Scottの、Plasma RC TTは、同じ出力で40kmで33秒上回る、これまでで最速のバイクであると主張している。
Scottによると、Plasma RC TTは、より高い統合性により時速55kmでより少ない抵抗を生み出し、スピードでの安定性を向上させたという。
ブランドは、このタイムトライアルバイクのシンクロス クレストンiC TTシステムは、世界で最も調整可能なタイムトライアルコックピットであると述べている。
このTTバイクは、2022ジロ・デ・イタリアでTeam DSMのテイレン・アレンスマンが乗っていたバイクの進化版だと思われる。
今回は、2023ジロ・デ・イタリア第1ステージからTeam DSMが乗って正式デビューとなる。
Scott Plasma RC TT
Scottによると、最も効率的なチューブ形状を特定するために、エアロの専門家であるDrag2Zeroの協力のもと、数値流体力学(CFD)を使用したと言う。
そして、モジュラーバージョンのバイクで風洞実験を実施。その結果、ライダーが乗っている状態では、シートチューブが短い方が2ワット効率が良く、ライダーがいない状態では、シートチューブが長い方が空力的に優れていることが判明したという。
完成したバイクは、ブランドの最新のエアロロードバイク、Scott Foil RCにも強く似ている。
深く切り詰められたエアロフォイルチューブは、ドロップされたシートステーとエアロシートポストと組み合わされている。
新しいPlasma RC TTフレームセットは、より空力的であることに加え、以前のバージョンよりも12%軽量化されているという。
同じ出力で走った場合、40kmのタイムトライアルで前バージョンより33秒速くなると主張。
Team DSM’s new SCOTT Plasma RC TT is a work of art 🚀😍
Launched just in time for the #Giro 🇮🇹
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📸 @eltoromedia_com | @TeamDSM pic.twitter.com/1XQQg2W8Wt— Velon CC (@VelonCC) May 4, 2023
Scottによると、この数値はレースシミュレーションだけでなく、実世界でのテストによって算出されたものだという。
Team DSMのライダーがテストに参加しており、2023ジロ・デ・イタリア第1ステージでデビューライドとなる。Scott Plasma RC TTは、Q36.5 Pro Cycling Teamも使用する。
Scott Plasma RC TT spec
以下はTeam DSMが乗るScott Plasma RC TTのスペック
- フレーム:Scott Plasma RC TT
- リアディレイラー:Shimano Dura-Ace RD-R9250
- フロントディレイラー:Shimano Dura-Ace FD-9250 Di2
- シフター:Shimano Dura-Ace ST-R9180
- リモートシフター:Shimano Dura-Ace SW-R9160
- ブレーキ: Shimano Dura-Ace BR-R9270 油圧ディスク
- ローター:Shimano RT-MT900 140mm
- クランクセット:Shimano Dura-Ace FC-R9200 パワーメーター Hollowtech 54/40T
- カセット: Shimano Dura-Ave CS-R9200 11-30t
コクピットは調整可能。実際の販売はフレームセットのみとなる。公式サイトでは、さらに詳しく解説されているので参考までに。
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