ジロ・デ・イタリアでも、新しい技術や製品などプロは次々にテストしている。
今回は、ジロ・デ・イタリアの第2ステージで、Scottの新しいタイムトライアルバイクがワールドツアーデビューを果たした。
Team DSMのロマン・バルデとテイメン・アレンスマンが乗った、この新しいバイクが新型のScottのタイムトライヤルバイクだ。
Scottの新型タイムトライヤルバイク
新型では、深く切り詰められたエアロフォイルチューブの形状に、ドロップシートステーとエアロシートポストを組み合わせている。
フロントは先端が細くなり、ケーブルやブレーキホースはすべてハンドルバーからフレーム内に取り込まれている。
大きく切り詰められたエアロフォイルチューブ形状に、一体型コックピットとディスクブレーキ。
最新のDura-Ace C60フロントホイールとRT-MT900ローター、そして従来のデュラエースR9100グループセットからブレーキキャリパーを選択していた。
また、高さ、角度、長さの調整が可能なカーボン製のエアロエクステンションを採用し、高度な調整が可能な一体型コックピットを搭載している。
カーボンエアロエクステンションは、ケーブルを外すことなく長さ調整が可能なスプリットスペーサーを使用しているようだ。
タイムトライアルのスペシャリストは、WattshopやAeroCoachなどのサードパーティ製エアロエクステンションに頼ってきた。
これらは、標準的な丸い22.2mmのエアロエクステンションを凌ぐ人間工学的・空力学的性能を提供することができる。
しかし、Scottは、さまざまなライダーに対応する幅広い調整機能を維持しながら、少なくともこれらの改良点の一部を純正デザインに取り入れる方法を見出しているようだ。
これまでのScott Plasmasは、しばしばProfile Design社製のコックピットを採用していたことから、この新しいコックピットも同じである可能性が高い。
例えば、無印のアームレストは、Profile Design社のレース用アームレストに酷似している。
ScottPlasma6TTバイクとなるのか?
上記はこれまでのScott Plasma 5だ。シートチューブの形状など、ジロで見られたTTバイクとは全く違う。
現状では、ジロで見られた新しいバイクの名称は決まっていない。
UCIの公認フレームセットリストにも掲載されておらず、おそらく今回目撃したバイクはまだ開発中であることを示しているのだろう。
そして、新型と思われるバイクは、ロマン・バルデとテイメン・アレンスマンだけが使用していた。つまり、まだ開発中で全てのバイクの数が用意できていなかったと考えるのが妥当だ。
ロマン・バルデは新型バイクの無塗装バージョンに乗ったが、これはおそらくバイク重量を可能な限り低くするためだろう。
スコットのカタログにある現在のUCI合法タイムトライアルバイクはPlasma 5であり、その前にPlasma 4、Plasma 3、Plasma 2、初代Plasmaがあったことから、これはPlasma 6になると考えるのが妥当だ。
新型Plasma 6として、ツール・ド・フランス当たりで再度見られることだろう。その後、製品版の発売となるはずだ。
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