフォーク
- 電動変速機に対応するUDH(Universal Derailleur Hanger)をリアエンドに採用
- コックピット: CC.01 integrated Cockpit統合ハンドル
フレーム重量は、サイズ485(未塗装)で1,895g。フレームセットの価格は、€5,500(約98万円)。



コメント
ずっとほしかったモデルだ・・
涙もの
そうなんですね。若い頃は、いつかはColnagoが合言葉でしたが、なんせお高い。手に入るといいですね。