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世界最速のミシュラン星付きシェフ51歳がタイムトライヤルを時速51.4km/hで走った方法とは?

機材情報
Restaurant Nuovo Antica Roma, Wittenbergplatz 5によるPixabayからの画像
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アラン・マーチソン(Alan Murchison)は、パフォーマンス栄養学の第一人者であり、ベストセラー料理本の著者でもある。

スコットランドでレストランを経営しながら、毎月2週間は海外で過ごし、一流スポーツマンの食事の準備をしている。

 

Specialized Factory Racing mountain bike teamとも協力している一流アスリートでもある。

アラン・マーチソンは51歳で、10マイル(16.094km)を18分45秒で走り切るというパフォーマンスを披露した。

実に、平均時速51km/hだ。このスピードをたたき出した秘密とは?

 

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TTで重要なことは

 
 
 
 
 
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時間がない時は、TTバイクで速く走るために50~60%は装備やポジションに事前に取り組むことだと言っている。

そのため、S-Works Shiv TTバイクを持ちこみ、風洞実験室でポジションを突き詰めている。彼はインスタグラムで以下のようにコメント。

プロセス主導の目標

今シーズンのタイムトライアルは、私にとって非常にチャレンジングなものだった。月に2週間も仕事をしながら、自己ベストを更新し、競争力を高めたいと考えている。

そのため、トレーニングが中断されたり、レースシーズンがうまくいかないことがよくある。

しかし、機材の選択とポジションは、重要なイベントに先立って、継続的なプロセスの一環として行うことができる。

wattshopのサポートとアドバイスのおかげで、難しい仕事をこなしながら、CDA(空気抵抗係数)とレースを最適化することができた。

チェーンアライメントやワックスチェーンのようなシンプルなものから、ドライブチェーンの効率を向上させるための装備の変更、ポジションの変更は微妙で、時には鏡とiPhoneが必要なほど根気のいる作業だ。

最近、風洞に行き、変更を確認した。結果は?次のレースでは、18.45マイルを少ないワット数で走ります。

 

Image credit: Alan Murchison

 

装備だけでは、30wを削減することは出来ない。自分自身にあったポジションが重要となる。風洞実験でフロントを10mm上げ、シートバックを15mmあげることで身体を伸ばすことに成功。

頭を丸めすぎると遅くなることも確認され、逆に疲れて遅くなることも実験でわかったと。

ヘルメットやソックスも様々なヨー角で確認。個人により差があるのでヘルメットなども最新が良いとは限らない。

2022ツール・ド・フランス第1ステージで、イブ・ランパールトが最新のS-Works TT 5ヘルメットを使用せず、古いヘルメットを使ったのも個人差によるものだ。

 

Huub Aero-Bridge アンダーベスト

Image credit: huubdesign

 

最も効果が高かったのが、Huub Aero-Bridge アンダーベスト。スキンスーツの下に着るのだけど、腕のテクスチャリングが決め手だ。

 

これはフィリッポ・ガンナもシャツの下に着ているのと同じ原理となる。

 

Huub Aero-Bridge アンダーベストをスキンスーツの下に着ると13ワットも節約できるいうから驚きだ。風洞実験で得られた成果は

  • ヘルメット 3ワット
  • オーバーシューズなし 3ワット
  • シートを後ろに移動 2~3ワット
  • Huub Aero-Bridge アンダーベスト 13ワット

 

さらに、変わっているのはフロントタイヤに23mmのVittoria Corsa Speed G2.0、リアに25mmを履いていること。どちらもチューブレスで体重ではなく路面に応じてタイヤ空気圧を選択している。

パワーは方程式の一部に過ぎず、TTはポジションが70%を占めるという。

 

突き詰められたアラン・マーチソンのS-Works Shiv TT バイクのスペックは以下の通り

  • TTバー :  Wattshop Anemoi aero extensions
  • ベースバー  :  Wattshop Anemoi base bar
  • コンポ :  SRAM Red AXS group
  • リアホイール : Roval 321 rear disc
  • フロントホイール :  Aerocoach Titan front wheel
  • タイヤ :  Vittoria Corsa Speed G2.0 tyres  フロント23mm、リア25mm
  • プーリー :   Ceramicspeed OSPW rear derailleur and BB
  • チェーンリング :  Wattshop Cratus chainring
  • クランク :  Quarq Powermeter and 165mm cranks.
  • チェーン :  SRAM Eagle chain
  • ペダル :  Speedplay Aero pedals
  • サドル :   Raceware リアマント付きISM PN3.0サドル

 

以下の参考記事では更に詳しく解説されているので参考までに。

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