UAE Team Emiratesのメンバーは、2024 イル・ロンバルディアで最高の走りを披露した。
20人を越える先頭集団がいた場合、一つのチームだけで制御するのは通常不可能のはず。だが、UAE Team Emiratesはわずか6人でタデイ・ポガチャルをアシストした。
特に、中盤ヤン・クリステンの働きは凄かった。一時タイム差が4分を越えた時に、各チームがようやく前面に。
この時に、ヤン・クリステンは後方で休憩し、そして再び先頭に立ってタイム差を縮めて降りていった。
その後も、ラファウ・マイカ、マルク・ヒルシ、アダム・イェーツ、パヴェル・シヴァコフと集団をリード。ベストの地点で先頭を最後まで走るクサンドロ・ムーリッセとテイメン・アレンスマンを捕らえたのだ。
ここは、ちょうど勾配もきつく、当初計画されていたアタック地点だったのだ。彼らの働きでタデイ・ポガチャルのための記録へのレッドカーペットは完璧に用意された。
4連続勝利に7度目のモニュメント制覇
⚪️Strade Bianche
3rd Milan – San Remo
Volta Catalunya + 4 stages
Liege Bastogne Liege
Giro d’Italia + 6 stages
Tour de France + 6 stages
GP Montreal
Road Race World Champion
⛪️Giro dell’Emilia
Il Lombardia
25 winsTadej Pogacar 2024.
Greatest season in history pic.twitter.com/Iw8WxFnnJO— #SiempreGino (@NairoInGreen) October 12, 2024
上記Xの投稿で示されている通り、ストラーデビアンケの勝利からシーズンは始まった。この時には82kmも逃げている。
全てを説明することはできないけど、58レース走って25勝。勝率は43%にもなる。そして、今回のイル・ロンバルディアでは4連勝。
勝利数はアルフレッド・ビンダに並び、残るはファウスト・コッピの5勝が残るのみとなった。
そして、今回のタイム差はこれまた記録に残るものだ。
⏱️ Largest winning margins in Il Lombardia (WW2→)
6:23 | 1945 | Mario Ricci
5:24 | 1947 | Fausto Coppi
4:45 | 1948 | Fausto Coppi
3:31 | 1971 | Eddy Merckx
3:16 | 2024 | Tadej Pogacar#ILombardia— ammattipyöräily (@ammattipyoraily) October 12, 2024
上記投稿のように、3分16秒のタイム差は歴史的にみて、5番目の記録となる。
そして、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュに続いて、イル・ロンバルディアを制したことで1シーズンで2つのモニュメントを制した。
モニュメントの獲得回数は7回目。これで、ファビアン・カンチェラーラ、ジーノ・バルタリ、トム・ボーネンと並んだ。
エディ・メルクスの19回には、まだ遠い。だが、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスを制して、世界ロード王者獲得、モニュメントを2回制覇した選手は歴史上いない。
26歳のタデイ・ポガチャル。来シーズン、これ以上の活躍を期待しても良いのだろうか。
来シーズンは、ツールとブエルタのダブルが予想される。そして世界選手権の連覇が期待される。歴史は更新され続けるかもしれない。
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