自転車のチェーンオイルは、様々なものが開発されています。私も色々なチェーンオイルを使用してきた経験があります。
この中で、これは性能はいいんだけど~。汚れるんだよね~。
特にフレームに黒いチェーンオイルが飛び散ってしまって汚れてしまう。
そう、棚の中に何年か眠っていた性能抜群のチェーンオイルがあったのです。
その名も、タクリーノオイル
今年になって何故か復活のチェーンオイルとなりました。
それも、汚れないんです。取り扱い方法が違っていたんですね。
今回は、それについて紹介したいと思います。
チェーンオイルは何処にさすのか
オイルを差す前にチェーンの構造を見てみましょう。
1 この内プレートとローラーを組み合わせます。
2 この内プレートを外プレートではさみます。
3 内プレートと外プレートをつなぐのにピンを使います
チェーンの仕事は、何かと考えてみると、皆さんの強大な脚力をペダルにこめて回して、それがクランクに伝わり、チェーンが回る訳です。チェーンには引張力がかかりますね。
つまり、チェーンオイルが何処に必要かというと、プレートの表面には必要ないことがわかりますよね。防錆の為には少しは必要かもしれないですけど、不必要なオイルがプレート表面にあれば、汚れがついてしまいますよね。
オイルを指す前には
これから使うチェーンオイルの性能を十分に発揮する為には、現在ついている油の脱脂をする必要があることは容易に想像がつきますよね。
シマノのチェーンを買えば、最初はシマノのチェーンオイルがついているのは皆さんも良くご存じだと思います。
脱脂の方法については、以下の記事を参考にして下さい。綺麗に落として、まずは、水分をなくしましょう。完璧に落とすならばディグリーザーとかを使用しても良いでしょうね。
ホームセンターで数百円で売ってあるもので良いと思います。目的は一緒ですからね。
タクリーノオイルの紹介
タクリーノオイルは、株式会社IBSの商品です。
以下、タクリーノの紹介文を引用しています。
まずチェーンオイルは、チェーンリンクの中にオイルが入っていなければ潤滑の意味がないということを認識しましょう。ところがチェーンリンクの中というのは回転しながら圧力もかかるので、一度浸透して中に入ったオイルが遠心力などで外へ逃げ出しやすい構造になっています。つまり外側はオイルで光っていてもリンクの中がカラカラであったなら、走行抵抗も大きいし音成りもするというわけです。
「タクリーノ・ロードチェーンオイル」は粘性が低く走行抵抗が低い上に、「秘密の細工」によって一度リンク内に入ったオイルが外に逃げ出さず、内に留まりやすいよう考えられています。
タクリーノオイルは、こんな感じで先端が先細りしたボトルに入っています。
オイルのさし方
基本は、オイルの必要なチェーンリンクのピンを狙って1コマづつ、箇所毎にさします。コネックスリンクとか、使っていたらそこからスタートするといいですね。
約100箇所ありますから、根気いりますけど作業自体は5分もかからないです。
タクリーノオイルは粘性が低くサラサラとしているので、傾け過ぎると沢山出てしまいます。
時間をある時や、コネックスリンクなどでチェーンを簡単に外すことの出来る場合にはチェーンを洗浄してから、チェーンを立てて1摘づつ注油すると無駄な汚れがなくなります。
コネックスリンクの紹介はこちらで、どうぞ。
注油後が大切
さて、ここまでは普通のチェーンオイルと一緒ですね。
タクリーノオイルでフレームを汚さずに使用するには、ここからが大切です。
とにかくペダルを回してチェーンにウエスを当てて、ただひたすらに何回も回して余分なオイルを拭き取ります。
最初のこの拭き取りがフレームを汚さない為の一番の方法だったんですね。
毎日のメンテナンス
毎日、乗った後にはチェーンをウエスを使って軽くチェーンを回しながら拭き取ります。
フレームに飛び散っている場合には、オイルの量が多すぎるか、回転によってチェーンリンク内のオイルが出てしまったことが考えられます。
何日か拭き取っているとフレームにも飛び散らないようになります。
まとめ
タクリーノオイルですが、登場してからかなりの時間がたっています。
これを使用している人は、日本最速店長のN氏とか、幻のオリンピック代表のY店長とか自転車店の店長が使用していることからも、良いオイルであると考えられますね。
汚さない方法のまとめは、注油はピンを狙って行い、拭き取りを十二分に行う。
そして、毎日のメンテナンスとして軽くチェーンを拭きとる。
タクリーノオイルを使用して綺麗に乗られている方はチェーンを見て下さい。物凄くチェーン自体が綺麗なはずです。
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