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2021ツアー・オブ・ブリテン第5ステージ ゴール前で~

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Photo credit: ARG_Flickr on Visualhunt.com
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第4ステージのクイーンステージでは、ワウト・ファンアールトがジュリアン・アラフィリップをギリギリでかわしてトップに。

ユイの壁よりもキツカッタようで、二人ともゴール後はへたり込んでいた。

世界選手権でもトップを争うことになる二人の対決は見ごたえのあるものだった。ただ、ジュリアン・アラフィリップは11秒差しかないので、どこかで攻撃を仕掛けてくるはず。

ミッケルフレーリク・ホノレもアシスト以上の力があるので、二人で攻撃出来るのが有利な点だ。

 

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第5ステージ    アルダーリーパーク~ウォーリントン 155.2km

第5ステージ photo tourofbritain.com/

 

前半に山岳ポイントが固まっているが、後半は下り基調。逃げには最適のコースだけど、総合でのタイム差はタイトなので、それほど大きなボーナスは貰えないはず。

最後は、完全にフラットなのでスプリントに持ち込みたいチームも多いのでは。

 

  1. スプリントポイント   コングルトン 
  2. 3級山岳 ブラッキーバンク   0.7km・7.3%
  3. 2級山岳   オーブン   2.3km・5.7%
  4. 3級山岳  ベイクストーンデールロード   1.4km・5.4%
  5. スプリントポイント   ウィルムズロー
  6. スプリントポイント   チェルフォード

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

今日はマーク・カヴェンディシュが最前列にいる。スプリントを狙うのかな。

 

ワウト・ファンアールト自身もスプリントが狙える。ボーナスタイムも稼ぎたいはずだ。

 

アタック合戦

0kmからアタック合戦。

 

逃げに乗りたいメンバーがペースを上げる。

 

イネオスのオウェイン・ドゥールも逃げにチャレンジ。グランドツールには出れないので、来シーズンは移籍となる。力のある選手が多すぎるのもライダーにとっては問題だ。

 

Ribble Weldtite Pro Cyclingのダン・ビンガムがアタック!

ハンドル幅に注目だ。37cmのフレアハンドル。詳しくは下記で。

 

5人の逃げ

ダン・ビンガムのアタックに山岳賞のスコット・ジェイコブも反応。

 

結局、ダン・ビンガムのアタックで5人の逃げが完成。

  1. ズコウスキー・ニコラス( Rally Cycling)
  2. スコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod)
  3. ダン・ビンガム(Ribble Weldtite Pro Cycling)
  4. マッツォーネ・レオン(Saint Piran)
  5. クリストファー・ブレビンズ(Trinity Racing)

 

集団は、ウルフパックのティム・デクレルク、Team Qhubeka NextHashのニック・ドラミニ。Israel Start-Up Nationチームのアカデミー所属のメイソン・ホリーマンの3人で引いている。

 

スプリントポイント  コングルトン

1回目のスプリントポイントの結果は

  1. スコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod) 3ポイント
  2. ズコウスキー・ニコラス( Rally Cycling) 2ポイント
  3. クリストファー・ブレビンズ(Trinity Racing) 1ポイント

 

3級山岳 ブラッキーバンク   0.7km・7.3%

2級山岳は山岳賞ジャージのスコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod)が1位通過。

  1. スコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod) 4ポイント
  2. ズコウスキー・ニコラス( Rally Cycling) 3ポイント
  3. クリストファー・ブレビンズ(Trinity Racing) 2ポイント
  4. マッツォーネ・レオン(Saint Piran) 1ポイント

 

2級山岳   オーブン   2.3km・5.7%

ここもスコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod)が1位通過。

  1. スコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod) 6ポイント
  2. ズコウスキー・ニコラス( Rally Cycling) 5ポイント
  3. クリストファー・ブレビンズ(Trinity Racing)  4ポイント
  4. ダン・ビンガム(Ribble Weldtite Pro Cycling) 3ポイント
  5. マッツォーネ・レオン(Saint Piran) 2ポイント
  6. ロビン・カーペンター(Rally Cycling) 1ポイント

 

集団は大きなままで、ニコラス・ドラミニが引いている。タイム差は2分台で変わらない。

 

3級山岳  ベイクストーンデールロード   1.4km・5.4%

Team Jumbo-Vismaは、集団牽引にライダーを出していない。クリス・ハーバーは肘のケガでリタイヤ。そして、このステージではトニー・マルティンがスタートしていない。

ツール・ド・フランス第1ステージで落車したトニー・マルティンに過負荷をかけないための、予防的処置だ。トニー・マルティンは世界選手権のTTに照準を合わせている。

6人中2人がいないとワウト・ファンアールトを守るのは難しい。チームもこのツアー・オブ・ブリテンで総合優勝するのが目標ではない。ワウトの目標はあくまで世界選手権とパリ~ルーベだ。

 

最後の3級山岳を越えたらダン・ビンガムはアタックしないかなあ~。Ribble Weldtite Pro Cyclingのジャージは、普段は緑色。このジャージは2020年のジャージコンテストで1位になったものだとか。

 

 

最後の3級山岳を先頭集団がクリアー。残り75.5kmだ。タイム差は2分39秒で抑えられている。

  1. スコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod) 4ポイント
  2. ズコウスキー・ニコラス( Rally Cycling) 3ポイント
  3. クリストファー・ブレピンズ(Trinity Racing) 2ポイント
  4. ダン・ビンガム(Ribble Weldtite Pro Cycling)   1ポイント

 

スプリントポイント   ウィルムズロー

もう、誰もスコット・ジェイコブに逆らわない。

  1. スコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod) 3ポイント
  2. ズコウスキー・ニコラス( Rally Cycling) 3ポイント
  3. クリストファー・ブレピンズ(Trinity Racing) 2ポイント
  4. ダン・ビンガム(Ribble Weldtite Pro Cycling)   1ポイント

 

英国は雨になってしまった。降り始めは滑りやすいので気を付けて貰いたい。

 

先頭を引く、Israel Start-Up Nationのメイソン・ホリーマンは、Israel Cycling Academyに今年から所属。

21歳で、Volta a Portugal em Bicicleta Santander (2.1)第5ステージでプロ初勝利をあげている。来年には、ワールドチームに昇格出来るかな。

 

スプリントポイント   チェルフォード

最後のスプリントポイントを通過。

  1. スコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod) 3ポイント
  2. マッツォーネ・レオン(Saint Piran) 2ポイント
  3. ズコウスキー・ニコラス( Rally Cycling) 1ポイント

 

Team Qhubeka NextHashtが、前に上がってきた。ジャコモ・ニッツォーロのスプリント勝利を狙っている。

 

ダン・ビンガムのアタックで、先頭から山岳賞のスコット・ジェイコブ(Canyon dhb SunGod)が切れる。また、明日からの山岳ポイントに備えないといけない。

 

残り15kmで33秒。どこまで粘れるか?

 

先頭最後尾のダン・ビンガムが一人だけラウンドアバウトで反対側を走る。

 

行った~。ダン・ビンガムのアタックだ。

 

3人は一気にちぎられてしまう。

 

先頭集団はバラバラに。

 

ダン・ビンガムに二人が追いつく。

  1. ズコウスキー・ニコラス( Rally Cycling)
  2. ダン・ビンガム(Ribble Weldtite Pro Cycling)
  3. クリストファー・ブレビンズ(Trinity Racing)

 

集団は、逃げていたメンバーを一人吸収。

 

ウルフパックが先頭を固める。一列棒状だ。

 

残り5kmで12秒。まだ粘る!

 

ミハウ・クフィアトコフスキが先頭に立って追う。

 

残り3.5kmで10秒。後ろに集団が見えてきた。

 

イネオスが先頭で集団を引く。

 

ダン・ビンガムは限界まで走り上げる。後2.8kmだ。

 

ダン・ビンガムはあきらめたが、まだ二人はあきらめない。

 

あ~、だが3人は残り1.5kmで捕まった!

 

イーサン・ヘイターは、3番手で引いて貰っている。

 

ミハウ・クフィアトコフスキが後ろを確認。

 

カーブでイネオスのオゥエン・ドゥールが落車してしまう。これで、ワウト・ファンアールトはブレーキをかけて遅れてしまう。フェンスにぶつかる所だった。

 

ミハウ・クフィアトコフスキが先頭。ジュリアン・アラフィリップが2番手につけていて、イーサン・ヘイターは、4番手。

マーク・カヴェンディシュは、落車の影響でブレーキをかけてしまい、中切れを一人で埋めている。

 

ミハウ・クフィアトコフスキが先頭でゴール前の登りを駆け上がる。

 

ミハウ・クフィアトコフスキがイーサン・ヘイターをリリース!

 

 

ジャコモ・ニッツォーロが追い込んでくる。

 

あ~、だがイーサン・ヘイターが勝利だ~!

追いついた、マーク・カヴェンディシュは、イーサン・ヘイターをマークしていたが、最後に囲まれて足を止めてしまう。

これで、イーサン・ヘイターは、ボーナスタイムを獲得。ワウト・ファンアールトを抜いて再び、リーダーとなる。ワウト・ファンアールトは落車がなければ、スプリントに絡めていただろうが仕方ない。

 

ワウト・ファンアールトはゴール後に

私自身が物理的なダメージを受けなかったことを特に嬉しく思う。

最後の1キロで、うまく配置されていると感じた。マーク・カヴェンディッシュのホイールを選んで絞っていた。

路面が濡れていたため、一部のライダーがクラッシュした。ちょうど間に合うようにブレーキを握り、転倒しないようにすることができた。

残念ながら、スプリントの機会はこの事件の直後に消えた。今日の目的は、ジャージを守ることだった。

しかし、最も重要なことは、不必要なリスクを回避することだ。まだこれからのことを考えて、落車しなかったのは良いことだ。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第5ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 HAYTER Ethan
INEOS Grenadiers 20 30 3:33:01
2
 NIZZOLO Giacomo
Team Qhubeka NextHash 10 18 ,,
3
 MCLAY Daniel
Team Arkéa Samsic 5 12 ,,
4
 LAMPERTI Luke
Trinity Racing   7 ,,
5
 CAVENDISH Mark
Deceuninck – Quick Step   4 ,,
6
 JOYCE Colin
Rally Cycling   3 ,,
7
 PALUTA Michał
Global 6 Cycling   2 ,,
8
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step   1 ,,
9
 SERRANO Gonzalo
Movistar Team     ,,
10
 SBARAGLI Kristian
Alpecin-Fenix     ,,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 2 ▲1
 HAYTER Ethan
INEOS Grenadiers 5 18:17:42
2 1 ▼1
 VAN AERT Wout
Team Jumbo-Visma   0:08
3 3
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step   0:19
4 4
 HONORÉ Mikkel Frølich
Deceuninck – Quick Step   0:29
5 5
 WOODS Michael
Israel Start-Up Nation   0:48
6 6
 DENNIS Rohan
INEOS Grenadiers   0:52
7 7
 MARTIN Dan
Israel Start-Up Nation   1:04
8 8
 SBARAGLI Kristian
Alpecin-Fenix   1:21
9 9
 DONOVAN Mark
Team DSM   1:42
10 10
 MEURISSE Xandro
Alpecin-Fenix   1:46

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 HAYTER Ethan
INEOS Grenadiers 37
2 2
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 33
3 3
 VAN AERT Wout
Team Jumbo-Visma 30
4 4
 HONORÉ Mikkel Frølich
Deceuninck – Quick Step 24
5 5
 WOODS Michael
Israel Start-Up Nation 23
6 6
 SBARAGLI Kristian
Alpecin-Fenix 22
7 7
 TOWNSEND Rory
Canyon dhb SunGod 21
8 8
 CARPENTER Robin
Rally Cycling 15
9 9
 NIZZOLO Giacomo
Team Qhubeka NextHash 15
10 11 ▲1
 EEKHOFF Nils
Team DSM 14

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 SCOTT Jacob
Canyon dhb SunGod 57
2 2
 SESSLER Nícolas
Global 6 Cycling 25
3 3
 CARPENTER Robin
Rally Cycling 16
4 33 ▲29
 ZUKOWSKY Nickolas
Rally Cycling 12
5 4 ▼1
 VAN AERT Wout
Team Jumbo-Visma 10
6 5 ▼1
 PECKOVER Ollie
SwiftCarbon Pro Cycling 10
7 6 ▼1
 MURGUIALDAY Jokin
Caja Rural – Seguros RGA 10
8 7 ▼1
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 9
9 8 ▼1
 DONALDSON Robert
Great Britain 9
10 9 ▼1
 DLAMINI Nic
Team Qhubeka NextHash 8

 

 

 

 

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