ジロ・デ・イタリア第18ステージは、今大会最長の231km。
最終的に逃げきりとなり、スプリンターがゴールで競うことはなかった。
だが、レース終了後にサガンは「脅迫、他のライダーに対する不適切な行為」によって、1000スイスフランの罰金、50UCIポイントを没収された。
どの行為がペナルティになったのかは不明。
逃げが決まった後
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逃げが決まるまで相当な時間と距離がかかった。最長ステージでもあり逃げに乗れば勝てるチャンスは多い。
だがら、23人の逃げが決まってからも集団からの離脱者は止まらなかった。
勝利していないチームや、山岳では勝てない選手にとってはこのステージが勝利する最後のチャンスとなるのだから当たり前だ。
サガンはポイント賞でリードしており、ここまでのポイント獲得数は
- サガン 135ポイント
- ダヴィテ・チモライ 113ポイント
- フェルナンド・ガビリア 110ポイント
このステージで、ポイント賞の行方がほぼ決定する。
逃げた23人の中にポイント賞にからむライダーはいない。こうなるとサガン率いるBORA-hansgroheは逃げを成立させてゴールも取らせる作戦にでる。これで、サガンのジャージはキープ出来る。
そのため、サガンとダニエル・オスは逃げるライダーを常にマークして逃がさないようにしていた。ここで、口による威嚇とかあったのかはわからない。
Look at my man controlling everyone pic.twitter.com/1paVR6wCq4
— (@SwaganP) May 27, 2021
最終的には、BORA-hansgroheと逃げを成立させて楽な管理がしたいイネオスが先頭に立ってレースは沈静化した。
ゴール手前179kmで集団が逃げを追うことはなくなった。
脅迫を受けたライダーが陪審員に報告したとかではない。ただ、主催者としては逃げと追走による面白い展開を望んでいただろう。
見る側としては、逃げの中での追走劇、アルベルト・ベッティオルがレミ・カヴァニャを捕まえて逃げ切るという面白い展開があった。
だが、逃げグループ以外は全く動きがないのだから、最長ステージのコースの意味がなかったとも言える。
結果的に、サガンはジャージをキープ。あとは、山岳ステージをタイムアウトにならずにゴールして、ミラノのたどり着けばOKだ。
UCIポイントの没収はあったが、ポイント賞に対するポイント没収はない。BORA-hansgroheにとっては、ジャージをキープ出来たことで罰金は帳消しだろう。
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