サガンが膝の痛みのためにツールを去ったため、BORA-hansgroheのニルス・ポリッツは翼を与えられた。
横風が吹くことは事前にわかっており、最初から攻撃に加わっていた。ニルス・ポリッツは、見事に13人の逃げに入りこむことに成功。
そこには中学生時代からトレーニングを一緒にしていたアンドレ・グライペルもいた。ISNのリック・ツァベルと共に3人はトレーニング仲間。
特に、ニルス・ポリッツは学生の時にアンドレから冬のトレーニング装備を貰っているほど。
S-Works Tarmac SL7
アンドレ・グライペルとニルス・ポリッツは12歳離れているが、自宅の距離は数キロしか離れていない。
近年、リック・ツァベルとトリオを結成し、それぞれのニックネームにちなんで、トレーニングアニマルと呼んでいる。
- アンドレ・グライペル ゴリラ
- ニルス・ポリッツ キリン
- リック・ツァベル ライオン
第12ステージの逃げで、奇しくもアンドレ・グライペルとニルス・ポリッツは一緒になる。
ニルス・ポリッツは、一緒に乗るアンドレ・グライペルにも直接アドバイスを貰っている。
早くから攻撃してはいけない。最強の一人なのだから、落ち着いていれば良いと。誰もあなたの近くに来ることはない、と。
誰も、最後までアンドレ・グライペルを連れて行くことは考えていない。彼を連れていけば、スプリントでかなう相手はいない。
勝利のための振るい落としのアタックがあることはアンドレ・ぐらいベル自身わかっていた。
ニルス・ポリッツ自身、アンドレ・グライペルがそばにいてくれて助かっている。
アンドレは、素晴らしい友達で、彼に戦術的なアドバイスを求めた。彼は私が何をしようとしているのか知っていた。最強の一人なのだから、何かを試したら良いと言ってくれた。アンドレが私の勝利のためにそこにいたのは良かった。
Tarmac SL7は、スカルプテッドシートポストなど、エアロに仕上がっている。ニルス・ポリッツは192cm、80kgと長身。当然足も長くシートポストも滅茶苦茶に長い。
ハンドルとサドルの落差は凄いことになっている。チョーカッコいいけど。
Specializedは、Rovalホイールでクリンチャータイヤを使用。BORA-hansgroheとDeceuninckの両方のチームがクリンチャータイヤで走っている。
これは、ジュリアン・アラフィリップがクリンチャーで、ツールステージ優勝した昨年まではほとんど考えられない組み合わせだった。
今では、マーク・カヴェンデッシュもステージ3勝してしるし、石畳でもカスバー・アスグリーンが勝利してますからね。
ツールの勝利数からみたタイヤの割合は第12ステージまでで
- チューブラー 7.5
- クリンチャー 4
- チューブレス 0.5
0.5があるのは、タデイ・ポガチャルがチューブレスタイヤ1本とチューブラー1本を使用したため。BORA-hansgroheとDeceuninckが勝てば勝つほど、クリンチャーの勝利数の割合が増えていくことになる。
ニルス・ポリッツには、エースのウィルコ・ケルデルマンのアシストもあるけど、逃げのチャンスがあれば又、乗って貰いたい。
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