次世代のSpecialized Tarmacが登場。
第8世代となるSpecialized Tarmac SL8は、想像のとおり多くの改良のおかげで、より軽く、より速く、より快適になっている。
Specialized は、AethosやVenge などの過去のバイク開発から学んだ教訓から始めて、フロントローディング開発と呼ばれるまったく新しい開発プロセスを作成したと述べている。
2023世界選手権でレムコ・エヴェネプールが優勝していれば、さらに宣伝になっていたのに残念。
Specialized Tarmac SL8
56cmで685gのフレーム重量により、Specializedはツアー最軽量のバイクであると主張。
この重量は12r カーボンフレームのものだが、10rカーボンフレームもそれほど劣らず、フレームあたりの追加重量はわずか100g。
フォーク重量も軽く、240mmステアラー付きの12rフォークは358g、10rフォークは 371gとなっている。
最終目標は、パワーメーター、ウォーターボトルケージ、コンピューターマウントなどを含めた重量6.8kgでレースに使用できるバイクを作ることだった。
Tarmac SL7の7,055g、Vengeの7,300gと比較しても軽量に仕上がった。完成した自転車の重量はおおよそ次のとおりであると主張されている。
- S-Works Di2 – 6.6kg
- S-Works eTap – 6.8kg
- Pro eTap – 7.4kg
- Pro Di2 – 7.2kg
- エキスパート eTap – 7.7kg
ペイントでさえ重量に関してこだわりがあり、Specializedデザインチームは、最小限の重量で最大限の色を実現するために複数の仕上げオプションをテストしている。
Specialized史上最も高速
単に軽量であるだけでなく、新しいSL8は空気力学にも優れており、Specializedはこれまでで最もエアロなバイクと呼んでいる。
それはすべて、本質的に尖ったヘッドチューブである、面白い名前のSpeed Snifferヘッドチューブから始まる。
ステアラーチューブをヘッドチューブ内に押し戻すことにより、Speed Snifferと呼ばれるプロファイルを備えたリーディングエッジポインターを作成している。
ヘッドチューブはより空力的なプロファイルを持っているが、バイクのダウンチューブは明らかに空力性が低いように見える。
Specializedによると、「エアロを重要な場所に配置」しているとのこと。
つまり、エアロシートチューブとダウンチューブはよりエアロに見えるかもしれないが、現実の世界ではそれらを取り巻く汚れた空気により、メリットが薄れてしまうということだ。
シートチューブも大幅に小さくなっている。
フレーム詳細
フレーム自体には最大700c x 32mmのタイヤクリアランスがある。Tarmac SL8は電子ドライブトレインと油圧ディスクブレーキのみと互換性があり、機械的なケーブル配線オプションはない。
追加のフレーム仕様には、68mm BSA ネジ付き BB、142 x 12mm リアおよび 100 x 12mm フロントスルーアクスル、リアの 140/160mm ローター用のシマノ フラット マウント ディスク ブレーキ標準が含まれている。
フロントブレーキは160mmフラットマウントブレーキのみ対応となる。
モデルと価格
当初、SL8 Tarmac は、2つのS-Works モデル、2つのProモデル、および 1 つの Expert を含む 5 つの異なるビルドで提供される。
フレームには12rと10rの2種類がある。
Specialized S-Works Tarmac SL8 Red AXSのspec
- フレーム: S-Works Tarmac SL8, Fact 12r carbon
- フォーク: S-Works Tarmac SL8, Fact 12r carbon
- グループセット: SRAM Red AXS
- ホイール: Roval Rapide CLX II
- タイヤ : S-Works Turbo Rapidair 2BR, 700x26mm
- シートポスト: Specialized Tarmac SL8, carbon
- 価格 :1,738,000円
公式サイトには、技術情報のホワイトペーパーも掲載されており、詳しい開発状況についても説明がある。
コメント
発表されている性能ではSL7から大幅な向上を果たしている一方で、
値段は現行のSL7からはさほど上がっていない印象ですね。
空力の向上も果たした上に無印SL8でもSworks SL7より20g軽いので、無印でもSworks SL7の値段に匹敵しちゃうような大幅値上げも心配していましたが、価格維持してくれた企業努力にも感服です。
それでも自分なんかが買える値段じゃないんですけどねw
値段的には少し下がったようですが、それでも車が買える値段ということで上位モデルは高嶺の花ですね。
軽くて、エアロでコンプライアンスも向上と究極のマシンとなって登場が凄い。