スペシャライズドが過酷な石畳レース「パリ~ルーベ」を制するために生み出したのがRoubaix。
このバイクの次世代に搭載されるリアサスペンションに関する特許が出願されている。
Roubaixには、Future Shockフロントサスペンションが組み込まれているが、これと同じようなシステムをリアにも搭載しようというのだ。
2018年4月に出願され、翌年10月に公開されたこの特許は、自転車のシートポストの上部を動かして衝撃や振動を吸収できるシステムについて説明している。
どんなものなのか見てみよう。
リアサスペンション機能
コックピットがフレームとフォークに対して上下に動くことを可能にする既存のFuture Shockと同様に、このリアサスペンションデザインはシートポストとサドルに対して同じことを行い、ライダーをバイクからさらに隔離し、潜在的に大きなブーストを提供し快適にする。
これは、ホイールがシステムの他の部分に対して移動できるように設計された従来のマウンテンバイクサスペンションとは対照的であり、サスペンションの移動量がはるかに大きくなる。
この特許では、かなり明確な用語で説明している。
シートポストの上部は、静的な第1の位置と応力がかかった第2の位置の間でフレームに対して移動可能となる。
減衰部材(例えば、油圧ダンパー)は、シートポストをフレームに結合して、第1の位置と第2の位置との間のシートポストの上部の動きを減衰させる。
図では、フレームの内側の非常に低い位置に固定されているシートポストが示されている。
現在のRoubaixのクランプは、シートチューブの上部から65mm下にあり、移動する範囲は狭かった。
特許設計では、シートクランプ(番号38)はフロントディレイラーのすぐ上にある。つまり、曲がることができる非常に長い支柱があることになる。
これだけ長ければ、衝撃の吸収性も高いと考えられる。
ダンパーは、単純なコイルスプリングとエラストマーの設計である可能性があるが、最新のFutureShock2.0に一致するより制御された油圧ベースのユニットである可能性が高い。
シートチューブは、シートポストの寸法よりも前後の幅が少なくとも25%広くなり、フレックスのためのスペースを確保している。
この特許は、現在のRoubaixが発売される約1年前に出願されたが、新しいプロジェクトの開発作業には数年かかる可能性がある。
そのためリアサスペンションを備えたRoubaixの登場となると、早くても2022年となるだろう。ただ、タイミング的には特許出願から3年なので、そろそろかもしれない。
ロードバイクのサスペンションが一般的になるのかはわからないけど、より快適に乗れるようになるのならばユーザーにとっては嬉しいニュースとなる。
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