一酸化炭素吸入器(一酸化炭素リブリーザー)とはなんなのか初めて聞く名前だ。
そもそも、一酸化炭素を大量に吸い込むと死んでしまうのは誰でも知っていること。
タデイ・ポガチャルは、数日前のインタビューでは知らないと答えていたけれど、ついに使用を認めている。
一酸化炭素吸入器の使用目的
Tadej Pogačar: „I get so many messages and see so many posts and comments, that don’t waste energy, don’t waste energy. But I think I will never change. When I feel it I will attack. I love to race.” #TDF2024
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— Lukáš Ronald Lukács (@lucasaganronald) July 17, 2024
一酸化炭素吸入器は、最近のものではなくて、サッカー、テニスなどでも使用されている。
UAE Team Emirates、Team Visma | Lease a Bike、Israel – Premier Techもすでに導入済み。
一酸化炭素は高地トレーニングの生理学的効果を測定するために日常的に使用されている。ただ、『パフォーマンスを向上させるためにこの有毒ガスを吸入する、より積極的な使用方法がある』とされている。
一酸化炭素検査は、高地トレーニングキャンプ中に行われ、血液中のヘモグロビン(酸素を吸収し運搬する役割を担う成分)の割合を測定する。
一酸化炭素は、再呼吸と呼ばれる機械で10~15分間吸入され、約5%まで押し上げられる。一酸化物質は拡散し、ヘモグロビンと結合する。その経過から、高所での作業が望ましい効果をもたらしているかどうかがわかる。
これは明らかに合法で、主要な血液値を迅速かつ正確にモニターし、高地トレーニングの強力な生理学的効果を最適化するのに役立つ測定器となる。
タデイ・ポガチャルのコメント
昨日は、その質問がよく理解できなかった。高地キャンプで、高地にどう対応するかを確認するためのテストだ。2、3分のテストだ。風船に1分間息を吹き込んで、ヘモグロビンの量を見るんだ。
でも、私がやったのは最初の部分だけ。2週間後に来るはずだった子が来なかったから、2回目はやらなかった。車の中で毎日排気ガスを吸っているわけじゃない。高地トレーニングへの反応を見るための簡単なテストなんだ。
この一酸化炭素吸入器を使ったからといって、パフォーマンスが上がるというたぐいの物ではなさそうだ。あくまで高地トレーニングがうまくいっているかを測定するもの。
ドーピングでもなんでもないので、WADA(世界ドーピング防止機構)でも禁止されていない。
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