なんと、映画の世界のような話だけど、無線で動くShimanoのギアシステムはハッキングされる可能性があるとされている。
可能性ではなく、実際に装置があるのでレース会場の登りなどで、ギアを重くすればライバルが失速ということも可能のようだ。
10m以内ならば可能
カリフォルニア大学サンディエゴ校とノースイースタン大学の3人の研究者が、ShimanoのDi2ワイヤレス電子変速システムを標的にしてハッキングし、サイクリストのギアを制御なしに変更したり無効にしたりできる無線攻撃技術を明らかにしている。
上記の動画のように簡単にギアを変更できるというのだ。登りでインナーから勝手にアウターになったら誰でも失速する。
または、落車してしまうこともあるだろう。怖い話だ。
研究では以下の惰弱性が発見されている。
- 攻撃者が誰かのギアを乗っ取るのを防ぐメカニズムが欠如している
- 標的を絞った妨害電波の影響を受けやすい
- 攻撃者が特定の自転車のシフトを無効にできる
- ANT+通信の使用により攻撃者が標的の自転車のテレメトリを検査できる
ようは、情報が駄々洩れだというのだ。
特定の一人だけを狙ってシフトダウンも可能だと。
しかし、ご安心ください。すでに、Shimanoは対策をしており、新しいファームウェアを作っている。8月下旬には配布される予定。
実際にレースで妨害行為が起こる前に対策されたので良かったとしか言えない。
研究者の論文は以下で。
https://www.usenix.org/system/files/woot24-motallebighomi.pdf
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