ShimanoのHollowtechクランクのリコールは、当初、米国とカナダでの発表だった。けれど、瞬く間に全世界に広がった。欧州、そして日本でも無償点検が始まることになっている。
問題は、私のようにリコール対象のクランクを持っている人が、問題があった場合にどのクランクに交換されるのかということだ。
私のなんかDURA-ACE FC-9000で、骨とう品の部類に入る。どうなる?
交換となった場合には
上記のクランクが対象となる。ただ、製造年月日が2012年6月1日から2019年6月30日までに製造された11速ホローテック II ロードクランクセットが対象。
- ULTEGRA FC-6800
- FC-R8000
- DURA-ACE FC-9000
- FC-R9100
- FC-R9100-P DURA-ACE
- FC-R9100-P ULTEGRA ブランドのクランクセット
真の同等の交換品ではなく、現行世代の 12 スピード クランクセットをベースにし、11 スピードドライブトレインに適合するように調整されたクランクセットがライダーに提供されるそうだ。
当然のことながら、既存の 11 速デザインはもう生産されていない。
このうち、9100のDura-Aceを持っている人は9200 Dura-Aceに変更される。これはある意味ラッキーかも。Shimanoは、外観上のわずかな違いというけれど、別のクランクセットに見えるのは間違いない。
私のようにDURA-ACE FC-9000だと、下記の交換クランクの予定でいくとFC-09となる。
上記の表は、海外サイトbikeradarに記載されていた。
なんか、FC-9000だけが、割りが合わないような~。しかも、外観は2色で塗り分けられている訳ではない。真っ黒になるのは嫌だ。
FC-9000の、シルバーの外観が気に入っているのに~。
パワーメーター付きの場合には
また、私のようにサードパーティー製のパワーメーターを取り付けている場合も気になる。
それとか、4iiiiのパワーメーターを使っている人も多いだろう。クランクを交換するだけで使えるのだから便利だ。
Shimanoは、サードパーティー製のパワーメーターが付いていても無償点検の対象としている。
ただし、Shimanoは、検査に不合格となったパワーメーター付きクランクセットについては「サードパーティ製パワーメーターが取り付けられていない状態で無償交換」するとしている。
その後、ライダーには片面パワーメーターに対して 300ドルから 325ドルのリベートが発行される。両面パワーメーターの所有者は、500 ドル(約7万4千円) のリベートを受け取る。
ただ、高いパワーメーターを付けている人は、これでは足らないのでは。詳細はこれから発表されるだろう。Shimanoはどれだけ支払うことになるのだろう。
小売店は大変
実際に困るのは小売店で、予定では10月1日から対応することになるが、Shimanoからは75ドル(約1万1千円)しか入らない。
- 検査には、顧客に挨拶し、情報を入手
- 検査のためにクランクを取り外して洗浄
- 文書と写真を作成
- 9 つのフィールドがある B2B サイトのポータルを通じて情報を送信
時間と手間がかかるばかりで、儲けにはならない。また、品薄のために部品がすぐに入手できないのは想像に難くない。
しかも、同じクランクの歯数とは限らない。これから、小売店は顧客からの苦情は受けるは、準備はしないといけないし、踏んだり蹴ったりとなりそう。
これまで5年間、@ thanksshimanoでは、Shimanoのクランクの破損について写真を数多く投稿してきた。リコールの当日、実名を明かし、自転車ショップのオーナーであることがわかっている。
Hollowtechクランクが中空構造で、接着剤でくっつけられていると言われている。プロは1年か2年で乗り換えるので問題はあまり報告されていない。まあ、スポンサーの悪口は言えないし。
ただ、一般ユーザーは様々な環境で乗っており、想定外の過酷な状況で乗っている人もいるだろう。実際、破損した際に事故をした人もいるのでは。
ここまで問題が大きくなると、Shimanoもユーザーもショップも誰も得をするひとはいない。
さあ、私も該当ユーザーだけれども、どうするべきか。とりあえず、更なる詳細がわかるまで静観しておくけれど、パワーメーターもついているし、外観が変わるのも嫌なので、このままにするかもしれない。
しかも、長い間待たされたら嫌だし。まあ、困った問題ですね。
コメント
リコール隠しではありませんが、長らく放置した上での半端な対応は(元記事にもありますが)ユーザー、小売店にめちゃくちゃ泥掛けてますよね。
サポートするプロチームやフレームメーカーからの信用も失墜間違いなしですし、少なくともトップラインでの転落は避けられないでしょう。
最近のシマノは新基軸もなく退屈極まりなかったので、コレを期に互換性に固執する老害を追放して頂きたい…
今回の件を棚晒しにした連中と同一と思われますし。
膨大な損失を被るのは間違いないですね。日本での対応もこれから決まってくるでしょうけど、大変なのは小売店となりそうです。
今後の展開に注目しておかないといけませんね。
私はFC-R8000に4iiiのパワーメーターをつけているので、パワーメーターがどうなるのかを調べてこちらの記事にたどり着きました。
貧脚なので壊れることはないかと思いますが、取り外して送るとなるとその間は自転車に乗れなくなったりするので真冬になったら対応しようかなと思います。
ITエンジニアさん、コメントありがとうございます。
ほんと、送るとなると大変ですよね。一応4iiiの場合には対応策があるので良いですけれど、乗れない時期があるのは困りものです。