スーパープレスティージュ2023-2024第7戦ディーゲム　ナイトゲームを制したのはマチューかピドコックか?

2017-2018から始まったベルギーのディーゲムのシクロクロス。人工照明のナイトゲームが特徴。日本では午前3時からスタートするので見るのは大変。

男子エリートではマチュー・ファンデルプールとトム・ピドコックが出場する。

このディーゲムではフリーの2周のレースも行われる。マチュー・ファンデルプールにシクロクロスやMTBを教えて貰ったYouTubeのアベレージ・ロブが、同じくYouTubeのバス・ティテマと対決する。

 

Ok, hou u vast. Tussen de elite vrouwen en mannen is 45min rust voorzien zodat Één thuis kan uitzenden. De organisatie zei: “Als ge echt wilt crossen, moogt ge daar iets mee doen.” En toen werd Diegem TURBO CROSS uitgevonden. 2 rondes vollenbak. Geen profs. Wie moet er meedoen?… https://t.co/PbrmMhtOcy

— Average Rob (@AverageRob) December 13, 2023

 

バス・ティテマは、TDT-Unibet Cycling Teamを作った元プロサイクリスト。今年選手から引退したけど、引退レースをしていないので、これが最後のレースとなる。受けて立つつもりだ。こちらは後で結果をお知らせする予定。

 

現在のスーパープレスティージュのランキングは

女子エリート

1. アンネマリー・ワースト　74ポイント
2. セイリン・アラマバード 73ポイント
3. アニエク・ファンアルフェン　66ポイント
4. インゲ・ファンデルヘイデン　61ポイント
5. マリオン・ノルベルト・リベロル　50ポイント

 

男子エリート

1. エリ・イーゼルビット　86ポイント
2. ヨリス・ニューウェンハイス 61ポイント
   
3. ニルス・ファンデプッテ　61ポイント
4. ケビン・クーン　45ポイント
5. キャメロン・メイソン　40ポイント

 

第7戦ディーゲム

 

コース全長は2600メートル。コースは2023年と同じ。高速コースだ。サッカー競技場の斜面が滑りやすく技術が要求される。

公園内のコースだが、降雨により少しだけ泥区間がある。

 

女子エリート

優勝候補は昨年優勝のパック・ピーテルス。数秒の争いとなるだろうとコメント。

 

ライバルは同じチームのセイリン・アラマバードとなるか。シリン・ファンアンローイは肋骨骨折が見つかって欠場。

 

さあ、スタート。ゾーイ・バクステッドがトップで飛び出す。

 

フィールドでもゾーイ・バクステッドがトップ。

 

ゾーイ・バクステッドがカーブでつまると、インゲ・ファンデルヘイデンが前に。パック・ピーテルスは3番手。

 

すぐにインゲ・ファンデルヘイデンとパック・ピーテルスの二人となる。

 

3位以下はマリン・シュライバーがトップで追ってくる。セイリン・アラマバードは、3位グールプの後ろ。

 

パック・ピーテルスが前に。

 

インゲ・ファンデルヘイデンは、どこまで粘れるか。

 

3位グループはゾーイ・バクステッドが先頭に。

 

パック・ピーテルスがもう飛び始めた。

 

インゲ・ファンデルヘイデンは見えているけど、どんどん離れていく。

 

残り5周

パック・ピーテルスがインゲ・ファンデルヘイデンを6秒リード。

 

3位はマリン・シュライバーで16秒遅れ。ゾーイ・バクステッドが4番手。セイリン・アラマバードは、7番手で通過。

 

ちょっとあまりにもあっけなかった。高速コースなのでもう追いつかれることはない。

 

セイリン・アラマバードは、ようやく3位グループに追いつく。

 

セイリン・アラマバードは、どこまで追い上げられるだろうか。マリン・シュライバーと3位グループから抜け出しそうだ。

 

インゲ・ファンデルヘイデンの後ろにセイリン・アラマバードが迫る。

 

デニス・ベッセマは登りの途中でチェーンが落ちてしまう。

 

残り4周

パック・ピーテルスのペースは衰えない。

 

インゲ・ファンデルヘイデンが17秒遅れで通過。セイリン・アラマバードは砂場前で足をついてマリン・シュライバーが前に出ている。

 

セイリン・アラマバードがインゲ・ファンデルヘイデンに迫る。これは追いつく。

 

セイリン・アラマバードが追いついた。

 

セイリン・アラマバードが前に出る。

 

4位グループは、ゾーイ・バクステッド、ブランカ・カタバス、サンヌ・カント、マリン・シュライバーの4人。

 

セイリン・アラマバードがインゲ・ファンデルヘイデンを引き離す。

 

残り3周

セイリン・アラマバードが21秒差で通過。インゲ・ファンデルヘイデンは25秒差。

 

ここからは、先輩後輩同士のタイム差がどうなるか気になるところ。

 

パック・ピーテルスは、今回の砂場を越えられず。だが、担ぎも速い。

 

残り2周

パック・ピーテルスは24秒セイリン・アラマバードをリード。わずかに広がっている。

 

パック・ピーテルスは来シーズン、ロードレースの出場を増やす予定。2023年はオンループ・ヘットニュースブラッド36位、ストラーデビアンケ5位だった。

ただ、2024年はオリンピックでMTB金メダルを狙う。ロードに集中するのはもう少し年齢を重ねてからだ。

 

残り1周

パック・ピーテルスは28秒セイリン・アラマバードを引き離してラスト周回に。

 

4位はブランカ・カタバス。5位は3度の世界王者サンヌ・カント。

 

インゲ・ファンデルヘイデンの表彰台も間違いない。スタートが良かった。

 

パック・ピーテルスは最後のサンドボックスを乗ったままクリアー。今日はバイク交換の必要もない。

 

パック・ピーテルスは階段からファンとタッチ。さらにゴール前もタッチする余裕。

 

パック・ピーテルスは、1周目からの独走で見事に勝利。ゴール後にはウイリーする余裕もあるほど。2日連続の勝利。次のフェム・ファンエンペルとの戦いが楽しみな走りだ。

 

2位はセイリン・アラマバード。スタートが全てだった。

 

3位にはスタートが良かったインゲ・ファンデルヘイデンが入った。前日のゾルダーに続いて連続での表彰台獲得だ。

 

リザルト

優勝したパック・ピーテルスのコメント

とてもうまくいった。とても満足している。一秒一秒が勝負なので、スタート時に正しい位置にいなければならないことはわかっていた。

ここで5秒を取り戻すのは非常に難しい。私は全速力で真っ直ぐに進み、ペースを維持することに決めた。

ワールドカップで現世界チャンピオンへのメジャー挑戦者となるだろうか？

そうだといい。それが目標です。

ウィリーで勝利を祝いましたね。

彼らは『ウイリー、ウイリー！』と叫んでいた。しかし風が強かったのであまりうまくいかなかった。しかし、ここの雰囲気はいつも素敵です。あまりにも多くの人が叫んでいたので、レース中は何も聞こえなかった。

 

2位のセイリン・アラマバードのコメント

ペダルから飛び出したシュライバーの後ろで一瞬我慢しなければならなかったので、抜かれてしまった。そして彼らも私に夢中になり、私はどこにも行けなくなった。

追跡を開始するまでに、多少の待ち時間と渋滞が必要だった。脚の反応もよく、順調に回復してきた。すぐに行けなかったのが残念だった。

それで、トップに残れなかったのは残念だけど、今日は満足できるよ。

 2位のおかげで、スーパープレステージュでアンネマリー・ワーストを追い越しましたね。

私は途中でそれに対処しなかった。パックに集中していたが、パックを取り戻すことができなかった。これは素晴らしいボーナスだし、このまま維持できることを願っている。

 

3位のインゲ・ファンデルヘイデンのコメント

アントワープのときのように轢かれたくなかったので、すぐにパック・ピーテルスに運転してもらった。2位を守りたかったけど、セイリンが本当に強かった。乾燥した天候とコンディションが好きで良いですね。今後数週間もこの傾向が続くことを願っている。

 

 

男子エリート

マチュー・ファンデルプールのコメント

実際に誰かを解放するのは、もう少し難しいラウンドだ。ピドコックもガーフェレではかなり強かったと思う。彼にはフロントローでスタートできないという唯一の欠点がある。

スタートは常に非常に忙しいので、それは確かにここでは不利となる。私にとってもクリスマス時期はかなり忙しい時期だ。その間には良いトレーニングセッションも完了するので、忙しい時期を最高の気分で抜け出すように努めている。

ここではロードレースのようになると思いますが?

確かに、必ずしも常に一人である必要はない。私たちはクリスマス期間中にクロスに乗るのにも慣れているので、通常ならそれを処理できるはずだ。

 

マチュー・ファンデルプールは端から。ピドコックは2列目スタート。

 

 

スタートだ。

 

まずは、ケビン・クーンがトップに。クイントン・ヘルマンスは落車してしまう。

 

ケビン・クーン、ティボー・ネイス、マイケル・ファントーレンハウト、マチュー・ファンデルプールと続く。

 

マイケル・ファントーレンハウトがトップに。

 

直ぐに、ティボー・ネイスがトップに立つ。今日は、ピドコックも前にいる。

 

エリ・イーゼルビットがトップに。

 

マイケル・ファントーレンハウトが前に出る。

 

残り7周

マイケル・ファントーレンハウトがトップで通過。ティボー・ネイス、エリ・イーゼルビット、マチュー・ファンデルプールと続く。

 

ピドコックは、マチュー・ファンデルプールの後ろでマーク。

 

ピドコックが前を伺っている。

 

ティボー・ネイスが先頭に。

 

マチューが2番手に。

 

マチュー・ファンデルプールはトップに立つが、すぐに譲る。

 

今度は、トム・ピドコックが先頭に。

 

ピドコックがペースを上げる。

 

残り6周

ピドコックが猛烈にスパート。

 

ピドコックの引きで5人に絞られる。

 

高速なので、ここは先頭交代したほうが良いのでは。

 

後続が繋がった。

 

マチュー・ファンデルプールがサンドボックスの前ですっと2番手に上がる。

 

マイケル・ファントーレンハウトがトップでクリアー。マチューは後ろを確認。

 

マチュー・ファンデルプールは、まだ様子をみている。

 

残り5周

残り7周でも、まだ集団。

 

ぬかるみで落車が。

 

マチュー・ファンデルプールは、常に2番手で様子を見ている。誰かが行ったらマークするだろう。

 

マイケル・ファントーレンハウトがトップ。マチュー、エリ、ピドコックと続く。

 

マチュー・ファンデルプールがサンドボックスで加速!

 

あ～、一気にスパートだ!

 

わずかな距離でマイケル・ファントーレンハウトが見えなくなる。

 

 

マチューが抜け出しを狙っていたのは、サンドボックスだった。ここが唯一差を付けられる場所ということか。それにしても抜け出してからのスピードは凄かった。

 

残り4周

マチュー・ファンデルプールがピドコックを8秒離して通過。

 

ニルス・ファンデプッテがコーナーで落車。

 

ピドコックとエリ・イーゼルビットが二人で追っている。もう、後続はバラバラだ。

 

マチュー・ファンデルプールは、物凄く調子が良い。

 

差をつけたサンドボックスでも、凄いスピードで駆け抜ける。

 

ピドコックはタイム差を縮めることが出来るのか。

 

残り3周

あ～、ピドコックは16秒差で通過。マチューに離されている。

 

サッカー場の斜面でティボー・ネイス、ランダー・ロックスなど3人が落車。

 

あら～、ティボー・ネイスがリタイヤだ。落車で走れない。鎖骨とか大丈夫なのだろうか。

 

マチュー死角なし。

 

ピドコックはエリを離せない。この後、バイク交換でエリが前に。

 

ピドコックは差を埋めないといけない。

 

残り2周

マチューは、エリ・イーゼルビットを38秒引き離して通過。

 

ヨリス・ニューウェンハイスが1分3秒遅れの4位で通過。後ろはマイケル・ファントーレンハウト。

 

ピドコックがエリ・イーゼルビットに追いついた。もう、2位狙いしかない。

 

ピドコックは溜めている。今日の観客は15,000人だとか。大盛況だ。

 

ピドコックは一度前に出たが先頭交代。

 

バーで派手な落車。かなり痛そう。

 

残り1周

マチュー・ファンデルプールはラスト周回に。明日もレースがあるのだけど、このペースでも問題ないのだろう。

 

ピドコックとしては、引き離してゴールしたいところ。

 

エリ・イーゼルビットが前でペースを上げる。ピドコックは後ろを見ている。これは～。

 

ピドコックは引き離された。

 

マチュー・ファンデルプールは、5戦5勝。今日のサンボボックスからのスパートは凄かった。ギアが1段上がってからのマチューの速さは凄まじい。今日は25分間の独走劇だった。これを破るライダーは今の所いない。

 

ピドコックは、猛烈な追い込みで最後に一気に追いついた。そして、肩が触れる。

 

ピドコックが最後の階段を駆け上がる。

 

勝負あった。

 

トム・ピドコックが2位を確保。ただ、45秒もマチューに離されてゴール。

 

エリ・イーゼルビットは、ピドコックに勝てるチャンスを最後になくしてしまった。ただ、このスーパープレステージュで総合優勝を確実なものにしている。

 

リザルト

マチュー・ファンデルプールのコメント

とてもいいレースだった。観客は素晴らしかったし、素晴らしい夜になったと思う。

ディーゲムでの8勝という記録は実際には目標ではない。どこからスタートしてもできるだけ勝ちたい。ここで良い走りができたし、今日はとても良い気分だった。だからこそ今日の走りには満足しているよ。

先頭に立つことなく2周以上にわたって大集団をリードした。競争相手と遊んでいたのだろうか？

それは他の人たちにとってはちょっと厳しすぎる。ここを一人で運転するのは本当に難しい。しかし、静観するのは意識的な選択だった。

最終的に、サンドボックス内で残りの部分を追い出しましたね。

登りの直後、そこはサーキットの最も難しいポイントでもあった。そこで違いを生むことができるんだ。大変な日々だ。ガーフェレではの長いレースだったので、今日の55分には満足している。

 

2位のトム・ピドコックのコメント

ピドコックは肩を寄せ合うような動きで、2位争いのエリ・イーゼルビットをパスした。許されるギリギリの決闘でしたね。

2位を争う最後のチャンスだったんだ。マチューは僕を待っていてくれた。彼は明らかに最強だった。平静を保とうとしていたが、砂を通過するときにかなりイライラした。

砂でのトレーニングはまったくしていなかったので、何を期待していたのだろう？でも2位になるしかなかったんだ。

フィーリングは良かったけど、サンドコースではかなりタイムをロスしてしまった。マチューに勝つにはもっと速く走らなければならないが、それが可能かどうかはわからない。

5本のクロスを終えて、クロスに馴染んできましたか?

思ったより乗れている。自分のレベルはいいし、マチューやウウトと競い合えればいいんだけど、マチューの方が明らかに一段上だからね。

エリ・イーゼルビットとの決戦は最後までエキサイティングでしたね。

エリは本当に強かった。彼は砂地が得意なようで、庭に砂の帯を作ったと聞いたよ(笑)。

 

3位のエリ・イーゼルビットのコメント

スーパープレステージュでは、2月のミッデルケルケを残すだけですが総合優勝を決めましたね。

2位や3位はもはや重要ではなく、そのクラス分けが最も重要だったからだ。素晴らしいレースだった。ただ、2位でフィニッシュできなかったのが残念だ。

最終ラップではピドコックについて行った。彼が問題を抱えているのは見えていたけど、僕にはスピードが足りなかった。最終コーナーでのあの動きはもう予想していなかった。彼は数メートル離れていたが、それでも十分に狡猾だった。

マチューの加速には驚かされた。マチューの加速は驚異的だったが、ピドコックもハイペースだった。

シーズン中、シクロクロスの3大クラスすべてでハイレベルな走りを見せている。この忙しいクリスマスシーズンでも、ビッグ3と競い合うことができてますね。

ベストを尽くしているし、順調に回復している。人生最高の体調だ。このパフォーマンスを披露できたことに超満足している。