ディレーラーハンガーが折れた場合の対処方法として、エマージェンシーハンガーがあります。あくまで緊急用で出先でディレーラーハンガーが折れた場合に使用します。
実は、折れたんですよ~。ディレーラーハンガー。
何が起こるかわからないので緊急の為に、エマージェンシーハンガーを携帯することにしました。車への中づみなどでも折れたことあるので3回目でしょうか。グループライドとかで、誰かのディレラーハンガーが折れた時などにも役に立ちますね。そのエマージェンシーハンガーの使い方に関する記事になります。
エマジェンシーハンガーの概要
- 大きさは、縦が50mm。幅が18mm。厚みは4.6mmあります。
- 上の穴は25mm×10mm。こちらをホイールと共にクイックレバーで止めます。
- 下の穴は、直径10mmで、こちらにリアディレーラーを固定します。
- 必要工具 ディレーラーを外す5mmのアーレンキー
- 必要工具 折れたリアエンドハンガーを外す2mmのアーレンキー(Trekの場合)
- 必要工具 ご自分のディレーラーハンガーに合わせて用意します。
- 若干のリアディレーラーの調整が必要になる場合があります。
- あくまで緊急用としての使用が前提です。アルミ製ですので曲がります。
- クイックシャフトの止め方がゆるいと、エマージェンシーハンガーが動き危険です。
- アメリカのWHEELS社の製品になります。
取付方法
購入状態は袋に入っているだけなので説明書がありませんでした。
WHEELS社のほうに、説明があったのでみたら英文でしたので、取付方法を解説します。
リアディレーラーを5mmのアーレンキーではずします。
ディレーラーハンガーもはずします。
ホイールのクイックレバーでエマジェンシーハンガーも一緒に取り付けて締めます。
エマジェンシーハンガーのネジ付き穴にリアディレーラーを取りつけます。
自分のディレーラーハンガーに合わせて固定
自分の自転車(Trek Madon6 SSL)のディレーラーハンガーのクイックレバーの穴と、リアディレラーの穴の間隔は25mmでした。
2箇所のビス止めとなっています。
角度は、垂直に対して約15度となります。これを大体目安として覚えておきます。
穴の位置としては、上が少し余るのですが実際に取り付ける時には、ここまで正確に出来ないので角度だけでも大体合わすようにします。
ディレーラーハンガーの厚みの確認
自分の使用しているTREK MADON6 SSLのディレーラーハンガーのリアディレーラーが取りつく部分の厚みは8mmでした。
エマージェンシーハンガーの厚みは4.6mmです。この差は大丈夫か確認してみました。
TREKのディレーラーハンガーを4面から見てみます。
エマージェンシーハンガーの取りつく位置をピンクで表しています。
わからりずらいので、自転車を後ろから見て位置関係を比べてみます。
ピンクはエマージェンシーハンガーの位置を表しています。
左側の正常なディレーラーハンガーの位置にエマージェンシーハンガーを重ねています。厚みが違うのでリアディレーラーの取付く位置がずれます。
私の場合です。エマージェンシーハンガーを取りつけると、リアディレーラーの取付く位置が1.6mmほどトップ側になります。
その為、そのまま取り付けた場合、リアを一番トップ側にギアチェンジした時に、チェーンがはずれる可能性があるということです。取り付けた時に、後ろから見てプーリーが最少スプロケットの外側の線の上にきているか確認してみましょう。垂直に取り付ければ良いですが、フレームの状態によっては、曲がって取付く場合もあると思います。
ギアの調整方法については、シマノのマニュアルがあるので、詳しくはそちらを参考にしてみて下さい。
簡単に手順だけ引用します。
エマージェンシーの取付向きを間違えない
ここのツメみたいな部分にエンドアジャストボルトが止まるようになっています。
ディレラーハンガーにもついてますね。これを間違えるとチェーンがダルンダルンのユルユルになってしまって走れなくなるので注意が必要です。
電動DURAだとこんな感じです。これはエマージェンシーハンガーではないですけれどもね。
正常なディレーラーハンガーの状態です。
取付の際の注意点
- エンドアジャストボルトをエマージェンシーハンガーのツメに正しく取り付ける。
- 角度を正常なディレーラーハンガーに合わせる。
- 後方から見てチェーンがはずれない位置にプーリーがあるか確認してみる。
- クイックレバーをきつく締める。締めつけがゆるいと外れます。
- 鉄製ですが、リアディレーラーがはずれると曲がります。(経験あり)
- 走行中は、アウタートップ、インナーローなどの両端のギアは使用しないほうが安全。
- あくまで緊急用なので、早めに正常なディレラーハンガーに取り換える。
クイックシャフトはどれを選べば良いか
重量が軽いとかよりも、構造的にカッチリときつく締められるシャフトが良いです。
シマノ DURA-ACEならば間違いないでしょうけれども高いです。チタン製ですからね。アルテグラでも構造は一緒です。材質が変わるだけなのですが1,000円台で購入可能は嬉しいですね。
まとめ
ご自分のディレーラーハンガーを携帯して走っていれば、エマージェンシーハンガーは必要ありませんね。でも、一応こちらを持っていれば、グループライドなどでお仲間の方が折れた場合にも対処できます。
例えば、200キロのグループライドで折り返し地点の100キロで仲間の方のディレーラーハンガーが折れてしまったらどうします?? 私なんか車に中済みしていただけで折れたこともありましたからねえ~。
ディレーラーハンガー自体の目的がフレームを守るためのものなので強度は弱く作られています。なので落車などの場合には破損します。初心者の方などはコケル可能性が高いので必要かもしれないですね。例えば、ビンディングシューズにして日が浅い人などは立ちコケの可能性も高いですからね。
また、ベテランライダーでも折れたと言う人は結構いますから一つお守りに持っておくのも良いかと思います。価格もそんなに高いものでもなくて、私は1,000円台でゲットしました。
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