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ツール・ド・フランス第7ステージ スプリンターステージでシャフルが起こる!

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Photo by Sheri Hooley on Unsplash
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第7ステージはスタートから下っていくスプリンターステージ。注目はグリーンジャージ争い。

サガンとサム・ベネットが競い合っている。本来ならゴールしか狙わないスプリンターも今年はスプリンターステージ自体が少ないので中間スプリントポイントも狙ってくる。

純粋なスプリンターとは言えないサガンには厳しい展開かもしれない。

だが、単なるスプリンターステージと思っていたが、大きく総合もポイント賞もシャッフルされるレースとなる。

 

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Stage 7 » Millau › Lavaur (168k)

第7ステージ photo aso

スプリンターステージだが、真っ平ではない。スタートして58km地点にスプリントポイントがある。

あとは3級山岳と4級山岳が現れる。それ後は下り基調なのでペースは速くなるだろう。

 

ここまでのスプリントポイントの獲得状況は

  1. サム・ベネット 129
  2. ペーター・サガン    117
  3. アレクサンダー・クリストフ  93
  4. カレブ・ユアン  75
  5. マッテオ・トレンティン   71

サガンがグリーンジャージを奪還するには、とにかくサム・ベネットよりも先着しなければいけない。中間スプリントポイントも大事となる。

 

cycling today vtrより 以下同様

スタート付近には、世界一高い橋であるミヨー高架橋が現れる。2004年開通で高さは343mある。

 

走っている選手は上なんて見る暇ないですよね。集団はミュー高架橋の下を通る。

 

集団からは、山岳賞ジャージのブノワ・コヌフロワ(.Benoît Cosnefroy)がアタック。Côte de Luzençon (登坂距離2.9k・平均勾配 6.1%)のKOMを目指して走る。

BORAが全開で追ってくるが、なんとかブノワ・コヌフロワは山岳ポイントをゲット!

 

BORAが引くのは、登りでサム・ベネットを追い落すため。最初のスプリントポイントで1点も取らせなければ逆転可能だ。

カレブ・ユアンも遅れてしまう。ゴールまでには追いついてくるだろうか?   無駄足を使わせることに成功。

 

サム・ベネットは、スプリントポイントまで33kmでは37秒も離されてしまう。

後ろの集団のほうが人数が多いが、BORAが全開で引く先頭集団との差は広がる一方。

クイックステップは、ジュリアン・アラフリップを先頭集団に残し、カスパー・アスグリーンを第2集団に下げる。

ミケル・モルコフと二人で引くが、3番手にBORAが入って先頭交代はさせない。

 

第2集団は、ついにカスパー・アスグーンが後ろに下がり、ミケル・モルコフに先頭をチェンジ。更にタイム差は広がる展開となる。スプリントポイントまで10kmで1分40秒のタイム差は挽回できない。

BORAの作戦は大成功だ。これほど面白いスプリンターステージは中々ない。

 

中間スプリントポイントはマッテオ・トレンティンの飛び出しにサガンが少し遅れ2位通過。

サム・ベネットは全くポイントを加算出来ないので、これでサガンは17ポイント追加して逆転だ。

 

3級山岳はBORAが引いて上がる。KOM手前でトーマス・デヘントがアタック!

ロットはカレブ・ユアンが6分以上遅れており、戻ってこれないと判断したのだろう。トーマス・デヘントの逃げが許された。

 

トーマス・デヘントは一人でタイム差を開いていく。逃げる時にはタイム差をみながら出力調整しながら走るというデヘント。この日も20秒まで縮められて、また40秒に戻すという技を見せた。

 

タデイ・ポガチャルがパンク。メカニックトラブルもあった。これが不吉な前兆になるとは~。

 

集団後方で落車発生。大きくこけなかったが、バイクが絡んでしまう。ミケル・ランダとダミアーノ・カルーゾがメンバーに引いて貰って集団復帰。

 

集団はついにイネオスが先頭を引きだす。これで一気にタイム差が縮まる。

 

トーマス・デヘントはラスト35.5kmでつかまる。この後カウンターアタックのかわりに先頭は猛烈なペースアップ。横風もあり、これで集団が割れてしまう。

第2集団に取り残されたのは

  • ダディ・ボカチャル(UAE)
  • リッチー・ポート(TREK)
  • バウケ・モレモ(TREK)
  • ミケル・ランダ(Bahrain – McLaren)
  • グレッグ・ファンアーヴェルマート(CCC)
  • エスデバン・チャベス(Mitchelton-Scott)

第2集団のほうが人数が少なく、UAEのメンバーが全員下がって引くがタイム差は徐々に開いてしまう。後続は分断から大きくなるが差は変わらない。

 

集団先頭にはワウト・ファンアールト、アスタナ、FDJが先頭交代して全開で走り続ける。ミゲルアンヘル・ロペスとティボー・ピノの順位を上げるためだ。

 

この強烈な引きにリチャル・カラパスが切れる。メカニカルトラブルだった。

 

前から、ジョナタン・カストロビエホが下がってきて引くが二人は第2集団まで落ちてしまう。

 

最後はパンチスプリントとなるがね左から出てきたワウト・ファンアールトが伸びる。

 

なんと、ワウト・ファンアールトは第5ステージに続いてスプリント勝利!

あれだけ、集団先頭で引いていたのに、このパワーはなんだ。エドワード・ボアッソンハーゲンとブライアン・コカールを破っての堂々の走り。

最強のスプリンターになってしまうのか?    スプリント良し、TTよし、山も走れる、まさに今シーズン最強のライダーだ。

 

第2集団は1分21秒遅れて帰ってきた。タデイ・ポガチャルは総合3位から16位まで順位を落としてしまうという大波乱となったレースだった。

 

こちらは第7ステージハイライト

 

 

 

 

 

 

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