Team INEOEからクリストファー・ハルヴォルセンがEF Education Firstに2年契約で移籍する。
クリストファー・ハルヴォルセンは、2016年のU23世界チャンピオン。
現在23歳で、今シーズンも2勝をあげており、これからの将来が期待されている若手のスプリンターだ。
EF Education Firsは歓迎
EF Education Firsは、クリストファー・ハルヴォルセンの移籍を大歓迎している。
#PinkArgyle is building its 2020 sprint squad around one of cycling’s most exciting young talents: Kristoffer Halvorsen (@KristofferHalv1) 🇳🇴 Join us in welcoming him to the EF Education First Pro Cycling family.
Read all about it: https://t.co/80MrlZxWeA pic.twitter.com/SCTuWk9vOK
— EF Education First Pro Cycling (@EFprocycling) September 18, 2019
EF Education Firsには、総合系の選手として、
- リゴベルト・ウラン
- マイケル・ウッズ
- ティジェイ・ヴァンガーバーデレン
などの選手がいるが、勝利を狙えるスプリンターが少ない。サーシャ・モードロ(32)のベテランスプリンターがいるが、今シーズンの勝利はない。
EF Education Firsとしては、勝利の量産が出来るスプリンターが是非とも欲しかった訳だ。
チームは公式サイトで、クリストファー・ハルヴォルセン中心のスプリンターチームを構築することを約束している。
チームCEOのJonathan Vaughtersは、ミラノ~サンレモでの優勝を目指してハルヴォルセンをさらに発展させることを目標としている。
「クリストファーは素晴らしい才能であり、彼がその才能を発揮するのを助けるのは私たち次第です。
私たちのスポーツ科学およびスポーツディレクターグループは、この男をチャンピオンにしようとしています」
とチームのCEOは語っており、並々ならぬ期待をかけていることがわかる。
実際そうなるだろう。彼に活躍の場を与えれば、勝利を量産してくれるのは間違いがないからだ。
Team INEOSのチーム構想から外れる
一方のTeam INEOSだが、チームはグランドツアーに重点をおいており、スプリンターチームを作るのが目的ではない。
グランツールで勝てるだけの力があるスプリンターでも、スプリントの為のアシスト要員を増やすことは出来ないのだ。
かって在籍した、エリア・ヴィヴィアーニやマーク・カヴェンディシュがそうだ。
このまま、クリストファー・ハルヴォルセンが順調に強くなったとしても、彼がグランツールに出場出来る可能性はとても低い。
平地や山岳を自由にアシスト出来るオールラウンドな力を持った選手でしか、チームのアシストとして務まらないからだ。
山岳で素晴らしいアシストをするケニー・エリッソンドですら移籍となった。
ケニー・エリッソンドは山岳では小さな身体で抜群の働きをするが、平地でグイグイとチームを引っ張れるかというと、そうではない。
チームが求めているのは、ユンボ・ヴィズマでいえばトニー・マルティンのような選手だ。
平地で3人分の働きをし、山岳でもエースを引っ張る。
チームが求めているのは、平地で勝利するスプリンターではなく、エースをアシスト出来る選手なのだ。
クリストファー・ハルヴォルセンは決して弱い選手ではない。
今シーズンも2勝しており、スプリターステージでは上位入賞を繰り返す実力を持つ。
- Herald Sun Tour (2.1) Stage5 優勝
- Tour of Norway (2.HC) Stage6 優勝 総合2位 ヤングライダー賞獲得
むしろ、クリストファー・ハルヴォルセンは移籍したほうが、更に活躍の場は増えるだろう。
再シーズンからは、グランドツアーで活躍するクリストファー・ハルヴォルセンの姿を見ることが出来るかもしれない。
間違いなく、今シーズンよりも勝ち星をチームにもたらす良い選手となるはずだ。
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